黒酢には、アミノ酸やクエン酸、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれています。

 

栄養豊富な黒酢には、高血圧予防、ダイエット効果、美肌効果など、さまざまな効能があります。 

 

 

★高血圧予防 

 

お酢にはもともと、血圧を抑えるはたらきがあります。

 

しかし、黒酢はお酢の中でもとくに高血圧予防効果が高いです。

 

黒酢には、アンジオテンシン変換酵素(ACE)が含まれています。

 

この酵素が、血圧の上昇を抑えてくれます。

 

日本人の高血圧患者は多く、30~40代の若い世代でも血圧が基準値より高めの人が少なくありません。

 

高血圧は放置していると、生活習慣病へとつながってしまいます。

 

健康のために、黒酢を飲んで、高血圧予防をすると良いかもしれません。 

 

 

★ダイエット効果 

 

黒酢のダイエット効果は、メディアなどで大きく取り上げられています。

 

黒酢には、必須アミノ酸とクエン酸が含まれています。

 

・必須アミノ酸・・・脂肪燃焼効果

・クエン酸・・・便秘解消効果 

 

必須アミノ酸とクエン酸が持つこれらの効果が合わさることにより、ダイエット効果が生まれます。

 

必須アミノ酸を摂取すると、筋肉がつくられるため、太りにくい体に体質改善できます。

 

クエン酸は便秘改善効果が高く、毒素を効率的に排出することで、ヤセやすい体になれます。

 

 

★美肌効果 

 

黒酢は、肌荒れ、ニキビ予防にも効果があります。

 

黒酢には、

 

・皮脂の分泌を防ぐ効果

・優れた殺菌力 

 

があります。

 

過剰な皮脂分泌を抑え、アクネ菌の繁殖を抑えてくれるので、ニキビの改善に役立ちます。

 

過剰な皮脂は、肌トラブルのもとになります。

 

ですから、黒酢を飲むことでスキンケアもできるのです。

 

 

★動脈硬化予防 

 

クエン酸とアミノ酸が、サラサラ血液を作ってくれます。

 

ドロドロ血液を放置しておくと、血管が詰まり、動脈硬化になりやすくなります。

 

動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中など、命にかかわる恐ろしい生活習慣病の直接の原因となるものです。

 

黒酢に含まれるクエン酸、アミノ酸は血液サラサラ効果が高いです。

 

 

★骨粗しょう症の予防 

 

骨粗しょう症とは、骨密度が下がった状態のことです。

 

骨がもろくなっているので、骨折しやすくなります。

 

女性は加齢によって、骨粗しょう症にかかりやすくなります。

 

黒酢にはクエン酸が豊富に含まれています。

 

骨を作るにはカルシウムを摂取するだけではなく、吸収を助けるクエン酸を意識的に摂ると良いでしょう。

 

カルシウムはそのままでは、体に吸収されにくい栄養素です。

 

 

★尿酸値の抑制 

 

体内に老廃物である尿酸が蓄積されると、さまざまな病気を引き起こします。

たとえば尿路結石、痛風などが挙げられます。

 

健康のためには、尿酸値を上げすぎない配慮が大切です。

 

それには、黒酢に含まれるクエン酸が、効果を発揮します。

 

クエン酸には尿をアルカリ性に変化させるはたらきがあります。

 

これにより、尿酸値を抑える助けとなります。

 

 

★疲労回復 

 

肝臓に乳酸が蓄積されると、疲労が起こります。

 

体調が悪いと、乳酸が代謝されずに蓄積されていき、ますます疲労していきます。

 

黒酢に含まれるクエン酸は、乳酸をエネルギーとして代謝させてくれます。

黒酢は、もともとは「つぼ酢」という名前で呼ばれていたものです。

 

南九州の鹿児島県福山町でつくられていたつぼ酢は、およそ200年前に中国から伝えられたと言われています。 

 

黒酢はから作られます。

 

米と麹と水をつぼに仕込んでつくられます。

 

酵母や酢酸菌は使われません。

 

通常の米酢とつくり方は同じですが、玄米を使うという点で違います。

 

米酢は精米を使用します。

 

これに対して黒酢は、収穫された米から、もみ殻を取り除いただけの、玄米を使用します。

 

精米よりも玄米のほうが栄養豊富です。 

 

黒酢といえば、その黒い色が大きな特徴です。

 

黒酢があんなに黒い色をしているのには、ワケがあります。 

 

原料の玄米、大麦などのでんぷん質は、麹菌によって糖分に変化します。

 

タンパク質はアミノ酸に分解されます。

 

糖分をエネルギーとして、酵母菌がアルコールを作ります。

この状態で、お酒が出来上がります。

 

しかし黒酢をつくるためには、酢酸菌の酵素により、さらに発酵させなければいけません。 

 

 

黒酢を作るためには「アマン壺」という壺を使います。

 

この中に、酵母と酢酸菌が住み着いているのです。

 

原料をアマン壺に入れ、半年~3年間かけて熟成させ、アミノ酸と糖を反応させます。こ

 

れにより、あの独特の香り、黒褐色の色になるのです。 

 

 

黒酢は本来、作るのに手間暇がかかるものです。

 

