産後、育児と仕事の両立のため、

徒歩圏内にある近所の日本語学院で働いています。

 

ネタ満載の職場で、こんなにもストレスフリーなところは初めて。

非常に感謝しつつ仕事をさせてもらっています。

 

で、この学院が今年引っ越しまして。(といっても、隣のビル)

学院名も微妙に変わったため、あらゆることを新しく登録し直すことに。

我々講師も引っ越しに伴い外国人講師登録をしました。

 

そしたら先月のある日、院長先生から

10/20(土)にある研修会に参加してほしいとの連絡が。

 

京畿道内にある語学院の

今年登録をした外国人講師を対象に研修会が開かれると言うのです。

 

名簿にしっかりと我々日本人講師の名前が記載されていました。

 

で、その研修場所というのが、

 

 

利川(イチョン)

 

 

陶磁器と米が有名で一度は行ってみたいと思っていたところ。

しかしながら、

 

遠い。

 

京畿道にある語学院の外国人講師を対象って言いますけどね。

京畿道ってむちゃくちゃ広いのよ。

 

こちらは韓国地図。

赤い部分が京畿道です。

 

 

赤の真ん中が空いてるでしょ?

そこがソウルです。

 

ソウルをぐるっと囲んでいるのが京畿道なのであります。

 

で、こちらが京畿道の地図。

 

 

すごい数の市や郡が存在しています。

 

私が住んでいるのが高陽市(コヤン)。

そして、研修が行われるのが利川市(イチョン)。

 

 

 

遠いだろ。

 

 

 

ソウルを縦断してもまだまだよ。

どうして真ん中のソウルでしないのかしら?

 

しかも、研修はなんと

 

朝8時半から午後1時。

 

朝8時半までに利川に行けって・・・・・

 

案内書には、

 

出席しない場合、不利益を被ります

 

と、脅しのような言葉まで。

 

この時点で、私は相当イラっときました。

 

問い合わせは各所在地の教育庁に連絡しろと書いてあるので、

同僚の先生が教育庁に連絡したら、

 

「主催団体に委託しているから分からない。直接団体の会長に連絡して」

 

と、会長の携帯番号を教えられる始末。

で、会長に直接連絡したら、

 

「後でかけ直します~」

 

と言ったっきり、電話も来ないし、かけても出ないという

 

音信不通。

 

なんなん!??

 

この対応の悪さに、イライラ度はさらに増しました。

 

今年外国人講師登録した京畿道の外国人は全員参加みたいですけど。

研修内容は、ビザや韓国文化について。

 

うちの学院で働く私を含んだ3人の日本人講師。

全員10年以上の在韓歴で、永住権保持者OR申請中。

 

研修、要らんだろ。

 

とにかく、不満だらけで研修に行きました。

 

貴重な土曜日の朝、

副院長先生のご主人が車で送ってくださり、朝6時半にコヤン市を出発。

2時間弱かけて利川の会場に到着しました。

 

行ってビックリ。

 

ここは本当に韓国なのか・・・・?

 

なんとなく、日本人や中国人がたくさんいるイメージだったんですけど。

よく考えたら、日本語や中国語よりも圧倒的に英語の教育機関が多いんですものね。

 

欧米人わっさわさ。

 

アジア人を探すのが難しいほどで。

英語以外の言語が聞こえて来ませんでした。

 

 

ニュースによると、参加対象者が1899名ですって!

広い京畿道。スゴイ数の外国人です。

 

不安になって、同僚の先生が受付の人に、

 

「研修は何語で行われるですか?」

 

って聞いたら、案の定

 

英語だって。

 

日本人や中国人が理解できなかったらどうするんですか?ってきいたらさ、

 

「仕方ないですよね」

 

って・・・・・

 

「外国人講師」を集めといて、アジア人無視かーい!!!

 

そして、この日、利川では「米祭り」が行われていました。

副院長先生が冗談交じりに、

 

「米祭りの人寄せにこの日に研修会してんじゃないの?」

 

って言ってたんですけど。

 

研修前、それはそれはしつこく、

 

「研修後は米祭りに行ってみてください」

 

とアナウンスがあり、舞台の映像にまで米祭りの宣伝。

 

副院長先生の「米祭りのための人寄せ」が真実味を帯びてきました。

 

その昔、ドラマ「チャングムの誓い」のロケ地に招待されて行ってみたら。

テレビ局のカメラがあり、知らないうちに「日本から来た観光客」の役をさせられていたことが。

完全なるサクラです。

 

研修後、この大勢の外国人が米祭りに行ったら、ニュースで

 

「利川の米祭りに大勢の外国人観光客がやってきました~」

 

と流れるのでは?と疑いました。

 

 

 

 

こちら、研修会場。

欧米人で埋め尽くされています。

 

 

 

オープニングでは韓国で有名なナンタの公演など。

 

 

 

 

 

こちらは利川市長の挨拶。

 

なぜ利川市長の写真を撮ったかと言いますと、ビックリしたからですよ。

この写真、ただ挨拶しているように見えるでしょ?

