WordPressのログインパスワードを変更・リセットする方法

WordPressのログインパスワード変更・リセットする方法は、いくつかあります。この記事を読めば、目的や状況に応じたパスワード変更方法がわかります。

目次

WordPressのログインパスワード

WordPressのログイン時に入力するパスワードは、とても重要な情報です。脆弱なパスワードを第三者に推測され、管理画面へ不正にアクセスされると、サイトの乗っ取りや改ざん、個人情報の取得などの被害に遭う可能性が高まります。

WordPressログイン画面
WordPressのログイン画面

パスワードの紛失や流出のおそれがある場合は、今すぐ変更やリセットの対応が必要です。

パスワードの変更・リセット方法

ログインパスワードを変更・リセットする方法は、いくつかあります。目的に応じて、以下の手順をご確認ください。

パスワードを強力にしたい

不正アクセスを防ぐために、複雑なパスワードに変更したい場合は、WordPress管理画面上で簡単に再設定することができます。

WordPress管理画面でパスワードを再設定する方法

  1. 管理画面メニュー[ユーザー]>[プロフィール]をクリック
  2. プロフィール画面[新しいパスワードを設定]をクリック
  3. 新しいパスワードを設定
STEP
[ユーザー]>[プロフィール]をクリック

WordPress管理画面メニューの[ユーザー]>[プロフィール]をクリックします。

管理画面[ユーザー]>[プロフィール]をクリック
STEP
[新しいパスワードを設定]をクリック

画面を下にスクロールして[新しいパスワードを設定]をクリックします。

プロフィール編集画面でログインパスワードを変更する
STEP
新しいパスワードを設定
新しいパスワードを設定
STEP
新しいパスワードの設定

パスワードをリセット(再設定)するための画面が表示されます。すでに表示されているパスワードの候補をそのまま使用するか、もしくは新しいパスワードを入力してください。

新しいパスワードを入力する場合、セキュリティの強度(「非常に脆弱」→「脆弱」→「普通」→「強力」)を確認できます。
大文字と小文字、数字、 ! ” ? $ % ^ & ) のような記号を含めると、強力なパスワードになります。

新しいパスワードは、忘れないようにメモしておきましょう。

STEP
他のすべての場所でログアウト

他のブラウザや端末でWordPressにログインしている場合は[他のすべての場所でログアウト]ボタンをクリックできます。特に、端末の紛失等で不正アクセスを受ける恐れがある場合は、ログアウトしておきましょう。

STEP
プロフィールを更新

最後に[プロフィールを更新]をクリックします。

下のような画面が表示されたら、パスワード再設定の完了です。

パスワードの変更完了

パスワードを忘れてしまった

パスワードを忘れてしまった場合は、ログイン画面を開いた後、以下の手順で再設定することができます。

ログイン画面からパスワードを再設定する方法

  1. ログイン画面[パスワードをお忘れですか ?]をクリック
  2. ユーザー名またはメールアドレスを入力し[新しいパスワードを取得]をクリック
    ⇨ メールが配信される(件名:[サイト名]パスワードのリセット)
  3. メール内のURLをクリック
  4. 新しいパスワードを設定

詳しい方法は、別ページ「WordPressのログイン方法と管理画面にログインできないときの解決策」内の、下記項目をお読みください。

ユーザー名・メールアドレス・パスワードすべて忘れてしまった

パスワード以外のログイン情報(ユーザー名・メールアドレス)も忘れてしまった場合は、WordPressのシステム上では確認することができません。

ここでは、データベース管理ツール(phpMyAdmin)で次の2つをまとめて実行するための手順を説明します。

  • データベースで「ユーザー名・メールアドレス」を確認する
  • データベースで「パスワード」を再設定する

より安全な方法について

ユーザー名・メールアドレスの確認やパスワードの再設定をするには、別ページ内で紹介している下記2項目を順番におこなう方法もあります。

  1. データベースでユーザー名・メールアドレスを確認する
  2. WordPressログイン画面からパスワードを再設定する

以下に紹介する手順よりも手間がかかるかもしれませんが、より安全に実行することができます。

データベースの編集について

以下に紹介する手順は、データベースの編集作業を含みます。誤った編集をすると、サイトが壊れる場合があります。データベースを編集する場合は、くれぐれも細心の注意を払った上で、かつ自己責任でお願いいたします

phpMyAdminを使った
「ユーザー名・メールアドレス」の確認&「パスワード」の再設定方法

  1. データベースの確認・編集に必要な情報を調べる
  2. データベースのバックアップを取る
  3. [wp_users]テーブルのデータを確認・編集する

以下に説明するphpMyAdminの操作方法は、バージョンの違いなどにより実際の表示内容と異なる場合があります。以下の説明どおりに操作してもうまくいかない場合は、レンタルサーバーの公式マニュアル等でphpMyAdminの操作方法をご確認ください。

