学生時代に友達と話したことを思い出しました。

 

夜中にベランダを見た時、

生きている人間がいるのと幽霊やお化けがいるのとでは

どちらが怖いのか。

当時は生きている人間がいるのが怖い!!と思っていたけど。

 

果たして本当なんだろうか?

 

昔、池袋の西口周辺に住んでいたことがあったんです。

友人と池袋の東口で夜中まで飲んでいた時。

そう、2時くらいかな?

私は翌日のこともあったので帰宅しようと思ったんです。

夜中に池袋の西口から東口に行く方法。

私が思いついた道程は2つ。

駅の近くの歩道になっているトンネルを抜けていく方法。少し人が多いかな?

駅から少し歩いてメトロポリタンホテルがある方面の、

夜中に人通りが少ない道を歩く方法。

あなたならどっち?

 

私は人が少ないほうが怖いように思えて、

駅近のトンネルを抜ける方法を選んだんです。

そして案の定、ちょっと怖い風貌の人に声をかけられ、

断ったものの怖い思いをしました。

怖い思いをしたけど、やっぱり人通りが少ないほうは今でも選べないと思う。

 

例えば新宿歌舞伎町を夜中に歩くのと、

人気のない山奥を一人で歩くのとを選ぶのならどちらを選ぶのか。

 

生きている人間が怖いのか、目に見えないものが怖いのか、

本当に怖いのはどちらなんだろうと思ってみたりしました。

生きている人間は怖い。

でも人気のない夜の怖さは、これも半端なく怖いものです。

そしてより怖いのは、人気のない山奥で人に会うことだと思いますが。

 

 

 

こんなことを考えたのは、ずばり育児です!

結局はそこに行きつくんです。

 

ある夜、眠らない子供たちに番町皿屋敷の話をしました。

子供たちの反応はというと、、、数を数えて盛り上がっている!

100枚くらいまで数えてゲラゲラ笑っている。

100枚まであったら、お菊さんは悲しむ必要ないじゃんっていう。

死ぬ必要もないじゃん。

 

そしてリベンジ選んだのが「耳なし芳一」

寝かしつけにリベンジとか間違っているけどね。

「耳なし芳一」の話をしても、長男は怖くなーいとかってかわいくない反応。

でも何とか話し終わって、

みんなも夜に騒いだり歌を歌っていると誰かが迎えに来るかもよって話したら、

子供たちは途端に静かになって誰も何も話さないの。

いつも始まるおやすみなさいのコールもなく、

ただシーンとなって静まり返る子供たち。

 

耳なし芳一、こんなに使えるとは。

5分もしないうちにこどもたちの寝息が聞こえて、ママは自由の身に。

耳なし芳一。

すごい。

子供の反応に笑いださなかった私、偉い。

 

生きている人間も怖い。怒るママとかね。

でも目に見えない存在もやっぱり怖いねっっていう、

そんな夏の夜の話。