昨日でイースター休暇も終了。
連日、あり得ない人の数が押し寄せ、私など週6日で仕事であった。
この歳になると週6日勤務がキツい。
さて先週土曜日の事。
レジでパソコンを見ていたら、バイトが「これ・・」と言い、忘れ物らしきルイ・ヴィトンのカバンを持って来た。
見るからに偽物であると分かったのは私だけ。
日本で暮らしてきた40代女の私はブランドの1つや2つは過去に持った事があるから、それが偽物か否かは判別できる。
がしかし、スタッフ達は「こ・・こんな高級鞄を忘れるなんてー!!」と大騒ぎになった。
私は「偽物やから。こんなペラんペラんの紙のようなヴィトンなんかあり得ん」と説明しておいた。
カバンはガバーっと大きく開いていたのであるが、その中身の汚い事。
財布は持っておらず、内側のポケットに紙幣がタンポンと一緒に押し込まれて入れてあった。
髪用のブラシなのか猫用ブラシなのか判別出来ないほど毛だらけのブラシが1つ、紙おむつが3枚、それだけであった。
同僚も思わず「ほんまや・・・ヴィトン持つ人が現ナマを押し込んでるわけないか・・・」と言った・・・
このカバンを見つけたバイトが言うには「身なりが良かったのでジプシーだと思う。物言いと振る舞いが粗々しかったし、子供の着ているものが(ジプシーが好んで着る)全身ラルフローレンやったから」と言った。
前にも記事に書いたが、私達カンブリア州のカーライルに住む人間で物を販売する仕事にある人は、ジプシー(トラベラーズと言う人もいる)と関わらねばならない部分があるため、長年住むと、その人たちがそうなのか否かが話し方や見た目で判別できるようになる。
しかしながらカバンの内ポケットに大量に突っ込んである現ナマが妙だと思った。
5ポンド紙幣は見慣れた色なのに、20ポンド紙幣が妙に紫がかっている。
とは言え、この辺はアイルランド紙幣やスコットランド紙幣も入り混じるから、きっと私が見た事の無い新デザインなのかと思ったが、同僚も同じ事を言った。
20ポンドを持ち上げ、見てみた。
同僚が「偽札・・・ちゃう?」と言った。
確かに・・・この量を現ナマで持っているのもオカシイ。
色もオカシイ・・
念のため、警備室に連絡し、すぐに判別出来る人に来てもらった。
結果・・・めっちゃ偽札ですわと警備の主任が言った。
とりあえず警備主任から「カバンを取りに来たら、すぐに警備室に連絡して」と言われた。
逮捕劇か・・
3時間ほどして、子供をバギーに乗せた女が登場。
焦った顔で入って来たのですぐに分かった。
私は「ヴィトンですか?」と聞いた。
女は「そう」と言った。
私は「高級カバンなので裏に置いてあります。取ってきますので、ちょっと待ってて」と言い、裏へと入って警備に連絡。
1分ほどして警備主任と警官3人が来た。
女は警備室へと連行された。
まさかの偽札発見に、自分が一番驚いた。