STEP
データベースの確認・編集に必要な情報を調べる

データベースの内容を確認・編集するために必要な情報として、以下の3つを調べておきます。

  • データベース名
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード

これらの情報は、WordPress本体を構成するファイル「wp-config.php」の中に記述されています。

STEP
「wp-config.php」ファイルをダウンロードする

レンタルサーバーの「ファイルマネージャ」機能や「FTPソフト」を使って、wp-config.phpファイルをダウンロードします。

wp-config.phpファイルの場所:
ドメイン名>public_html>(サブディレクトリ)

例)エックスサーバーのファイルマネージャでwp-config.phpファイルをダウンロード

エックスサーバーのファイルマネージャで「wp-config.php」ファイルをダウンロード
STEP
データベース情報の記述を探す

wp-config.phpファイルを開いて、下の記述部分を探してください。データベース名、データベースのユーザー名、データベースのパスワードを確認できます。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define( 'DB_NAME', 'データベース名' );

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define( 'DB_USER', 'データベースのユーザー名' );

/** MySQL データベースのパスワード */
define( 'DB_PASSWORD', 'データベースのパスワード' );
STEP
データベースのバックアップを取る

この後の「STEP3」でデータベースの編集をするため、万が一に備えてバックアップを取っておきましょう。バックアップの操作は、phpMyAdminで実行できます。

phpMyAdminの開き方がわからない場合は、レンタルサーバーの管理画面からのアクセスをお試しください。今回は、エックスサーバーの管理画面(サーバーパネル)からphpMyAdminを開く手順を紹介します。

STEP
サーバーパネルにログイン

サーバーパネルのログイン画面を開き、ID/パスワードを入力してログインします。

エックスサーバー「サーバーパネル」にログイン
STEP
[phpmyadmin(MariaDB10.5)]をクリック

サーバーパネル[データベース]>[phpmyadmin(MariaDB10.5)]をクリックします。

サーバーパネル[phpmyadmin(MariaDB10.5)]をクリック
STEP
ユーザー名とパスワードを入力

「STEP 1-2」で確認したデータベースのユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。

phpMyAdminにログイン
STEP
データベース名をクリック

「STEP 1-2」で確認したデータベース名をクリックします。

phpMyAdminのデータベース名をクリック
STEP
[エクスポート]をクリック

画面上部の[エクスポート]をクリックします。

[エクスポート]をクリック
STEP
エクスポートの設定・実行

以下の設定をした後[実行]をクリックします。

エクスポートの設定・実行
  • エクスポート方法:
    [詳細 – 可能なオプションをすべて表示]にチェックを入れる
  • テーブル:
    [全選択]をクリック
  • フォーマット:
    [SQL]を選択
  • 生成オプション
    [DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する]にチェックを入れる
  • エンコーディングへの変換:
    [なし]を選択
STEP
SQLファイルの保存

「○○○○○○.sql」ファイルを任意の場所に保存して、バックアップ作業の完了です。

STEP
[wp_users]テーブルのデータを確認・編集する
STEP
[wp_users]をクリック

画面左側の[wp_users]をクリックします。

画面左側の[wp_users]をクリック
STEP
[user_login][user_email]の値を確認

以下の値から、WordPressのログインに必要なユーザー名とメールアドレスを確認できます。

user_login

WordPressのログインに必要なユーザー名

user_email

WordPressのログインに必要なメールアドレス

[user_login][user_email]の値を確認
STEP
[編集]をクリック

次に、パスワードの再設定に進みます。テーブル左側の[編集]をクリックします。

[編集]をクリック
STEP
[user_pass]を編集

以下の手順でパスワードを再設定してください。

  1. [user_pass]行の[関数]で[MD5]を選択
  2. [user_pass]行の[値]に新しいパスワードを入力
  3. [保存する]を選択
  4. [実行]をクリック
[user_pass]を編集

ここで設定したパスワードは、忘れないようにメモしておきましょう。

以下のように「1 行変更しました。」と表示されたら、パスワード変更の完了です。

「1 行変更しました。」と表示されたらパスワード変更完了

以上の手順で、WordPressのログインに必要な「ユーザー名・メールアドレス」の確認と、「パスワード」の再設定ができました。サイトを表示して、問題ないか確認しておきましょう。

