ある人はラーメンのことを、
“職人が一生懸命作った総合芸術”
というようなことを言っていました。
それはそうでしょう。
スープにこだわり、
麺にもこだわり、
具材もこだわり、
紡ぎだした想いの結晶が、
一杯の丼の中に詰まっているのだから。
だから我々は、
ラーメンを前にして、
ドキドキしたり、ワクワクだったり、
いろんな感情を抱けるんですよ。
想像するから。
想像すると言えば、
自分はラーメンを食べる側のほうの人にも、
想いを馳せます。
例えば、
地域で古くから営業しているラーメン屋さん。
ここに集う人はどんな人なんだろうとか。
この人はどんな人生を送ってきたんだろうとか。
歴史が古いお店ってことは、
お客さん自体も子供時代から通っているわけですよね。
その中で、
その人がどんな学生時代を過ごして、
どんな社会人になって、
そして今俺の隣でラーメンを食べているのかな?とか。
同席したお客さんのヒストリーを想像するのも、また楽しかったりします。
ラーメンを食べに行くというのは、
田中家的にも、昔からちょっとした特別なイベントだったんです。
日常の中のちょっとした楽しいイベント、食事が外食するラーメンで。
子供だった頃の記憶を紐解けば、
いつも、家族や友達と、笑顔で食べていた思い出がありますね。
少なくとも、仏頂面で食べたラーメンはないはず。
ラーメンと聞くと、
今でも笑顔の記憶が甦えってきます。
それはこの先も変わらないはず。
本当に信頼できる人や、
心から好きな人としか、
ラーメンはすすらないかな。
そう考えると、ラーメンって魔法の食事ですね。
そんなこんなを考えながら食べた今日のラーメン。
具材に頼らない、
スープの旨味で勝負した、硬派な印象の味わわせてくれる一杯。
辛いんだけど、夢中になってスープを飲み干してしまった・・・・・・
名物の「オロチョンラーメン」。
秘かに激アツなラーメン激戦区の観音町で、
北海道ラーメンとして気を吐く「はせ川」さん。
昼間だから、肉体労働者のアニキたちがびっしりで、
田中も謎のレスラー感を出しながら、汗だくで食べました。
ガッツリ、コッテリ、ヴォリューム感も良しと、
全て兼ね備えたいい一杯でした。押忍!
いいラーメンを食べた午後は清々しい。
さあ仕事、やるど!