あるきメデス

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東村山にある多摩屈指のパワースポットを巡る(東京・東村山)(前半)

2020-02-26 18:25:18 | 江戸・東京を歩く
 2020年2月24日(振休・月)

 令和初の天皇誕生日の振替休日となった今日は、風も無く穏やかな日和となった。

 都内のウオーキングを考えたが、新型コロナウィルスの懸念から近場にすることにして、
2年前に入手した「多摩屈指のパワースポット巡りMAP2」を参考に、わが所沢市とは
都県境を経て南隣りの東村山市にある7つの寺社を中心に巡ることにした。

 西武新宿線と西武園線の分岐点・東村山駅に10時04に着いた。


 駅とその周辺は高架化工事が進捗中で、構内もぐるぐると回り道に。西口を10時07
分にスタートする。

     
 駅前広場の北端から西への通りを500m近く進む。灯ろうの下がる細い参道を入り、
最初のスポット野口不動尊大善院(だいぜんいん)へ。

 山門の代わりに、富士山の溶岩を積んだ岩の上に青銅の仏像が鎮座し、その奥に本堂が
ある。


 本堂の左手にあるお堂



 境内西側には、やはり富士山の溶岩石を積み上げた築山に不動明王三十六童子が立って
いた。
     

     
 南側道路際には、昭和初期に5㎝くらいの木を10本植えた根が引き寄せ合い1本の大
木となった「家庭円満のコブシ」があり、家族の絆の木ともいわれているよう。


 西に向かい、昭和をしのばせる廃業した商店の建物や古くからの民家の前を通過する。


 その先を北に入ると、次のスポット広い境内の臨済宗正福寺(しょうふくじ)である。

 鎌倉の建長寺の末寺で、鎌倉幕府執権の北条時宗か父時頼により開基されたと伝えられ
るとか。

 どっしりした山門を入った正面が、都内唯一の国宝建造物である千体(せんたい)地蔵
堂である。

 鎌倉の円覚寺舎利殿とともに唐様建築を代表する建物で、応永14(1407)年の建
立とか。

 鎌倉幕府の執権北条時宗が鷹狩りの際病気になり、夢の中で地蔵菩薩からもらっった丸
薬で病が治ったことから地蔵堂を建立したといわれているという。

 堂内には、一木造り丸彫りで高さ15~30㎝ほどの小地蔵尊が約900体あり、正徳
4(1714)年~享保14(1729)年の奉納が多いとか。

 奉納者は現在の東村山、所沢、国分寺、東大和、武蔵村山、立川、清瀬、国立、小金井
の各市に及んでいるよう。


 西側の屋根掛けの下には、市内の知的障害者が心を込めて製作したという、味わいある
真新しい小地蔵尊がたくさん奉納されていた。



 地蔵堂の右手の参道をさらに奥へ。右手には新しい観音立像が並び、左手は豊富な植栽
が続く。



 正面に大本堂が、右手にはハスの鉢が並び、その向こうは庫裡(くり)らしい。



 境内のあちこちで、シダレ梅や白梅などが見頃な花をいっぱいに見せている。


    



 境内南東側に祭られて八坂神社横には、河津桜らしい色濃い桜も咲いていた。



 東に向かって折り返し、野口町四丁目を進み、土蔵のある民家や農家の農産物直売所前
などを過ぎる。



 弁天池公園↑の北側には、何10本もの白梅が咲き競う梅林があった。


 近くの畑の向こうに、ケヤキの高木などが立ち並ぶ武蔵野の典型的な風景ともいえる立
派な屋敷林が。


     
 前川に架かる朱塗りの弁天橋を渡り化成小の南側を東進して、やや交通量のある通りに
出て北に向かう。


 買い物客の並ぶ和菓子店前を過ぎてすぐ先、三つ目のパワースポットの諏訪神社に入る。
     
 東向に立つ諏訪神社の本殿は、多摩地方では珍しい錣葺(しころぶき)と呼ぶ厚板を2
枚重ねに葺いたもので江戸初期(17世紀後半)の建築らしい。拝殿の背後に回ってみた
が、その様子は確認できなかった。


 拝殿前に立つモクレン科のオガタマの木は、神を招き繁栄幸福をもたらすといわれてい
るという。
     

 境内北東側には、ケヤキだろうか荒れ枝だけの高木が。



 北側近くには「東村山ふるさと歴史館」があり、以前も来ているが久しぶりなので入館
した。


 ロビーにはひな飾りが並び、市内の下宅部(しもやけべ)遺跡から出土した丸木舟など
も展示されている。


 常設展示室は「ーみちでつづる東村山の歴史ー」というテーマで、古代の東山道道路や
中世の鎌倉街道、近世の江戸への道、近代の鉄道などを中心の展示が並ぶ。





 特別展示室では、「なつかしい暮らしと道具たち」のテーマで、百年前のかやぶき民家
での暮らしぶりや、高度成長期のころの暮らしの道具などが展示されていた。



 20分余り観覧して退館する。


 さらに北へ、すぐに西武園線の踏切を渡る。駅側には高架化のための鉄柱が立ち並ぶ。
東村山諏訪町郵便局手前の民家では、シダレ梅がかなり開花していた。


 T字路を左折して西に少しで、次のスポット徳蔵寺(とくぞうじ)である。

 手前に、国重要文化財「元弘の碑」などを展示する徳蔵寺板碑保存館の立派な建物が目
につく。


 その先に山門があり、境内は思ったほど広くはない。山門を入って正面が本堂。本堂左
手前の白梅が咲き出していた。




    

 徳蔵寺の創建年代は不詳だが鎌倉時代とも室町時代ともいわれ、江戸時代中期に北側の
八国山にあった永春庵をこの境内へ移したとのこと。


 その永春庵所蔵の板碑は「元弘の板碑」といわれ、新田義貞の鎌倉攻めに従い府中と相
模の村岡で戦死した3名の武将を供養したもの。「太平記」の記述を証明するものとして
国重要重要文化財に指定されている。

 寺は、武蔵野三十三観音霊場第7番と狭山三十三観音霊場第11番、12番(永春庵)
札所である。

 本堂手前左手に永春庵の小さい建物があり、本尊の聖観音立像が祭られていた。

 徳蔵寺には何度も来ているが板碑展示館は見たことがなく、観覧したいとは思うがまだ
先があるので今日も省いた(入館料200円)。


 門前にある「手作りパンの店 マドンナ」に立ち寄り、名物の塩あんぱんを購入する。
                                    (続く)





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