もし不具合が発生した場合は、この記事後半のQ&A「データベースを編集したら不具合が発生した」をお読みください。


次の「他のユーザーのパスワードを変更したい」は、複数のユーザーでWordPressを管理している場合に関係します。個人で管理している場合は、スキップしてください。

他のユーザーのパスワードを変更したい

WordPressを複数のユーザーで管理していて、他のユーザーのパスワードを変更したい場合は、管理者権限でログインしているユーザーだけがパスワードを変更できます

新しいユーザーを追加する方法や、ユーザーの権限について知りたい場合は、新しいユーザーを登録して権限を設定する方法をお読みください。

他のユーザーのパスワードを変更する方法

  1. 管理画面[ユーザー]>[ユーザー一覧]をクリック
  2. パスワードを変更したいユーザーの[編集]をクリック
  3. 新しいパスワードを設定
STEP
[ユーザー]>[ユーザー一覧]をクリック

管理者権限を持つユーザーアカウントでWordPressにログインした後、管理画面[ユーザー]>[ユーザー一覧]をクリックします。

管理画面[ユーザー]>[ユーザー一覧]をクリック
STEP
対象ユーザーの[編集]をクリック

ユーザー一覧の中から、パスワードを変更したいユーザーの[編集]をクリックします。

パスワードを変更したいユーザーの[編集]をクリック
STEP
新しいパスワードを設定

ここから先は、パスワードを強力にしたい「STEP2」以降と同じ手順でパスワードを変更できます。

パスワード関連のQ&A

新しいパスワードでログインできない

パスワードを正しく入力できていますか?半角と全角、大文字と小文字の違いがあると、ログインすることができません。

正確なパスワードを入力しているのにログインできない場合は、ブラウザのCookieが影響している可能性があります。Cookieを削除すると解決するかもしれません。

Cookie(クッキー)とは、ブラウザで入力した内容を保存する仕組みのことです。WordPressのログイン画面でユーザー名やパスワードを正しく入力しても、Cookieの影響によってログインできない場合があります。

Cookieを削除する方法は、使用しているブラウザによって異なります。詳しい手順は、下記公式ヘルプをご確認ください。

Cookieを削除しても解決しない場合は、管理画面にログインできないときの解決策を参考にしてください。

新しいパスワード取得用のメールが届かない

パスワードを忘れてしまった場合の変更・リセット手順を試したのにメールが届かない場合は、以下の点についてご確認ください。

  • メールアドレスの入力ミスをしていませんか?
  • WordPressに登録しているメールアドレスの受信箱を確認していますか?
  • 迷惑メールに振り分けられていませんか?

これらを確認しても解決しない場合は、phpMyAdminを使ってパスワードを再設定する方法をお試しください。

データベースを編集したら不具合が発生した

phpMyAdminを使ってパスワードを再設定した直後に不具合が発生した場合は、データベースの編集ミスをした可能性があります。以下を参考にして、データベースの復元をお試しください。

データベースの復元方法

こちらの手順で保存したSQLファイルを使って、データベースを元に戻すことができます。phpMyAdminにログインして、以下の手順を実行してください。

STEP
データベース名をクリック

復元したいデータベースの名前をクリックします。

phpMyAdminのデータベース名をクリック
STEP
[インポート]をクリック

画面上部の[インポート]をクリックします。

[インポート]をクリック
STEP
インポートの設定・実行

以下の設定をした後[実行]をクリックします。

インポートの設定・実行
  • インポートするファイル:
    [ファイルを選択]ボタンをクリックし、保存済みのファイルを選択
  • フォーマット:
    [SQL]を選択
  • エンコーディングへの変換:
    [なし]を選択

以下のように「インポートは正常に終了しました。…」と表示されたら、復元の完了です。サイトを表示して、不具合が解消できたか確認してください。

「インポートは正常に終了しました。」と表示されたら復元完了

まとめ

WordPressのログイン時に入力するパスワードは、とても重要な情報です。パスワードの紛失や流出のおそれがある場合は、今すぐ変更やリセットの対応をしてください。

この記事では、ログインパスワードを変更・リセットする方法について、目的に応じた以下の手順を説明しました。

強力なパスワードを設定するだけでなく、セキュリティ対策がしっかりしたレンタルサーバーを使うことも大切です。おすすめは、このサイトでも使っている「エックスサーバー」です。

目次