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漫画の実力 益田ミリ…天使と女のパワーなり! 蛭子能収氏の迷路。。

2020-12-29 16:46:29 | 

私の小学校時代は、漫画全盛期。
クラスの女子は、
絵空事の美しい物語りにハラハラしたり、うっとりときめいたり。。
そんな夢見る時間は、中学校に入ると受験と偏差値という壁を前に、消滅。
親たちがこぞって、漫画=悪者のように扱い始め、
いつの間にか漫画のワクワク感を忘れてしまっていた。

そして
大人になり、奥さんになり、漫画とは無縁の人に。。

その無縁の私が、矢部太郎氏「大家さんと僕」で大人の絵本に出会った。
矢部さんの実生活を描いたものだから、当然リアリティー感満載。
胸の奥にあって、
向き合わないようにしていた孤独感や諦めを、
矢部さんの頼りない線の絵が、見事なコントラストで描いていた。

それは私が現因不明の入院中、
不安と孤独がピークになり、活字を読む気力もない中で、
唯一勇気づけられたのが、、矢部さんの漫画だった。

そして、
あんな漫画には出会えないだろう、、とも思っていた。
なのに、ひょんなことから出くわした漫画があった。
それが、益田ミリさん。

なぜか最初に手に取ったのが、エッセイ「前進する日もしない日も」。。
読み進めると、
益田ミリさん自身は、チョット気弱で繊細、少し生きづらい人なのかな…という印象。
それに加え、
自分の漫画についても、自虐的に淡々と書かれていた。

エッセイを読むうちに、猛烈に彼女の漫画が気になった。

その漫画が、「週末、森で」。


◇漫画『週末、森で』社員研修に?! 天使と女の合体◇

女30代半ば、結婚から少し遠ざかる。

女で、独身という社会からの括りに、焦る、、

女だから出てくる<生きづらさ>に戸惑う日々。

女一人の自立生活に立ちはだかる孤独の壁

未来への不安をなるべく後回しにしたい・・・

これらは、益田ミリさん描く漫画のキーワード。

だが
『週末、森で』は、
独身女性たちの状況を、空から鷹が俯瞰するような感じで描かれている。
生活のため、歯を食いしばって生きる日々に、
人はシアワセを感じるために生きてるんだよ。。。と。

恩着せがましくなく、同じ目線で。
ページをめくると、
足元しか見れなかった気持ちが、もうちょっと先に目を向けなきゃ、、と
気持ちが変化していく。

時間に追われ、枝葉末節な事にこだわっていると、
大事なことを見落としてることは、少なくなかった。。。。


**物語り①**

会社でクタクタになり、アパートへの帰り道、
母親の誕生日であることに気づき、何も送ってない事に気づく。
アレコレ思い巡らし明日の昼休みに、デパートから送ろう!!と思いつく。

でも
母親が本当に欲しいのはプレゼントじゃなく、遠く離れた娘の電話だと。
母娘のなんとはない会話が終わり、
オリジンでお弁当でも買って帰ろう・・・と思っていた気持ちが、一転、
野菜をたくさん入れた料理を作って食べよう!と変わる。
娘が、ちゃんと野菜をたくさん食べることが、親孝行だと気付くのだ。

*******************************

当たり前のことじゃないか、、と思うかもしれない。

こんな当たり前のことが見えなくなっているのが、今なんだと思う。

益田ミリという作家の優しく逞しい感覚は、
モヤモヤしたモノに遭遇すると、
『自分がよく分からないものには、近づかない。。』と一刀両断してくれたり、、
30代以降の女性にとって、揺れる心のつっかえ棒みたいな感じなのだ。

そして、
読者だけではなく、企業の目にも留まった。
この漫画を社員研修に使っている会社があると云う。
<人を育てていく>ということが、企業にとっても言葉でくどくど云うより、
漫画の方が心に残るということなのだろう。

