東京に出て来てからは乗ってないんですけど、大学生の頃は結構運転してたんですよね。車。
でさ、車乗ってると暇だからラジオをいつも聞いてました。

音楽はあまり聞く方じゃなかったんで、リスナーからのお便りを読むタイプのトーク番組を聞いてた。


でさ、
その番組でさ、『小学生が作文を読む』ってコーナーがあったんです。

たぶん、ほっこりする系の番組だったんだと思う。
過去のメモを見ながらこのブログを書いてるんで、正確にどんな番組だったかは覚えてないんですけど、まぁ、子どもが出てきて作文を読むラジオ番組だった。


その番組でさ、紹介された作文の中に、こんなものがありました。




「2年3組 ○○ ○○(氏名)

ぼくたちはこの間がくしゅうはっぴょうかいをしました。
ぼくたちのクラスは『親切戦隊2ネンジャー』というげきをやりました。

その中でぼくは、




『23番目の親切戦隊、
消しゴムを拾ってあげる親切レンジャー』


をやりました。」











めちゃくちゃ下っ端じゃないか。
すごい下っ端のレンジャー出て来たぞ、って思った。
びっくりした。

雑用も雑用だろ、そのレンジャー。
消しゴム拾うだけなの??


いや、頑張ってほしいけどね。
頑張ってほしいけど、もっとなかったのかな?って思う。

消しゴム拾う専門の親切レンジャーってニッチ過ぎない?



まぁ、23人はいるわけだから、役割なかったのかな。

「1番目の親切戦隊は、
病んだ心を愛を以て救う親切レンジャーで……

(中略)

10番目の親切戦隊は、
失ったものを一緒に探してあげる親切レンジャーで……

(中略)

23番目は消しゴムな。消しゴム。落ちた消しゴムを拾う親切レンジャーな。」

みたいな感じかもしれない。
もう何も思い浮かばなくなった結果、どうでもいい役割が与えられたのかもしれない。



大学生当時、これが結構気になってた。
「もっと、あっただろ!親切を生業にしてるんならっ!」って。

変な劇だな、って思った。
ラジオで聞いてただけだと、それ以上のことは分からない。

消しゴム以外は拾ってくれないのかな?ってのも気になってた。




でさ、最近、この親切戦隊について調べたんですけど、結構ヒットするんですよ。

割とメジャーな劇なのかもしれない。
どうやら、全国の小学校で演じられている劇っぽい。




詳しい内容までは見つからないけど、
小学2年生が演じる劇で、

「1年生の頃はチヤホヤされてたけど、2年生になると誰もかまってくれない……そうだ!親切戦隊を結成して、みんなに褒めてもらおう!」

みたいなあらすじらしいです。可愛い。

で、
荷物が重くて困っている1年生を、『荷物をもってあげる親切レンジャー』が出て来て助けてあげたり、

テスト中に消しゴムを落とした子のために、


あの、

『消しゴム拾ってあげる親切レンジャー』が出て来たリするわけです。

生徒の人数分、そういうレンジャーを先生が考えるみたいです。



消しゴム拾ってあげる親切レンジャーは、割と良い役だったみたい。
外せない役っぽい。

出て来る親切レンジャーは学校によって様々だけど、どの小学校でも消しゴム拾ってあげる親切レンジャーはいるっぽい。






めちゃくちゃ下っ端だと思ってたけど、そんなことなかった。

ごめんね、太字で下っ端とか書いて。
長年の勘違いを許しておくれ。下っ端じゃなかったんだね。

そうだよな。ラジオに出て来て発表したくらいだもんな。
クソ雑用の下っ端の役だったら、出て来ないよな。




やっぱインターネットってすげぇや。
長年の勘違いが正されるんだから。

オリジナルの劇だと思ってたから、あれ以上、親切戦隊についての追加情報は手に入れられないと諦めてた。


そんなことなかった。
親切戦隊の情報は、まだまだ手に入る余地があるぞ。

この世の中は、2ネンジャーを演じたことのある人はいっぱいいるだろうし、その中にはもちろん、消しゴム拾ってあげる親切レンジャーもいるんだろう。

そんな人とつながることが出来たら詳しい話だって聞けるし、なんなら、私の前で演じてもらえるかもしれない。

見たい。2ネンジャーを。
ぜひ、演じてもらいたい。

消しゴムを拾う雄姿を見せてもらいたい。




そして、気になっているあの質問を投げたい。



「何で消しゴム以外は拾わないんですか?」

















「え。よく分からないもの触って、何かネバネバしてたら嫌じゃないですか?」

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