うちの村に唯一ある市営住宅に薬中の女と子供が越してきたのは去年か一昨年の事。
住民は反対する権利が無い。
最初は高校生の子供が2人いたが、子供もいつの間にかどこかに引き取られ、今は1人で暮らしている。
真冬でも窓は常に全開、午前3時頃まで部屋の中の明かりは常に点いたままである。

月に何度か警察車両と救急車が来る。
カーライルには救急車両がただでさえ少なく、緊急時に患者が待たねばならないという状況に私も以前遭遇した事がある。
それだけに、こんな薬中で騒ぎ暴れる女のために救急車が1台来ては、緊急搬送の患者にとってはタマラン迷惑であると、この女が越してきてそう思う。
救急車に乗って行くわけでは無い。
ただ、自分が薬のやりすぎで酩酊し救急車を呼ぶだけ。
それでも呼ばれたら来るのが義務なのか、全く持って税金の無駄使いだと思う今日この頃。

昨夜も午後11時頃から外が騒がしくなった。
ラリった女と男が外でモメている声がした。
この女の家に来る男は毎日違う。
昨夜の男はオッサンで、どうやら薬中女が飼っている犬について争っている様子であった。
「これは私の犬やー!!!」と田舎の夜空に叫び声が響く事2時間、やっと午前1時になって警察車両が3台到着。
女の怒りの状況説明と男からの事情聴取を外でやるから、村人はたまらん。
結局、午前3時半になって女は警察車両に乗せられ連れて行かれた。

これだけ村人に迷惑をかけても、女を市営住宅から追い出すことは出来ない。
よほどの危害を与えなければ、理由がないという。
市の人が言っていたが、こんな状況の薬物中毒患者はまだまだおり、この女を追い出しても、またこんな人が入って来るかも知れない。
こういう人達を1つの施設に入れて暮らさせる場所も予算も国にはない。
現状は空いている市営住宅に住まわせ、問題を起こしたら刑務所行き、出て来たら空いている市営住宅に住まわせるの繰り返ししかないのだと言った。

しかしこの女とうちの夫には以前に接点がある。
以前、この女が住んでいた家の近くの学校で、夫は特別学級と教頭を兼任していた。
その時、この女の息子が特別学級の生徒だったのである。
特別学級の生徒の中には、家庭環境が最悪の子供も少なくない。
教員は常に子供を観察し、子に悪影響を及ぼす親から引き離す権限を持つ市の部署と連携し、親権を剥奪できる裁判に関わる事が出来る。
その為、子を保持しておく事で生活費と一軒家が手に入る事に生活を頼る親は、子を絶対に手放したくないのである。
その為、こんな薬物中毒の親なりに、学校の先生には良く見られたいという願望がある。

いつもなら下着のような恰好で外に出ている親も、学校への送り迎えだけは彼らなりにちゃんとしようとするという。
その為、たまたまこの女が私達の住む村に越して来たが、今も時々であるがうちの家の前を通る際、うちの夫と顔を合わせたら薬中女なりに姿勢を正し「こんにちは、ミスター〇〇先生。私は今日はちゃんと掃除をします」などと聞いても無い事を言いながら去って行く。
日頃、住民と警官には悪態をついている女であるが、うちの夫だけには緊張した面持ちで話す様子が警官にウケている。

この女も薬中の親から育てられた被害者なのだと思うと、彼女なりに精一杯生きてコレなのかもしれないと、ほんの少し理解したい気もするが、しかし朝3時半まで眠れないのは正直キツイ。
こういう人達をならばどうすれば良いのか・・
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