娘が「寿司が食べたい」と言った。
カーライルで私が行く魚屋は2つあり、何を買うかでどちかかに行く時もあるし、ハシゴして買う時もある。
マンチェスター郊外に住んでいた時、都会に近い魚屋には豊富な種類の魚が売られていたが、カーライルの魚屋は悲しいほどに種類が無い。
生で食べられるのはサーモンかマグロである。
寿司と言っても、毎度同じ具で申し訳ない。

先日、娘のピアノの先生の家でレッスンが終るをの待っている間に先生の家のレシピ本を勝手に読み漁っていた時の事である。
その本はロンドンにある超有名レストランのシェフがお店で出しているメニューなどを掲載している本で、その中に「SEA BREAM」という魚のカルパッチョが掲載されてあった。
その本には「新鮮でないとカルパッチョで食せないので、必ず魚屋にサシミレベルか?と聞く事」「骨と身が固いので、魚屋に三枚に下ろしてもらうように」と補足されてあった。
おお!!この魚も生でエエのか!!

ネットで調べ、鯛科の魚であると書いてあった。
早速、魚が入る土曜日の朝に行きつけの魚屋に行った。
あったのはあったが、三枚に下ろせる人が風邪で休んでいた。
私が「生で食べれると読んだので・・」と魚屋さんに言うと、その人は「いや・・どうかな・・今朝あがった魚やけど、生で食べて良い魚かどうか・・」と悩み始めた。

私はレシピ本でロンドンのシェフが書いていた事を話したが、魚屋さんは苦笑いしながら「そういう店に行く魚はホンマに大丈夫な魚やと思うけど、ちょっと・・今日は生で食べるのはやめて。あの人(魚を三枚に下ろせる人)がおる時に聞いてみて。でないと責任持たれへん」と言った。
結局、いつものようにマグロとトロサーモン、イクラの瓶詰と蟹身を買って帰った。

一味違った寿司は無いか・・とネットで検索していたら、カリフォルニアロールが出て来た。
初めて知ったが、カリフォルニアロールが何故にあんな風になったかというと、海苔の黒光りを気持ち悪がる外国人の為に海苔を隠して巻きずしを作ったのが始まりと書いてあり、なるほど・・海苔を気持ち悪いというイギリス人に、目の前で海苔をゴミ箱に捨てられた経験のある私は、それを考えた人は凄いなと思わず感心してしまった。

先日、友人から聞いたのであるが、イギリスはイカを生で食べてはいけない規定があるらしい。
が、日本食レストランに行くと生イカの寿司がある。
あれはどいいう事なのだろうか・・

来週、また魚屋に行ってみようと思う。
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