ウチに引きこもるつもりだったけれど

映画が呼んでいるので〜〜〜(完全なる依存症)

丸の内ピカデリーへ

 

   i 新聞記者ドキュメント

 

 

今日は何を観るんだっけ、と、いまさら考えてみたら

あ、ドキュメンタリーだったか、大丈夫か??

苦手だ嫌いだと言いながら、今年結構な数観ている気がする

 

今回の主役は、時の人でもある東京新聞の望月衣塑子

とは言っても、こちらは近頃新聞も読まないので

ネットで話題になった人か、ぐらいな認識だった

 

この若くて精力的な記者さん、

菅官房長官との質疑攻防で有名になっていたが

その実態を中心に、

彼女の日常に密着した作品になっている

 

あるときは沖縄に飛び、辺野古の海の実際を見る

あるときは福島に飛び、地元の人々の話を聞く

セクハラ被害者に寄り添い、裁判を傍聴し、

森友学園の籠池夫妻の生々しい話を聞き、

前文科省事務次官の前川喜平の移動に同行する

 

夫の作った弁当をかきこみ、

幼子を抱きしめ、

そんなプライベートを忘れ去ったかのように

現場を駆け回る

 

やりたいことは、真実を伝えること

 

なぜ、

宮古島の爆薬庫と燃料庫が近いことが伏せられていたのか

なぜ、

籠池夫妻の声は押しつぶされて真実はかき消されたのか

なぜ、

レイプ犯の逮捕が直前に見送られたのか…

 

数々の理不尽な、なぜ、を、

自分の目で耳で確かめるために、

そしてそれを国民に伝えるために、

彼女は小さな戦いを積み上げていく

 

それは同時に、傍観者でしかない他社の記者をも啓発する

フリーランスでは入れない首相官邸の記者会見、

事実とは違う個人的な批判や脅迫、

海外の記者たちは、彼女を賞賛するとともに周囲を批判する

 

同時に、この作品自体を作っている監督自身も、

官邸取材の許可が下りないことや官邸前での撮影拒否と

戦いながら苦難に向き合っている

 

そんな中で、彼女はジャーナリストとして

当然の仕事をしているだけ、ということが浮き彫りになる

 

ここまでやって、彼女は安全なのか、

と、本当に心配になってしまうほどに

日本の政治の怖さがまざまざと見えてくる

 

宮古島や福島の人たちの、

こんなことは誰も聞いてくれない、

誰に訴えればいいのか、

そんな言葉は、まさに我々の言葉

 

政府は国民をバカだと思っている

すぐに忘れる、すぐに飽きる

 

そんなことを言われて、その通り、と思ってしまう自分、

猛省するしかない

 

籠池氏は、

憲法9条の改正は絶対反対、

辺野古も反対、原発は廃止、

と主張する

 

まさにリベラル、と言われ笑う

 

政治的に何を信じるかが問題なのではなく、

真実を伝えるか否か、

知る権利を守れるか否か、

そこがすべての出発点であるということ

 

質問する、という権利を行使して

果敢に踏み込んでいく

第2、第3の望月衣塑子が続くことを、

心から願う

 

 

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