無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自給稲作の勉強会10月(田んぼの土づくり&稲のための土づくり)

2018-10-14 04:58:38 | 出張菜園教室
本日、ときどき

今日は、自然菜園スクール「自然菜園見学会コース」の開催日です。年間4回限定の菜園見学会で、テーマは自給自足です。
お野菜だけでなく、お米や果樹と盛りたくさんの自然農園の作り方を公開したいと思っております。




先日、前半の稲の刈り取り&脱穀が無事終了し、今年も大豊作でした。
今日の見学会でも新米を食べていただこうと思っておりますが、試食の結果、今年もかなり高得点が出そうな予感です。

自給用のお米は、収量だけでなく、食味が命。美味しいお米を育てることにも力を入れております。




稲刈りの終わった田んぼは、できるだけは早く秋処理に入りたいところです。現在、多忙ですが、タイミングが命なので、先日モミガラを撒いて秋起こししました。


稲刈り脱穀の終わった田んぼの苗代ハウスの傍らに、こぼれダネで発芽した自然生えの1株の稲。

一つの種から見事に自然に育った雄姿に、稲本来の姿を垣間見ました。






先日は、千曲市での自然自給稲作セミナー 
無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!
『自給稲作入門講座』~週末田んぼでらくらく自給ライフ♪
でした。

テーマは、「田んぼの土づくり&稲のための土づくり」でした。

「稲は地力で、麦は肥料でとる」と昔から言われている稲にとっての地力とはなにか、堆肥と肥料の違い、そして稲が喜び、草が困る土づくりについて、セミナーを行いました。

というのは、稲をたくさん取ろうと思って、肥料をたくさん入れると、結果草が増え、稲が軟弱化し、稲が倒れることが多く、
地力がつくのに草は生えにくく、どんどんお米の食味が良くなる土づくりとは何か、一緒に考えながらの講座でした。


また、田んぼで自給できる資材として、

稲ワラ、モミガラ、米ぬか、畦草などを活用し、田んぼで循環させる方法や地力に合わせた還元の仕方も考察しました。


講座の中で、最も興味を持ってもらったことに、「腐植」というキーワードがありました。

「腐食」:鉄などが錆びて朽ちる様
とは違い、

「腐植」:動植物のこれ以上分解できない状態で、土づくりのかなめになるもの。
の効果をご紹介し、

腐植が高まるような土づくりこそ、地力を高める土づくりをご紹介させていただきました。


参加者の中には、水分計を持ってきて計測したり、各自で交流が生まれたり、

全く初めての参加者さんや常連さんからは、終了後にいろいろご質問されたり、みなさん熱心に受講していただきありがたかったです。

自給稲作は、お勤めや野菜など他のこともやりながらの素人の稲作です。
プロのように技術や機械があるわけではないので、稲のことをもっとよく知っていただき、田んぼをよりよくし、タイミングよく関わることで、収量も食味もよく、草取りに困らない安心安全なお米づくりが普及してくれたらなーと思っております。

次回は、11/8(木)『無農薬田んぼ』(合鴨農法、無肥料栽培、不耕起、冬水田んぼなど)
無農薬の田んぼといっても、さまざまな方法が世の中にはあります。それぞれの農法の、メリット、デメリットを知り、
各地域風土、その田んぼにむいた方法で、適切な管理(野良仕事)を重ねることで、稲が喜び、草が抑えられる仕組みを学びます。

◆◇◆お知らせ◆◇◆
千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に開校中~
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
次回は、10/11(木)『堆肥づくり、田んぼの土づくり』
田んぼで生産される稲ワラ、米ぬか、モミガラ、畦草などを利用した自然堆肥づくり、ボカシづくりなど田んぼで草が生えず、稲が育つ土づくりを学びます。
田んぼの土の改良や田んぼの1年間の総合的な土づくりや堆肥づくりのゴールデンルールをご紹介します。

「草を抑え、美味しいて、稲を育てる田んぼの土づくり」です。


場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)



2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
10/3(水)秋の土づくり(堆肥や緑肥作物の導入法)、越冬野菜の定植・種まき。 比べて納得野菜講座「ネギとタマネギ」
11/7(水)冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、冬の米ぬか利用法、野菜の収穫・越冬保存のポイント・越冬野菜の越冬のコツ。比べて納得野菜講座「シュンギクとホウレンソウ」
12/5(水)2017年の菜園の反省を来年に活かす。比べて納得野菜講座「エンドウとソラマメ」
お楽しみに~




