厚労省が全国厚生労働関係部局長会議を開いたようです。議題は


1 地域医療構想について
2 医師偏在・医療人材確保について
3 医師・医療従事者の働き方改革の推進について
1 地域医療構想について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2 医師偏在・医療人材確保について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
3 医師・医療従事者の働き方改革の推進について・・・・・・・45
4 個別の政策課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67
(1)災害関係について
(2)死因究明について
(3)医療計画の見直しについて
(4)歯科保健医療に係る周知・協力依頼について
(5)今後の地域医療情報連携ネットワークへの支援及びデータヘルス改革推進計画に基づく
保健医療情報を全国の医療機関等で確認できる仕組みについて
(6)外国人患者の受入れ環境整備について

そのなかで2、3において医師偏在指標の算定式を国が明示するそうです。スライドからですが


医師偏在指標で考慮すべき「5要素」
1 医療需要(ニーズ)及び将来の人口・人口構成の変化
2 患者の流出入等
3 へき地等の地理的条件
4 医師の性別・年齢分布
5 医師偏在の種別(区域、診療科、入院/外来)

これいったいどうやって算定するんだろう。

1 今まで言ってきたように、医療需要の必要性は、手術、がん治療含めてどのような患者にどこまで実施するかを医療者が決定している現在では基準がばらついているため、具体的な答えは正直出せません。もし答えを出すのなら医療ニーズの基準を広報する必要が出てきます。そう高齢者はここまでの医療しかおこないませんと明示する必要があるのです。

2 夕張の時、透析患者は利益が出るため各地域の医療者がしっかり受け継いだそうです。その上で距離含めて利益のあまりでない疾患の患者をどこまでフォローできるかは地域においてとても判断が難しいものとなるでしょう。

3 先ほどの問題と共通しますが、僻地の医療は交通の不便含めて我慢しろと明示が必要になります。まあ夕張ではある程度できたようですが、住民によっては反対されている方もいます。

4 若い先生がどこに勤務するのか。研修、訓練の自由を捨てさせるのか。そして報酬、時間は。専門医含めて田舎の医師定着のハードルは高いです。

5 内科の細かい分類のデータは正直ありません。だから血液疾患なんて入院治療ができない難民がでまくってます。車移動で病院通院が1−2時間当たり前の状況です。

日経に聖路加の働き方改革の記事が出ていました。最後の統廃合するしかないというのが結論だと思いますが、さもできないことをできるように言うのは基本詐欺だと思います。

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