【理科教育法Ⅰ】第5回の復習・発展学習のご案内
見学したことのある博物館は?
コロナが一段落しようやく博物館も開館しつつありますが、皆さんはどこの博物館に行ったことがあるでしょうか。
東京だと上野の科博、お台場の科学未来館、竹橋の科学技術館あたりは定番ですね。
この他、板橋区立教育科学館、葛飾区郷土と天文の科学館、多摩六都科学館のような自治体運営の博物館、東京大学総合研究博物館(本郷)、インターメディアテク(丸の内)、東京農工大学科学博物館(小金井)のような大学博物館などもあります。
さらに、自然科学の中でも特定のジャンルのみに絞った気象庁気象科学館(移転中2020/7/1虎ノ門でリニューアルオープン)や城西大学大石化石ギャラリー(麹町)などはそのジャンルが好きな人には天国といえましょう。…あ、目黒寄生虫館を選択肢に入れるの忘れてた!
※プラネタリウム、動物園、植物園、水族館なども入れたかったのですが、あまりに選択肢が多くなるのでやめました。
さて、学習指導要領にも内容の取扱いについての配慮事項の中に
なお、城西大学大石化石ギャラリーはもっと評価されるべきだと思います。
「生命」領域の学習内容
前指導要領では、1年植物、2年動物という感じだったのですが、今回1年外部形態、2年内面という感じに整理されました。でも今回の改訂の目玉はそこではなく、1年で「分類」を前面に取り上げたということです。それも既定の分類体系に従って、特定の生物がどのカテゴリーに入るか考える「分類作業」だけでなく、生物の特徴から共通点や相違点を見出して、区分し体系化していく(「区分」とか「体系化」という分類の専門用語は出てきませんが)を行うというところが革新的です。
が、私より生物に詳しい先生が、「学術的な分類とは別に、このような分類を生徒にさせるする意義がわからない」とボヤいてたりして、なかなか難しいものがありそうです。
君たちはどう分けるか(1)違い (2)分類の4段階 (3)分類表の三つの要素 (4・続刊)
生物領域指導のポイント
科学は進歩しています。新たな発見や、定義の変更、学術用語の変更などが中学校の理科の授業にも影響することがあります。そうすると指導要領が改訂されなくても、教科書が改訂された時にそのあたりがシレッと修正されていることがあります。
冥王星が太陽系の「惑星」でなくなったというのは、ニュースにもなって、理科の先生だったらふつうどこかの段階で情報が入るでしょうが、リットルの表記がいつのまにかℓから大文字のLになっていたりするのは、なかなか気がつかず「あれいつの間に」ということになりがちです。
困ったことに、こういうマイナーな変更の情報は、現場の先生まで届かないことがあり、たとえば、「脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解され…」と授業で解説したら、生徒に「先生、教科書にモノグリセリドと書いてるんですけど」とつっこまれ、先生「?!」となったケースもあるのではないかと思っています。
また、今後もこのようなケースは起きるでしょう。これらの変更の情報は、教科書会社から届く教科の小冊子に解説が載っていることが多いので、しっかり読んでおくようにしましょう。
・ソウ類(ワカメなど)は植物ではない
・「花びら」使わず「花弁」で統一
・脂肪は小腸で脂肪酸とモノグリセリド(グリセリンではない)に分解される
・「生産者」「消費者」「分解者」の定義が変わった
・「優性」「劣性」が「顕性」「潜性」へ
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善
今日見ていただいた動画に出ていた先生は、この当時、新規採用から3年目でした。なので、これから教員になろうとする皆さんが、まず目標?モデル?とするにふさわしい授業かと思い、いくつかある授業動画からこれをみなさんに見ていただいています。
ここでは、解説のポイントなども参考に、まず、自分がどういう視点で授業を見ればよいのかを考えていきましょう。
このスキルは教育実習の時の「授業観察」の時にも役立ちますので、頑張って授業を観察し、記録(考察)してください。
コロナが一段落しようやく博物館も開館しつつありますが、皆さんはどこの博物館に行ったことがあるでしょうか。
