去年の4月から子宮がん検診を3度受け、その度に引っかかっては検査に行きの繰り返しで今日まで来た。
先週の火曜も再び子宮がん検診であったが、やはり「早急に大学病院に行ってもらえるよう手配する」と言われ帰宅。
翌日にカーライルに唯一ある大学病院から連絡があり「明日来てくれ」と言われたが、仕事は急に休めない。
結局、週明けの今日に行く事になった。

検査は3時間だと言われたので、どんだけ項目をこなすのか・・と思っていたが、予約時間の2時に行っても呼ばれず、結局ナースから呼ばれたのは午後4時20分。
ああ・・検査項目が多いのではなく、待ち時間が最大3時間やったんかと知る。

「万が一、ガンだと言われる場合もあるため自運転で来ないように、また付き添いの人と一緒に来て欲しい」と言われた。
が、何時に終わるか分からん検査の為、夫に仕事を休んで欲しいと思わなかった。
義母の運転で車に乗る勇気はないし、子供のお迎えをお願いせねばならない。
結局、1人で行った。

カーライルの病院には婦人科の医師が常駐しておらず、月金曜日だけマンチェスターから医師が来てくれる。
その為、この月金がエゲツナイ込み具合になる。

待たされる事を覚悟していたので、「いじめ・いじめられの心理」という本を読んで待った。
2時間20分もあったので、半分読めた。
私が待っていた婦人科は病院の地下にある。
医師が常駐していない事からも想像は付くが、もともとカーライル病院には「婦人科」が無かった。
後から「今後は婦人科の要望も増えるであろう」という事で加えられた為、24時間開いているスタッフ専用の巨大食堂の横にソレはある。
ガヤガヤ賑やかで常に食べ物の臭いがしてくる変な場所に婦人科があり、同じ場所には妊娠初期専門の診察室も併設されている。

その為、待合椅子がズラリ並べられている壁には妊婦と夫(彼氏)が待っており、ちらほら私のような中年女性が見えるが、皆やはり付き添いの人が来ていた。
待っていたら女性から「なかなか順番回ってこないですね」と声をかけられた。
女性は「私は妊娠7か月で、胎児が平均体重の半分にも満たないから検査に来ています」と言った。
そこで現実に戻る。
ああ、そうか・・私も子宮がんの疑いで来ているのだと。

次々とその診察室内へと案内されて行く妊婦を見送りながら、胎児と妊婦が共に健康で出産を終えるという事は、奇跡が重なって可能になる事なのだと改めて実感する。
私は幸運であったのだ。

結局、検査結果は「問題なし」であったが、念のため3か月後に再び子宮がん検診を受ける事となった。
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