鎌田医師はベラルーシからの救助要請を受けて、医療活動に従事した。
ある少年がいた。
最新の治療を行ったが、治療むなしく14歳で死んでしまう。
それから何年かたって、鎌田医師は少年の家族が気になって会いにいく。
少年を助けられなかったから歓迎されないかもしれないと思っていたが、杞憂に終わる。
母親は言う。
ベストを尽くしてくれたと。
そして、ナースのヤヨイの話をする。
手術後、何も食べられなくなってしまった少年。
ヤヨイはみかねて「何が食べたい?」と尋ねた。
少年は「パイナップルが食べたい」と答えた。
ヤヨイは零下20度の極寒の町へ、毎日出かけて探す。
しかし、経済の崩壊した貧しい国にパイナップルなどなかった。
でも毎日探し回ったことで、街の噂となって、持っていた人から病院にパイナップルの缶詰が届けられた。
それを食べたおかげで少年は元気を取り戻し、また食べられるようになった。
一時的に容体を回復していった。
母親は言う。
「わたしはうれしかった。人間ってすごいなあって、そのとき思ったのです。優しい心は、人から人へ伝染していくんだって」
鎌田医師は言う。
50年前、子供の頃に食べたバナナにも力があった。
時代や場所や人との関係の中で、物の価値は変わるものなのだ。
原発事故を恨み、事故を隠蔽した国を恨んだが、ヤヨイのおかげで新しい希望が蘇った。
缶詰を開けたとき、いろんなものが飛び出したように見えた。
いろんなものに命をもらった。
パイナップルの育つ南の太陽を見た気がした。
希望があった。
んー。
原発事故と経済崩壊が未来の日本を髣髴とさせる作品。
そういう極限状態の中でも、人を思いやる気持ちは伝わるということ。
そして、人の命を支えているのは、経済でも科学でもなくて、思いやりの優しさなんだろうとこの作品は伝えているように感じます。
人は一人では生きていけない。
他者と手を取り合ってはじめて生きていける。
少年は結局14歳でなくなってしまったけれど、一人きりではなかった。
母親も言うように「幸せだった」のでしょう。
さらに希望があれば、人は限界を超えて生きられるということ。
少年は辛い闘病生活の中にあって、何度も奇跡的な生還をした。
希望と思いやりと優しさによって。
それから、母親が国や運命を恨んでいないというのも印象的です。
感謝の気持ちで鎌田医師に接している。
優しさは伝染して他の人も優しくする、ということを母親が体現しているのでしょうか。
小さい話だけどとても美しいお話だと思いました。
【雪とパイナップル】 鎌田實(著) 集英社
今日も素敵な一日でありますように
今日の話は、良かった(≧∇≦)ナイス⇒
今日の話は、いまいち(-ω-; )ウーン ⇒
*:..。o○☆゚*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
~ 整体匠 ~
千葉県四街道市四街道1474-16サンクレイドル四街道605
※四街道駅北口から徒歩9分
※駐車場あり・女性スタッフによる託児有
043-424-0663(完全予約制)
※電話予約は、朝8時~夜20時まで受付しております。
メール予約は、24時間受付中
メールで施術申込は、こちらをクリックして下さい♪
施術料金/¥6,000
営業時間/9:00~20:00
定休日/不定休
今日の話は、良かった(≧∇≦)ナイス⇒
今日の話は、いまいち(-ω-; )ウーン ⇒
*:..。o○☆゚*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
~ 整体匠 ~
千葉県四街道市四街道1474-16サンクレイドル四街道605
※四街道駅北口から徒歩9分
※駐車場あり・女性スタッフによる託児有
043-424-0663(完全予約制)
※電話予約は、朝8時~夜20時まで受付しております。
メール予約は、24時間受付中
メールで施術申込は、こちらをクリックして下さい♪
施術料金/¥6,000
営業時間/9:00~20:00
定休日/不定休