しかし悪質な業者によって、酢にカラメルで黒褐色の色をつけただけのものも出回るようになりました。

 

長い熟成期間をかけずしてつくられたニセモノです。

 

こうしたニセモノを見分けるために、2003年に農林水産省は、JAS規格において、黒酢の定義を定めています。

 

それによると、黒酢とは、

 

★穀物酢のうち、原料として米(玄米)、小麦、大麦のいずれかを加えたもののみを使用

★コメの使用量が穀物酢1リットルにつき180以上

★発酵及び熟成によって褐色、または黒褐色に着色したもの 

 

という条件を満たすものである、と定められています。 

 

これらの条件を満たした黒酢には、豊富な栄養が含まれています。

 

黒酢の発酵・熟成期間は半年~3年と、醸造酢の中でも長いです。

 

長く発酵・熟成させれば、それだけ麹菌や乳酸菌が作用し、栄養豊富になります。

 

黒酢に含まれる栄養素には、次のようなものがあります。

 

・有機酸 

 

クエン酸、リンゴ酸、など、さまざまな有機酸が含まれています。

 

有機酸には活性酸素を抑え、体の自然治癒力を向上させ、血液を浄化し、ミネラルの吸収を助けるなど、さまざまな健康効果があります。

 

・アミノ酸 

 

グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、イソロイシン、ロイシン、バリン、スレオニン、セリン、プロリン、シスチン、チロシン、フェニルアラニン、リジン、メチオニンという、多くのアミノ酸を含んでいます。

 

アミノ酸はタンパク質を構成する栄養素です。

 

筋肉、血液、内臓をつくるために必要なもので、私たちが生命活動を維持するために欠かせない栄養素です。

 

・ビタミン類 

 

ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸が含まれています。

 

・ミネラル類、ポリサッカローズなど

お酢にはさまざまな健康効果があります! 

 

なんとなく、とっつきにくい印象のあるお酢、

 

(だって酸っぱいし・・・何に使ったらいいかわからないし・・・)

 

ですが、アイデア次第で、簡単に食生活に組み入れられます。

 

簡単に作れる、おいしいお酢レシピをご紹介します! 

 

 

★グレープフルーツ&ショウガのサワードリンク 

 

~材料(8人前)~

・リンゴ酢200ml

・氷砂糖200g

・グレープフルーツ(皮をむいたもの)100g

・薄切りショウガ3枚

・赤唐辛子 

 

~作り方~

①グレープフルーツの皮と薄皮をとる 

洗って水けをきってから、皮をむき、薄皮をとりましょう。

 

②ビンに詰める 

密封できる広口ビンにグレープフルーツ、氷砂糖、ショウガ、リンゴ酢を入れます。 

ビンに詰めたら涼しいところに置きましょう。

 

③1日1回混ぜる 

1日1回、蓋をしたまま軽く振り混ぜます。

1週間続けたら、出来あがりです。

中に入っていた果実は取り除きましょう。

出来上がったものは、冷凍保存します。

 

④薄めていただく 

水または炭酸水で薄めます。5倍に薄めるのが基本です。 

 

とってもかんたんできる、お酢レシピです! 

 

食欲が出ない時に、サッと飲めてうれしいですね! 

 

毎日1杯のサワードリンク習慣を身に付ければ、内臓脂肪が減らせて生活習慣病予防にもなります! 

 

お酢の独特の酸っぱさが苦手な場合でも、グレープフルーツとうまく混ざり合ってくれるので、飲みやすいです。

 

 

★あさりとトマトのスープ 

 

~材料(2人前)~

・あさり150g

・トマト1個

・玉ねぎスライス1/4個

・パセリ

・お酢大さじ2

・ローリエ1枚

・コンソメ小さじ1

・サラダ油大さじ1/2

・塩こしょう適宜

 

~作り方~

①トマトを一口大に切る②材料を炒める 

鍋にサラダ油を入れ、薄切りにした玉ねぎとあさりを傷めます。

さらに水、ローリエ、コンソメ、トマトを入れて弱火で煮込みます。

煮込み時間は5分ほど。

 

③お酢を入れる 

材料を煮た鍋にお酢を入れ、2分煮ます。

最後に塩こしょうで味を調えましょう。

器に盛って、刻んだパセリを散らしたら、出来上がりです。 

 

汁物をお酢の入ったものにすれば、食が進みやすくなりますね! 

 

すぐ火が通る食材ばかりなので、簡単に作れてしまいます。 

 

 

お酢を使った料理として、お寿司をつくる、という方法もあります。

 

お寿司こそ、日本人がもっとも得意とするお酢料理ではありませんか! 

 

市販のすし酢を使えば、リンゴ酢と米酢を混ぜなくても、手軽に美味しい酢めしをつくることができます。

 

お刺身を買ってきて、酢めしを作って刺身を上に載せるだけで、おいしい海鮮丼のできあがりです! 

 

こんなにお手軽でおいしいのに、健康にとっても良いなんて、うれしい限りですね。

 

お寿司は普段の食事にも加えられるし、手巻きずしやチラシ寿司にして、ちょっとしたおもてなし料理にもできます。

 

これから、おもてなしをするときには、お寿司でパーティーをすると良いかもしれませんね!