立原道造は、場所や時を示す副詞句を、わざと
後に置く倒置法を駆使した。
それゆえ、小気味よさと、彼独特の詩情が
そこに溢れだす。
彼の手作り詩集「日曜日」の中に「田園詩」という
作品がある。
小徑が、林の中を行ったり来たりしている、
落ち葉を踏みながら、暮れやすい一日を。
また、私の好きな作品に「暦」がある。
貧乏な天使が 小鳥に変装する
枝に来て それはうたふ
わざと楽しい唄を
すると庭がだまされて小さい薔薇の花をつける
名前のかげで暦は時々ずるをする
けれど 人はそれを信用する
「田園詩」も「暦」も立原が19の時の作品である。
後に置く倒置法を駆使した。
それゆえ、小気味よさと、彼独特の詩情が
そこに溢れだす。
彼の手作り詩集「日曜日」の中に「田園詩」という
作品がある。
小徑が、林の中を行ったり来たりしている、
落ち葉を踏みながら、暮れやすい一日を。
また、私の好きな作品に「暦」がある。
貧乏な天使が 小鳥に変装する
枝に来て それはうたふ
わざと楽しい唄を
すると庭がだまされて小さい薔薇の花をつける
名前のかげで暦は時々ずるをする
けれど 人はそれを信用する
「田園詩」も「暦」も立原が19の時の作品である。