暑いのと人混みが嫌いな私ら夫婦。
休暇は夏を避け、秋にとることが多いです。
で、今年は年明けから、
「秋に大阪に行こ～！！！」
とマグロさんと盛り上がっていたわけですが。
結局、今年の秋は
マグロさんだけが
アメリカに行くことになりました。
大阪は幻～
イクラとエビはお留守番～
事の始まりは春に行ったマグロさんの幼馴染たちとの旅行です。
5月のこの時、宿に到着早々、
マグロさんは小学校時代からの友達であるAオンニに呼ばれました。
そして、突然、
「マグロ！私と一緒にアメリカに行こう！」 と。
は？と驚くマグロ。
オンニは隣にいた私にも、
「イクラ、数日間だけマグロをアメリカに行かせて！お願い！」 と。
聞けば、アメリカに住んでいるマグロさんとAオンニの幼馴染であるBオンニが、
とっても辛い思いをしていると。
ご主人が自殺し、詐欺にあい、子供は思春期で荒れており、
韓国の実家には縁を切られるなどなど・・・
とにかく大殺界？ってなぐらい辛いことのオンパレードだそうで。
心が病みそうだから元気づけたいというのがAオンニの話です。
このアメリカにいるBオンニは、ちょっと性格に問題がありまして。
女の悪い所がすべて詰まったような人。
マウンティングやら、仲間外れやらがひどく、子供のころから嫌われていたそうです。
実際、Bオンニがアメリカから帰ってきても、
他の幼馴染は会いたがらず、Aオンニとマグロだけが会っています。
私も大昔に会ったことがありますが、「なるほど・・・・」と思った記憶が。
Aオンニとマグロは似ており、男女問わずオールマイティーな人。
二人とも心が広いので、Bオンニの性格の悪さもあまり気にせず付き合っているようです。
あまり友達のいないBオンニにとって、幸せな思い出というのが、
大昔にマグロとAオンニと３人で屋台でお酒を飲んでいた時だと。
だから、Aオンニはマグロを連れてアメリカに行きたいのだそうです。
ふむ・・・・それは元気づけてあげたいですねえ・・・
で、
ハウマッチ？
アメリカ行くのにいくらかかんの！？？
このアメリカ話が出て、即座にイクラさんの頭に浮かんだのは、
金よ。
当のマグロも、特に行きたいと思ったことのないアメリカに
大金はたいて行くのはちょっと・・・・と躊躇している始末。
アメリカに行くぐらいなら、家族3人で大阪に行きたいと。
「僕まで行く必要あるかなあ？」と悩むマグロ。
Bオンニのためにアメリカ・・・・
これが同じくアメリカにいるJオッパだったら、
「いくらかかってでもいいから今すぐ行け！」
って言ったと思いますし、マグロさんも、
「これがJなら、イクラが反対してでも行くっ！！！」
と熱く語っていました。
BオンニとJオッパでは私ら夫婦の思い入れが全然違うのです。
しかしながら、友情をコストパフォーマンス？費用対効果？みたいにして考えるのはよくありません。
悩むマグロさんに「行ったほうがいいよ」と言い、背中を押しました。
友情というのはやっぱりお金に変えられないものですし。
必要とされているのは嬉しいことじゃないですか！
あと、私としてはBオンニのためというより、Aオンニのためにマグロさんには行って欲しい。
マグロさんとAオンニは男女ではありますが、
深い友情で結ばれているのを知っているからです。
そのAオンニがマグロさんを連れて行きたいっていうんだから、
Aオンニのために行った方がいいでしょう。
たぶん、マグロさんも同じ気持ちだと思います。
いいよ！いいよ！大阪行きは諦めるから！！
タコ焼きもお鮨も諦めるから！うん、大丈夫！！行っといで！！
そうしてマグロさんはアメリカに行くことが決定しました。
てかさー、このアメリカ行きの話が出たのが5月。
心が病みそうなBオンニのために、すぐ行くのかと思ってたら。
Aオンニとマグロさんの仕事の都合で、結局秋！！
そんなに時間経ってるならさ、
Bオンニ、もう立ち直ってんじゃね？
元気づけに行くの遅っ！！！
実際、元気になったBオンニはウキウキでマグロさんとAオンニを待っており。
Bオンニの彼氏も交えてバーベキューをするとかワイナリーに行くなど、色んな計画を立ててくれているようです。
で！このマグロさんのアメリカ行き。
私が唯一ひっかかった点は費用だったわけで。
その費用も、大金持ちであるAオンニがマグロの旅費を全負担すると言い、
そういうわけにはいかないというマグロとの押し問答の末、
160万ウォンの飛行機代のうち、うちは100万ウォンだけ出すことに。
Aオンニのおかげで旅費も安く済みまして。
私にとっては何の問題もなくなったんですけど。
周りが大騒ぎよ。
よく考えましたら、このシチュエーション、
マグロが、女（Aオンニ）と一緒に
女（Bオンニ）に会いにアメリカへ行く。
この状況をよく私が許したと周りが大騒ぎなのです。
そんなことを言ったら、Aオンニのご主人も同じ立場だと思いますけどね。
マグロさんの友人達や会社では心の広い奥さんだ！と株が上がりましたが。
マグロ家では「信じられない！」と若干お怒り。
こんな旅行に行くマグロもマグロだし、
それを許す私も信じられないのだそうです。
義姉なんて、「私なら絶対に行かせないっ！」って。
そう？
私の心配は費用ばかりで、男女間の心配は皆無だったため、
周りのそういう反応に本気でビックリしてしまいました。
周りが大騒ぎするってことは、マグロとオンニ達の仲を疑ってのことだと思いますけど。
マグロとAオンニをよく知る立場としては、疑うことの方が若干気持ち悪い。
私もマグロさん同様、異性の友人が多かったものですから。
男女間の友情は成立するタイプです。
異性から決して恋愛対象に見られないことがあるという経験を
多々踏んでいるモテない夫婦にとっては当たり前のことですが。
他人から見たら、あり得ないことなんだなあと勉強になりました。
マグロとAオンニのアメリカ旅行、果たしてどうなることやら？
そういや、韓国には男友達ってほとんどいないわ。
寂しい・・・・
