こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

布マスク配布を一刻も早く全世帯に!

2020年05月27日 | 自然災害・事故・感染症
緊急事態宣言が解除されたからだろう、特に帰宅時には電車、駅にノーマスクの人が目立って増えた。男性が多いような気がするが、車内でマスクなしでべちゃくちゃしゃべっている女性もいたので、なんとも言えない。この先、学校が再開されたらそういう学生が増えるのだろうと思うと気が重くなる。

厚労省が公表した、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の一つに、”外出時、屋内にいる時や会話をする時は、症状がなくてもマスクを着用”というのがある。これは、国として国民全員に要請していることであって、この国で生活している以上は従う”べき”行動といえるが、大人しく従う人は8割ぐらいで、残りの2割ぐらいの人は無視するだろう。そういう人に何か言ったところで、聞く耳を持たないだろうし、逆ギレされておわりだ。自粛警察なんてまったく割に合わない。それに、そういう人に限って「マスクが手に入らない」と開き直るから、それまでだ。でも、布マスクの全戸配布が終わっていたら、1枚はあるはずだろうと言い返せるかもしれないので、配布終了時点で政府としてはそのことを宣言して、国民全員に成果を周知して欲しい。あわせてマスクの着用を推進してもらいたい。

日本がどうして新型コロナウイルス感染の第1波をしのいだのかが、世界中からの注目を浴びている。HLAとかBCGとかの影響があるのかもしれないが、一番は感染機会が圧倒的に少ないからだろうと思う。元々ハグどころか、握手をする習慣も少ない文化だったのだから、濃密な接触さえ自粛すればそれで感染拡大を抑えることは容易だったのだろう。首都圏など、緊急事態宣言が出されるまであれほど混んだ通勤電車内で感染爆発が起きなかったのがそのことを証明している。どういう場所、状況で感染拡大が起こるのかはもうわかっているのだから、そこを抑えたら次も大丈夫だろう。当初より行なっていたクラスター対策は正解だったと思える。ただ、行動はある程度ガラス張りにせざるを得なかった。

「ラインコロナお知らせシステム」というのが始まったらしい。お店に入るときに、QRコードを読んでおけば、そこで感染者が出たとわかったときには連絡が来るという仕組みらしいが、県庁を介して行われるそうだ。どれほどの人が、堂々とそういった行動把握を受け入れることができるだろうか。スポーツ観戦、観劇、映画などはいいだろうが、おおっぴらに言いたくはない場所も少なくないし、そういったところの方が三密となっている可能性は高い。

1ヶ月後には、正常性バイアスにとらわれた人が今よりずっと増え、暑さも手伝ってマスク着用率はどんどん下がるだろう。マスクによる感染防止効果がそれほど高くないという意見がある。たしかにマスクをつけていても院内感染は起きてしまうし、他人にどれだけ感染させる可能性があるかなどわかったものではない。だが、マスクに効果は無いというのは屁理屈で、マスクのもつ本質的な意味は”感染拡大防止”のアイコンだと私は考えている。マスクをしていない人は感染拡大防止に非協力的な人ということになってしまうが、社会が集団免疫をつけるまでの数年間はそれに従っていくしかない。マスクをしているグループとしていないグループが棲み分けるようになるといいと思っている。
残り8割って

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