水曜レディスデーだったので

早朝から3本立てを組み、

TOHOシネマズ有楽町へ

 

    MOTHER マザー

 

 

大森立嗣監督は、

あのトンデモ作品、タロウのバカが頂点だと思うけど、

好きでもないのに目が離せないという困った存在

 

しかも今回は長澤まさみが大の苦手なので

どうしたもんかと思ったが、ついつい…

 

仕事も続かず、その場しのぎで生きている母と

小学校へ通っていない息子、

母親は何かと実家に頼るが、

妹から責め立てられ、両親ももう金を貸してくれない

 

ゲームセンターで出会った男を連れ込むも、

類は友を呼ぶ、

ロクでもない人生がさらに待っているだけで

借金地獄に陥っての逃亡生活

 

あげく妊娠して、男は逃げ出す

子ども二人を連れて、

一度は保護されるものの、

あくまで自分を貫く女は、

命令される安住を嫌う

 

破綻した社会生活、

ここでもまた、タロウのバカと同じく、

家族不在という無知の温床、

 

もちろん家族がいれば無知ではないわけではない

が、愛情の何たるかが育たない、

本能そのものが育まれない、

その不思議さは、

人間は家族を持つという本能によって育つ、

ということの裏返しかもしれない

 

息子は知恵があり、勉強への意欲もある、

愛情もあって、母親を大切に思う

 

だがこの母は、

子どもというものを理解しない

それ自体は、自分も受けてきたものかもしれないし、

親は普通に育てたつもりでも、

もっともっとと求める子もいるから

彼女自身にとって、満たされない人生だったのだろう

 

そしてそれを、決して側から離さない息子へ、

共依存として穴埋めさせている恐ろしさ

 

長澤まさみでなければなぁ、とも思うが、

(近頃なんだか、女キムタクに思えてきて…ゴメン)

じゃあ、誰なら??

いっそ無名の女優さんに

力強くしたたかに演じて欲しかったな

 

ってことで、問題作ではあった

この監督の、社会的な生活からはみ出した、

いわゆる弱者に対する問題意識は半端ない

好きじゃないのに目が離せないのは、

こういう一貫した姿勢にあるのかな〜〜

間違いなく、立派ではあるよっっ

 

 

 


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