矛盾の扉 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 扉の前で二人の調査員達が話し合っていた。

 「『矛盾』と書かれていますね。どういう意味でしょうか?」

 「きっと扉の向こう側の世界が矛盾を抱えているのでしょう」

 「どのような矛盾を抱えているのでしょうか?」

 「扉を開けてみなければ実情はわかりませんが、例えば、世界があるけれども世界がないという状態にあるのかもしれません」

 「それは確かに矛盾していますね。しかし、私達が暮らしている世界も本当に存在しているのかどうかわかりませんよね」

 「この世界は存在していますよ。私達がここに立って話し合っているでしょう?それとも、あなたは私の存在を幻であると考えているのですか?あなたはあなた自身の存在を否定できるのですか?」

 「私はいずれ死にますよ。この世界もいつか終焉の時を迎えるでしょう。この世界が終わった後、この世界が存在したと証明できますか?この世界の存在は未来永劫に渡って確定しているというわけではないのです。私達は存在していないのかもしれないのです」


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