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 脱穀後の秋処理(その2)耕... | トップ | 初霜!!越冬準備で大忙し »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゴマの選別について (浜屋)
2018-10-30 14:05:16
フェイスブックでのコメント、ありがとうございます。
現在、写真のように篩で選別しましたが、土の塊が分けれません。
この後、どうすればよいでしょうか。
サトイモにつて (草川かほる)
2018-10-30 23:07:34
収穫したサトイモについて質問させていただきます。

〇収穫した芋にすでに新しい芽が出ていました。
これは収穫時期の問題でしょうか。
〇また、芽がでてしまっている芋は種イモにできますか。
〇もし種イモにできるのなら、保存方法に注意すべき点はありますか。

以上よろしくお願いいたします。



ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2018-10-31 08:19:51
浜屋さんへ

facebook「ゴマが好きでたくさん作るけれど、篩にかけた後のゴミ取りが大変です。ゴマ作っている方、いますか?」
https://www.facebook.com/groups/501226889921003/permalink/1947884988588512/

というよい投げかけ(ご質問)でしたね。
そうですね。他の人もいっていたように、一番は、石や土を入らないようにして収穫できればいいのですが、

今回台風などで、土が入ってしまった場合は、
フルイ(大きさでゴマだけにする)と「風選」(風でゴミを飛ばす)をした後、

海水程の塩水にゴマを入れると、ゴマがすべて浮き、石や土くれはすべて沈むので、「水選」で分離します。

その後、吸水する前に、短時間で水で塩分を洗い流し、寒冷紗や網戸などに広げて日中1~2間完全に乾燥させます。

水だと、ゴマが全部浮かないので、塩水にするのがみそです。午前中に水洗いし、お昼と午後の太陽で一気に干すといいでしょう。

参考にしてみてください。
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2018-10-31 08:23:54
草川かほるさんへ

そうですか。
芽が出ていても食べられますよ。

種イモにする場合は、親芋と外さず、逆さに埋めるのがポイントですね。

詳しくは、拙著を参考にしてみてください。

私は保存する際に、必ずシマミミズを投入して、傷んだ種イモが、連鎖して腐るのを防いでおります。
ご回答ありがとうございます (草川かほる)
2018-10-31 16:46:27
シマミミズのコツ、ありがとうございます。

食べるのには支障はないとのことですが、種イモとしてはどうなのか心配で質問させていただきました。
保存に気をつければ使えるということでよろしいですね。
芽が出てしまっていたということは、収穫が遅かったということでしょうか。

ありがとうございました。

ご質問ありがとうございます。2 (竹内孝功)
2018-11-01 08:10:55
草川かほるさんへ

そうですね。葉が出ても親芋も葉が出ておりますが、来年の極上の種イモになりますから大丈夫ですよ。

サトイモは品種によってずいぶん違うので、品種名と芽が出たのが、子芋なのか、孫芋なのか不明だったので、なんともいえませんが、ある程度以上大きく育った芋が種イモとしてよりよいですし、越冬保存もしやすいものです。

芽が出た理由は、温かく(もしくは夏暑すぎて)、二次生長して子芋からも出たのでしょう。温かい地域や品種によっては夏以降出やすいものもあります。
ご回答ありがとうございます (草川かほる)
2018-11-01 17:29:46
品種はおそらく「土垂」だろうと思います。自然生えしてきたものを親芋にしたので、確実ではありませんが。

芽がでたのは子芋でした。
まだ掘っていない株で良さそうなものを保存に気をつけて来年の種芋にしたいと思います。

夏はかなり暑かったのでそのためなのですね。

ごていねいなご回答をありがとうございました。
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2018-11-02 07:24:25
草川かほるさんへ

そうだったんですか。
里芋が自然生えするということは、土の中は冬でも暖かく、越冬保存しやすくていいですね。

うちは寒冷地なので、結構気を使うので、うらやましいです。

自然に育った里芋の肉質は特段いいので、食べるのが楽しみですね。

コメントを投稿

出張菜園教室」カテゴリの最新記事