イギリスに来て最初の1年を保育園で働き、その後13年を販売業で過ごして来た私が最も苦手とするもの・・それはジジイの発するジョーク(冗談)である。
根本的に私の問題として英語理解能力の欠落が原因であり、オチが何なのか分からんジョークに笑えない。
理解できたなら笑えるのだろうと予想するが、14年以上暮らしても未だ理解が出来ないのは、私の英語能力の問題であろうと予測する。

今日もレジで奥さんが支払いをしている間に私は夫らしき男性からジョークを言われるも、ただただ意味が1000%分からず、ジジイが爆笑したのに合わせて爆笑するという演技をこなしてみたが、私は一生かけてもジョークが理解できない自信がある。

暮らしていると、自分の英語能力が人から受ける評価より遥かに低いと自分が一番分かっている。
場面場面で違うから、ああ・・全く分からんという場面もあれば、問題なしの場合もあり、それは暮らす環境や仕事内容によって違うのではないかと思う。
私のように接客という職業の場合、客の方言で大きく左右される場合もあるし、聞いた事のない商品内容を問われるとパニックになる事もある。

今日は超悪天候で客もほとんど来なかった。
同僚とレジで話していたら、60代くらいの夫婦が入って来た。
「〇〇はありますか?」と聞かれたが、その〇〇が理解できなかった私は思わず同僚を見た。
同僚も「すいません、何ですか?」と聞き直した。
男性が「〇〇」とイラついた声で言ったが、はやり初めて聞く単語である。
同僚が「衣類ですか?」と聞くと、女性は「違う違う!シートが飛ばないようにするやつ」と言った。
ビックリした。

うちの店はヤング層に向けたスタイルの物を売っている。
そこにシートが飛ばん何かが売っていると思った事が、あまりに違い過ぎて理解するのに数分かかってしまった。
同僚がいて良かったと心から思った。
私1人なら絶対に自分の英語レベルのせいだと思ってしまったに違いない。

こんな小さな事さえも、客は本社にクレームを付け「あのアジア人店員が言葉を理解しなかった」と訴えて来る事がある。
その度に「ああ・・しんどい・・」と空を見上げるのである。
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