今週の休みは義母で全て使い切ってしまわねばならない。
昨日は朝8時15分から美容院に行くためお迎えに上がって送り届け、その後11時から血液内科で採血のため病院へ連れて行って待機し連れて帰った。
義母は夫に頼んだが、夫は家のペンキ塗りがあり、私はそれを優先してもらいかったので、私が行く事にした。

この夏休み中にペンキ塗り、廊下と寝室の壁紙取り換え、カーペットの張替え、娘の部屋の移動などやらねばならない事が山ほどあるが、1日最低2回は自分の息子を呼びつける義母がいる限り、この家の用事が決して終わらない。
ペンキの塗られていない未完成の家にいつまでも暮らしたくない。
夫にそれを優先させるため、私は自ら申し出た。

2週間前に毛染めとカットに行った義母であったが、「いつもと出来が違う」不機嫌であった。
そのんなわけで予約を取り直し、美容院に朝8時半に入れてもらえる事になった。

美容院から病院までの空き時間が1時間ほどあったが、全てのカフェが通常通り開いているわけでは無いカーライル。
義母の場合、店内で飲食するのは相当なる広さとソーシャルディスタンスが確保されていなければ入れないため、私は義母が美容院に行っている間に義母が歩ける範囲のカフェで外に座る事が出来てかつ、ソーシャルディスタンスが確保されている店を見て回り、美容院の近くのカフェの外の席を確保しておいた。

わざわざ「探し回って確保しておきましたよ」とは言わないが、私はこの義母と過ごすうち、とても気の利く人間になってきているが、この経験はいつか何処かで役立つだろうか、それともこの人が亡くなったりしたらもう消え去って行くものだのだろうかと、意味のない事を考えていた。

カーライルで一番というか唯一惜しいチーズスコーンを出す店のこのカフェで、義母はチーズスコーンを頼んだ。
持って来てくれた店員さんに「こんな大きなスコーンを1人で食べられないわ!」と憎まれ口をたたく上から私は被せて「サンキュー」と言う。
ババア、黙っとけ・・と思いながら笑顔で店員を見送る。

11時に血液内科まで送って行き、20分ほどして出て来た義母は落ち込んだ様子で「赤血球が減ってて、白血球が2倍になってるらしい」と車に乗りこみながら私に言った。

さっきまであんなに嫁と親友の悪口を饒舌に言っていたが、医師に会ってから落ち込んでいた義母。
家まで送り届け、車から降りながら「あなたの貴重な午前中を無駄にさせてごめんなさいね」と少し苛立つ口調で私に言った。
病気で身体がどうにもならなくなった自分に苛立っているのだろうと理解する。
自分を助けてくれる息子夫婦がいる環境を有難いとは思っている様子はないが、少なくとも「有難う」と言うようになったのは人間として成長したのではないかと義母を見ていてそう思う。

明日も病院への送り迎えであるが、甘えの利かない息子では無く嫁が送り迎えするから、かえって良いのかも知れない。

こんな毎日を過ごす中、豪州に住む次男夫婦が「このクリスマスにイギリスに行く」と言って来た。
義母の次男と嫁、その子供、嫁の3人の連れ子と彼女、そして嫁の両親全員で押し寄せて来るという。
こんな時期にオーストラリアから飛行機がそもそも飛んでいるのだろうか・・そしてこの時期に来たいと思う謎の家族。

もし来るならば、私はその間どこの国へ逃亡しようか・・
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