こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生はあっという間だな、あと少しの間どうやって生きよう

曖昧になる”こもりびと”と私との境界

2020年11月30日 | 生き方について考える
本格的な寒さがやってきた。布団から出るのにも勢いが要る。11月もいよいよ終わり、明日からは12月。夜明けの時間は6時半、明るいうちに家を出られるのもあと少し、庭木の様子もなかなかわからない。この年末は忘年会の予定が一つもないし、正月の準備も無いので淡々と過ごしていくことになるが、仕事はあとからあとから入ってくるので、それらはちゃんと済ませていかなくてはならない。

病理医人生で初めて1人病理医になって1年、孤独であることには慣れてきたが、コロナ禍の以前にあったいろいろな学会、研究会がなくなってしまったかリモート開催になってしまったのは辛い。そういった勉強会に顔を出せば仲間に会って気を紛らわすことができるだろうに、コロナ禍の今、そういった同業者との交流がほとんどなくなり、自分が1人であることを強く感じる。

最近、NHKで中高年の引きこもりについて特集が組まれている(”こもりびと”)。昨晩は、NHK特集で、孤独死していく引きこもりの人についての話だった。多くは私と同年代、40代後半から60歳手前だった。この人たちと、私と、どこが違うのだろうと考えた。社会との繋がりが希薄となった今、仕事があるかないかの違いぐらいしか見いだすことはできない。その仕事にしても自分でなくてはならないと自信を持って言えるほどのものではなく、そうすると何をもってやっているのかわからなくなってしまう。そんなことを考えていると、自分だっていつ`”こういう社会”と折り合いをつけることができなくなってしまうかもしれない。

だから、日々のできごとが現実のことであって、それらを一つ一つしっかり確認しながら生きていかなくては、あっという間に”生きている実感”が失われかねない。漫然と生きていてはあっという間に"あっちの世界"に持っていかれてしまう。幸い私には妻がいてコロがいる。当たり前のように思っているが、この現実が奇跡的な幸運であるということを自覚しなくてはいけない。
感謝して生きる

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