四人の妻を持つ男 | 中村幸也オフィシャルブログ「自由に生きるのに遠慮はいらない!」

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2018年6月に妻と子ども4人を連れて大阪から沖縄に移住してきた自由人。心理カウンセラー。「あきらめる勇気」の著者。『元不登校YouTuberゆたぼん』のパパ!

あるところに四人の妻を持つ男がいました。

 

男は第一の妻を深く愛して綺麗な服を買って、いつも美味しいものを食べさせていました。

 

そして、男は第二の妻も大切にしていました。

 

第二の妻は他人と争って得た女で、いつもそばに置いて可愛がっていたのです。


第三の妻とは時々会って慰め合うだけで、第一の妻や第二の妻ほど気をかけていませんでした。

 

 

もっとも不幸なのは第四の妻です。

 

 

この第四の妻はいつも他の妻の為に下働きをさせられました。

 

男はもう第四の妻が居た事さえ、忘れていたにも関わらず、第四の妻は片時も男のそばを離れず、せっせと男と他の妻のために働きました。

 

ある時、男は遠い国に行かねばならなくなり、一人で行くのは寂しかった男は第一の妻に声をかけました。

 

しかし第一の妻は「そんな遠い知らない国に行くのはイヤです」と男の願いを断ります。

 

男は第二の妻にも声をかけましたが、「私だってあなたを楽しませてあげたはずです。だから一緒に行くのはお断りします」と言いかえされました。

 

大事にしていた第一、第二の妻に断られた男は、第三の妻に泣きながら旅の道連れを申し入れました。

 

 

すると第三の妻はこう言いました。

 

 

「私は国境までならお送りします。しかしその先は一緒に行く事はできません」と。

 

そして男は最後にダメ元で「一緒に行ってくれないか?」と、これまで大事にしてこなかった第四の妻に声をかけたのです。

 

すると第四の妻は「もちろん行きますとも!あなたの行く所ならどこへでもお供致します」と言いました。

 

 

それを聞いて男は涙を流しました。

 

 

そしてこれまで大事にしてこなかった第四の妻を連れ、遠い国へ旅立ったのだったのです。

 

この話はブッダが弟子に聞かせた話と言われていて、この男が旅立った遠い国とは人が死んだ後に行く「あの世」の事だそうです。

 

 

第一の妻とは「肉体」の事を指していて、肉体は確かにこの世では大切な存在ですが、あの世に連れていく事はできません。

 

そして第二の妻は「財産」や「地位」「世間」の評価の事です。

 

これもどんなに苦労して手に入れたとしても、あの世に持って行く事はできません。

 

第三の妻とは「家族」や「縁のあった人たち」の事で、この人たちは葬式を開いたり、墓場までは送ってくれますが、あの世までは一緒に行けないのです。

 

 

そして第四の妻とは「心」の事です。

 

 

この「自分の心」だけは、あの世へもどこへでも動向してくれます。

 

しかし私たちは知らず知らずのうちに、自分の心をないがしろにして人の評価を求めたり、地位を求めたりします。

 

もしかしたらそんな自分の心は毎日傷つき、涙を流しているかもしれませんね。

 

一日二十四時間ずっといつも自分のそばで、ずっと自分の味方でいてくれているのは誰でしょう?

 

 
それは自分の「心」です!

 

 

だから他の事も大切だけど自分の心を忘れたりしないで、もっと大切にしてあげよう。

 

あなたの心はいつでもどんな時でも、あなたの一番身近な一番の味方であって、常にあなたと共にあるのだから。