 

ノンノン!

 

 

歌ってるの。

 

 

韓国のポップソングを紹介したいと、突然バラードを歌われまして。

気持ちよさそうに歌ってらっしゃいました。

 

予想通り、研修内容はビザの話、韓国文化の紹介(超つまらん映像を流しただけ)、

そして、いい先生になるための講演など。

 

すべて英語で行われたため私は、

 

 

 

読書。

 

 

うちの学院、日本語の本がたくさんあるので一冊借りて持って行きました。

 

自己啓発本は飽きたと言いつつ、また手に取ってしまったわたくし。

読み始めたら眠くなったので、まだ「ダメな自分とサヨナラ」できてません。

 

この研修会に対しては不満が多々あり、アンケートを書く機会があったら、

けちょんけちょんに書きまくってやろうと思っていましたが。

 

入国管理局の人がビザ(E-2)に関する説明を延々としている時に、

数人の外国人から不満の声が。

 

「関係ない話を延々と聞くために、朝早く起きてここまで来させられたのか!??」

 

と我々と全く同じ不満を訴え、拍手を浴びていました。

 

どう考えても、この研修会は

韓国に来たばかりの外国人(しかも英語スピーカー)だけを対象にしているのです。

 

なのに、我々のような配偶者ビザや永住権保持者、

在韓歴が長い講師たちまで集められており、対象外の人も多数。

 

それも、こんな遠いところに朝早く集められて。

せめて、京畿道の北部と南部に分ければいいのに。

 

我々以外の外国人講師たちも

相当な不満を持っていることが分かり、ちょっと嬉しくなりました。

 

参加者の不満だらけの空気を察知したのでしょうか。

一番最後にあった大学教授による「いい先生になるための方法」という講演は

主催者側の判断で短縮して行われることに。

 

このどうしようもない研修会で一番ためになりそうな講演だったのに残念です。

講演では話されなかったけど、資料を見たら知っておいた方がいいことが。

 

 

日本人は結構知ってることですが。

 

「赤字で名前を書かない方がいい」とか

「個人的な質問が多い」とか、

「お年寄りを敬う」などなど・・・

 

韓国に来たばかりの英語の先生にとっては

知っておいた方が良さそうな韓国人学生の特徴が書いてありました。

 

こういうことの勉強に時間を割けば良かったのに!

短縮するところは他にたくさんあっただろーが!

と思わずにはいられませんでしたね。

 

京畿道中の外国人講師たちが不利益を被ると脅され、

遠く交通が不便な会場に朝早く集められて厳しい出席チェックまで。

 

なのに、研修は内容もひどいうえ、しまいには短縮。

 

後々クレームが来ること

間違いないでしょうね。

 

研修は4時間以上行われる予定だったため、

副院長先生のご主人には帰ってもらっており。

 

仲良く3人で電車で帰りました。

 

利川からコヤン市、

 

遠かった・・・・・

 

コヤン市の上の方にある市や郡の人たちはどうしたんでしょうか?

 

研修後は利川の美味しい物を食べよう!とそれだけを楽しみにしていましたが。

 

会場の周りには何もなく。

利川駅の周りも見事に何もなく。

 

達成できず。

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、途中下車してソウルのヤンジェ駅前で遅いランチを食べました。

 

 

ベトナム料理だったんですけど、美味しくて感動。

 

このランチまでまずかったら、相当落ち込んでたと思います。

早朝から移動で疲れ果てている我々には、美味しいフォーが救いでした。

 

ちなみに、このベトナム料理屋さん、名前が「Emoi」。

 

 

「エモい」って若者言葉があるよね~って話になったんですけど。

 

エモいってなんね?

 

利川とか行ってる暇があったらさ、

ネットサーフィンでもして、現代日本語の知識を深めた方がいいと思ったおばちゃん先生であります。

 

 

 

 

 

 

 

悔しかったし、早く帰りたかったしで米祭りには行かんかった。

利川にはプライベートでリベンジしたい!

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