九州の大雨被害どうにかしてくれ。熊本県知事しっかりしろ

昨日の続きです。

症状が出てから6日目以降には他人に感染させる可能性が低いということが、入院患者解析からある論文で示され、現在退院時のPCR検査が不要となりました。でも関東近辺だけならまだしも、鹿児島も含めてあれだけ落ち着いていたコロナがなぜか突然全国で出てきます。その原因はなんなんでしょう。マスクの時と同じように何か一番大切な前提が間違っているのかもしれません。

もう一度思い出してみましょう。一時期慶應病院の患者さんにランダムに検査したら6%のPCR陽性者が出ました。そして初期にはPCR検査がなかなか消えないという報告もありました。韓国では再燃した患者さんがいるけれど偽陽性で、その人に感染性はないということで今認識されていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。はい14日(今は10日)の隔離をすれば本当に患者さんはよくなった、もう誰にも感染させないと言っていいのでしょうか

武漢でほぼ全ての人間に検査したところ990万人中300人の陽性が認められ、その人からの2次感染は認められていないとのこと。そう普通の3密ではない状況ではこの方々は感染させていません。でもホストクラブのような状況、マスクなしで大きな声で騒ぎながらの状況ではその感染力は正直わかりません。

児玉先生によると、抗体検査で今報告されている十倍の感染者がいるとされています。そして軽症者には抗体が出てこない症例がいることも他のグループ含めて報告されています。抗体ができない、また抗体が下がるというのは再感染する可能性を否定はできません。例え細胞性免疫含む交差免疫の関与が存在し、そのおかげで日本含むアジアは重症化が少ない、ファクターXがあるとしても、中途半端な免疫の為一部患者は体から完全にウイルスを駆逐できていないかもしれないのです。

実は同じRNAウイルスのC型肝炎やHIVでは、急性感染の後ウイルスと共存し、結果的に慢性感染を呈している方がいます。本当にもしかするとですが、このようにコロナウイルスと共存している人間(いわゆる慢性感染、キャリア)から、新規の不顕性感染からだけではなく、3密の状況、本人の体調不良によるウイルス再活性化などで他の人に感染させてしまう危険性があるのではと思っています。

集団免疫が本当にできるかどうかは、1度感染することで2度目に感染しにくい、そして他の周りにウイルスの拡散を防止できることが必要です。一部はすでに細胞性免疫が存在するなどが証明されたことはコロナウイルス対策にとってはいいことなのですが、その反面再感染予防効果が弱い可能性があり、そして慢性化したキャリアがいるかもしれないという仮説は、集団免疫はかなり難しいということなのかもしれません。

私にしては珍しく煽り気味の記事です。あくまでも免疫が好きないち血液内科医の仮説です。ただ高齢者に感染させなければただの風邪に近いものですみます。それだけはしつこく書いときます。

手洗い、マスク、3密予防。普通の人はこれでなんとかなるはずです。そして高齢者や弱者でなければなんとかなります。

次回はこの夜の街の感染患者対策について書きたいと思っています。

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