機械式時計と煙草でブログ！

　ロバート・マッコーネルの「ノッティンヒル」をレポートします。昨年秋に発売になった際には「ゴールデンスタンダード」という名前で、ダンヒルの「スタンダードミクスチャー」に相当する煙草なのだそうです。・・・あれ？　ダンヒル「スタンダードミクスチャー」に相当するのは、以前にレポートしたマッコーネルの旧称「スタンダードミディアム」＝現「オックスフォードストリート」だと思っていたのですが、どうやら違っているようです。旧称「スタンダードミディアム」はダンヒル「スタンダードミディアム」に相当するのだそうで・・・。ってか、ダンヒルの「スタンダードミディアム」って日本に入って来てませんでしたよね。何て分かり辛いんだ。（笑）
　そういう訳で、今回はダンヒル「スタンダードミクスチャー」の私のレポートを横目で見ながら吸って行きたいと思います。

　開封時の香りは、鰹出汁系です。かなり軽い感じがある匂いで、やはりラタキアの腐敗臭より、熟成オリエントの出汁系の匂いが勝っているように思います。カットは、殆どが細かく刻まれたリボンカットで、湿気は普通だと思います。

　これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、バージニア＆オリエントのブレンドっぽいコクのある甘味が来ました。ラタキア的なジュクジュクした旨味も微かにあるような気もしますが、良く探さないと見つからない程度の存在感しかありません。香りでもラタキア的な臭みは希薄で、やはりオリエントの出汁系の匂いとバージニアの焚火系の匂いの方が前にあります。この煙草の缶にはラタキアがブレンドされている旨が明記されているので、ラタキア入りであるのは間違いないのですが、そのブレンド割合はかなり低そうです。

　火付きと火持ちは普通だと思います。燃え過ぎるような気配もありません。ですからテクニック的には普通に吸えると思います。

　そこにラタキアが居るのか居ないのか良く分からないバージニア＆オリエントな喫味は、喫煙中盤も続きます。私個人の好みから言えば、ラタキアの存在感はこれ位以下が丁度良いです。でも、ラタキア好きな方にしてみればラタキア感が弱過ぎると感じるのではないでしょうか。・・・と、ダンヒル「スタンダードミクスチャー」を吸った時のレポートでも同じような事を書いてますね。（笑）　そういう意味では、この煙草はレプリカとしてイイ線行ってると言えるのではないでしょうか。

　喫煙終盤で、バージニアが後退してオリエントの出汁系の喫味が前に強く出て来たような感じがします。その所為か、全体的にやや硬質な味になったような気がします。ラタキアは相変わらず影が薄いです。考えてみれば、中東情勢が安定しない今の時代に於いて、ラタキアの供給も不安定になっていると聞きますから、ラタキアのブレンド比率の高い銘柄は存続させ難いのだろうなと思います。となると、ラタキアのブレンド比率の低い今回の煙草のような銘柄が、今後のラタキアブレンドの主流になって行くのではないでしょうか。中東情勢の事を考えると、それが良い事とは言えないとは思いますが、そうなる事への心の準備は必要なのだろうと思います。

　という事で喫煙終了。後味は出汁系で、残り香は出汁系と焚火系に少しのラタキア臭といった所でしょうか。
　全体的に見て、オリエントが強いバージニア＆オリエント・ブレンドに、隠し味でラタキアを加えて旨味を足したといった感じの煙草だったと思います。ダンヒル「スタンダードミクスチャー」との比較で言えば、かなり良く出来たレプリカと言えそうで、本当に並行して吸って比べないと区別がつかないのではないかと思われます。

　それと、当初はダンヒル「スタンダードミクチャー」のレプリカだと思っていた旧称「スタンダードミディアム」も、ダンヒル「スタンダードミクスチャー」に良く似ていると私は感じていたので、今回の煙草との違いが気になる所です。予定では、次に吸うのが再喫となる旧称「スタンダードミディアム」なので、その際は特に二つの銘柄の違いについて注目して吸いたいと思います。お楽しみに！


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