こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生はあっという間だな、あと少しの間どうやって生きよう

CPC無事開催

2020年05月28日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨日、CPC(Clinico-pathological conference ;臨床-病理カンファレンス)を開いた。私が去年異動してきたこの病院ではこれまで開催された記録がなく、事実上第1回ということで、去年のうちから会議室の予約、コメンテーターの人選などを行なって準備を進めていた。

CPCは病院全体として行うカンファレンスであって、院内に広く開かれているから、直接の関係がない科の医師でも勉強したければ参加できる。このため、大きな会議室を使って行う。これは、どこの施設でも同じで、大学病院にいたころは200人ぐらい入ることのできる会議室が会場だった。残念ながら、今回は三密とならないように会場参加者は制限し、これとは別に院内LANに接続できるPCによるWeb参加を可能とした。おおよその人数だが、全部で50人ぐらい参加してくれ、有意義な勉強会となった。感染対策があり、開催するかどうかについてはどうしようかと悩むところもあったが、Web開催を併用して行うことで、会場参加者を半分程度に抑えることができてホッとしている。

医者の仕事は患者さんを診て、治療する、というのが基本であるけれど、それだけでは無い。患者さんに接している時間は少しでも、その何倍もの時間をかけて勉強している。さまざまな勉強方法があるが、科ごとの勉強会から、今回のようなCPC、さらには規模の大きい研究会、学会などと広がっていく。それぞれをどのように有効利用するかはそれぞれの医者の姿勢にもよるが、参加者の9割ぐらいは何らかの新知見を持ち帰っていると思う。医者にとってこのような機会をとらえて勉強するのは当然のことだし、教えてくれる人のいる環境というのは恵まれているとも言える。

私としては、次は病理学会での発表。残念ながら今回の病理学会はWeb開催となり、先輩、後輩、かつての同僚と旧交を温める機会は失われてしまったが、それはそれで仕方ない。もともと演説発表だったので、話術で一部カバーできると思っていたところもきっちりスライドを作らなくてはならなくなった。気を引き締めて取り掛かろうと思う。世の中は、徐々に元の生活にというような言い方がされている。まったくその通りで、たったの2日や3日で元通りにはならな。緊急事態宣言が解除され、環境は元の生活のようになったけど、行動はまだ控えめにしているべきだ。今やらなくてはいけないのは、COVID-19を受け入れていく中で、以前のような社会システム、生活を見直すことであり、第2波に備えて準備・点検をすることだ。
そなえよつねに

ブログランキング・にほんブログ村へお願いします



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。