東京だと上野の科博、お台場の科学未来館、竹橋の科学技術館あたりは定番ですね。
この他、板橋区立教育科学館、葛飾区郷土と天文の科学館、多摩六都科学館のような自治体運営の博物館、東京大学総合研究博物館(本郷)、インターメディアテク(丸の内)、東京農工大学科学博物館(小金井)のような大学博物館などもあります。
さらに、自然科学の中でも特定のジャンルのみに絞った気象庁気象科学館(
※プラネタリウム、動物園、植物園、水族館なども入れたかったのですが、あまりに選択肢が多くなるのでやめました。
さて、学習指導要領にも内容の取扱いについての配慮事項の中に
という一文があります。プラネタリウム、動物園、植物園、水族館などを含めた、これらの組織との連携、協力については、とても私の持ち時間だけでは解説しきれませんので、【理科教育法】学外組織との連携に講義録を載せておきましたのでそちらをご覧ください。(9) 博物館や科学学習センターなどと積極的に連携、協力を図るようにすること。
なお、城西大学大石化石ギャラリーはもっと評価されるべきだと思います。
「生命」領域の学習内容
前指導要領では、1年植物、2年動物という感じだったのですが、今回1年外部形態、2年内面という感じに整理されました。でも今回の改訂の目玉はそこではなく、1年で「分類」を前面に取り上げたということです。それも既定の分類体系に従って、特定の生物がどのカテゴリーに入るか考える「分類作業」だけでなく、生物の特徴から共通点や相違点を見出して、区分し体系化していく(「区分」とか「体系化」という分類の専門用語は出てきませんが)を行うというところが革新的です。
が、私より生物に詳しい先生が、「学術的な分類とは別に、このような分類を生徒にさせるする意義がわからない」とボヤいてたりして、なかなか難しいものがありそうです。
君たちはどう分けるか(1)違い (2)分類の4段階 (3)分類表の三つの要素 (4・続刊)
生物領域指導のポイント
科学は進歩しています。新たな発見や、定義の変更、学術用語の変更などが中学校の理科の授業にも影響することがあります。そうすると指導要領が改訂されなくても、教科書が改訂された時にそのあたりがシレッと修正されていることがあります。
冥王星が太陽系の「惑星」でなくなったというのは、ニュースにもなって、理科の先生だったらふつうどこかの段階で情報が入るでしょうが、リットルの表記がいつのまにかℓから大文字のLになっていたりするのは、なかなか気がつかず「あれいつの間に」ということになりがちです。
困ったことに、こういうマイナーな変更の情報は、現場の先生まで届かないことがあり、たとえば、「脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解され…」と授業で解説したら、生徒に「先生、教科書にモノグリセリドと書いてるんですけど」とつっこまれ、先生「?!」となったケースもあるのではないかと思っています。
また、今後もこのようなケースは起きるでしょう。これらの変更の情報は、教科書会社から届く教科の小冊子に解説が載っていることが多いので、しっかり読んでおくようにしましょう。
・ソウ類(ワカメなど)は植物ではない
・「花びら」使わず「花弁」で統一
・脂肪は小腸で脂肪酸とモノグリセリド(グリセリンではない)に分解される
・「生産者」「消費者」「分解者」の定義が変わった
・「優性」「劣性」が「顕性」「潜性」へ
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善
今日見ていただいた動画に出ていた先生は、この当時、新規採用から3年目でした。なので、これから教員になろうとする皆さんが、まず目標?モデル?とするにふさわしい授業かと思い、いくつかある授業動画からこれをみなさんに見ていただいています。
ここでは、解説のポイントなども参考に、まず、自分がどういう視点で授業を見ればよいのかを考えていきましょう。
このスキルは教育実習の時の「授業観察」の時にも役立ちますので、頑張って授業を観察し、記録(考察)してください。
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