テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回レポートする煙草は、ロバート・マッコーネルの「シェイクスピア」です。勿論、旧ダンヒル銘柄のレプリカ・シリーズの一つです。この煙草が一昨年発売になった時の名称は「オールドサイン」と言い、旧ダンヒルの「ジ・オールドサイン」のレプリカなのだそうです。ダンヒル「ジ・オールドサイン」という銘柄は、私は吸った事がありませんし、そもそも日本には入っていなかったと思いますから、今回は全く新たな喫煙体験になるはずです。 この煙草のブレンドの内容は数種類のバージニアだそうですから、バージニア・ストレート銘柄という事になります。それでは開けてみましょう。 開封時の香りは干草系です。熟成の度合いは深くもなく、浅くもなく、酸味も熟成臭もそれほど強くありません。色々と中庸と言った所です。カットは、ブロークンフレイクを更に良く解した結果のリボンカットといった感じで、湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、予想よりも甘味とコクが強い紅茶系の味が来ました。以前に吸った同社の「ブラックフレイク」と同じくらいの熟成の深さを感じる丸みのある味で、甘味の中には蜂蜜っぽいニュアンスも感じます。逆に「ブラックフレイク」で感じた果物系の酸味は今回の「シェイクスピア」では感じません。でも、これはこれで非常に美味しいと感じます。 火付きと火持ちに特段の問題はなさそうです。燃え難い訳でもなく、燃え過ぎる感じもありません。吸いやすい部類の煙草だと思います。 緩めに詰めたつもりはないのですが、意外に燃え進みが早く、気付いたら喫煙中盤を過ぎ、終盤になっていました。喫味の変化はありません。喫味に変化がないのに加えて、タンバイトもなく円やかな喫味なので、時間の経過を感じさせない煙草なのかも知れません。甘味もコクもある紅茶系の喫味は非常に美味しいです。 という事で喫煙終了。後味は甘味とコクのある紅茶系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、非常に良く出来たバージニア・ストレートらしい美味しい煙草でした。甘味もコクもタップリありますし、糖度の高いバージニアでありがちなアルカリの刺激も殆どありません。燃え方に変な癖がないので吸いやすく、時間を忘れてしまいそうになる煙草ですから、常喫にも向いていると思います。 ダンヒルの「ジ・オールドサイン」を吸った事がないので、それをどれだけ再現しているのか分かりませんが、それを考慮せずとも単純に美味しさで推薦できるレベルの煙草だと思います。こういう煙草を作れるのであれば、レプリカとして急遽発売するのではなく、もっと昔から販売してても良かったのではないかと思うのですが・・・。どうせバージニア・ストレートの煙草なんて、ちょっと乱暴な言い方をするなら、喫味はどれも似たり寄ったりなので、名前さえ違っていればレプリカだなんて誰も思わないだろうに。(笑) メーカーの販売戦略には、時々理解し難い部分があります。 [推薦できるレベルの煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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