そんでもって、私にとって、
こんな素敵な漫画を描ける益田ミリさんの印象は、天使だった…ある時までは。
それがガラッと変わったのが、彼女の小説『五年前の忘れ物』。
そこには、
女の恨みの晴らし方や、肝の据わった決断、女心の邪まないやらしさなどが、
ギュっと詰められていて、なかなかのオンナアラカルト。

読み終わって、益田ミリという作家がもっと好きになった。
無印良品みたいなシンプルで、リーズナブルで、平均点以上の人ではなかった。
もっとドロッとしたモノも抱え、内なる魂も血のように赤々と燃えていた。

天使の言葉を持つ、生身の女だからこそ、心に沁みる絵が描けるのだと思う。



そして、
もう一人エールを送りたい漫画家がいる。

◇描いて欲しい漫画家 蛭子能収氏◇

今年、蛭子さんは、
レビー小体型認知症とアルツハイマー症に罹っていることを発表。
そのため、レギュラーの旅番組も降板。

台詞を覚える俳優業は無理なため、
スタッフに見守られながら、タレント業を細々と活動している。

インタビューでは、
蛭子さん自身は、物覚えはもともと良い方ではなかったため、
以前と比べ極端に変わらない、、とのたまう。

変った事と言えば
以前は、人に感謝なんてしなかったし、言葉にもしたことがなかった。
なのに最近は、
「ありがとう♪」という言葉をよく口にする。。と。

この話に思わずエッ?!!!となった。
私の母と全く同じだったからだ。

蛭子さんも身勝手極まりない人だというが、母もそうだった。
しかも
同じようにルビー小体型認知症とアルツハイマー症を発症していたため、
蛭子さんの言葉には心底驚いた。

見守る家族にとって、
本人の変化の目まぐるしさについて行けず、翻弄され疲弊してしまう。

蛭子さん自身もその変化について語っていて、
母がよく言っていた<空虚な時間やカラッポの空間が頭の中にある>という。

私はそんな母に苛立ち、怒ったりヒステリー状態に陥った。
今だから、
蛭子さんの言ってる意味が分かるが、
見守る側は頭では理解しようとしても、どんどん荒んでいく。

そして、
蛭子さんのアルツハイマーの進行はまだ緩いため、漫画を描けば?と云われるが、
本人は手っ取り早く稼げるタレントで頑張る。。という。

諸事情はあるだろうと察するが、蛭子さんの今を書いて欲しい、、と願う。
アルツハイマーに正解も不正解もなく、どこまでも難解な病気なのだ。
見守る側にとっては、
真っ暗な海に放り出された感覚は、途方に暮れる、、の一言。

人がギリギリの精神状態の時、文字を追う気力もない。
だが漫画は、警戒心が薄れるためか、目で追っていく。
たかが漫画だが、漫画の凄い所はココにあると思う。

これは勝手な陳情だが、
蛭子さんの今を描くことは、多くの人を救う力になるのではと本気で思っている。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ.....。 (kiyasume)
2021-02-05 16:05:08
お久し振りです。

GACKT君がビジネス書籍の新刊を出版しましたが、、
ご存知ですか、もう知って居るかも知れないけど、
もし、知らなかったらと思い書き込みました。

前著の「GACKTの勝ち方」に引き続き書いた、、
「GACKT・超思考術」です。いやぁ、これも増販
が決まって居て、ベストセラーになって居ます。

今回の本はGACKT君が物事をどう考えて実践して 
居るかに付いて書かれて居ますよ。
もしまだなら是非読んで観て下さい。

そして今回は、その本の出版時のインタビュー
動画2つを挙げて行きますね。
良かったらご覧下さい。本の内容の片鱗が
解りますよ、、、

https://www.youtube.com/watch?v=fD35qCZV95w&t=437s

https://www.youtube.com/watch?v=rS1n_oj45l8&t=88s

それでは、お知らせまででした。
知って居らしゃたら済みません💦
また来ますね。。。
ありがとう♪ (gumrie)
2021-02-06 19:26:09
kiyasumeさんへ

GACKT氏は凄い人ですよね。
テレビの格付け番組を見てると
裏付けられた様々の努力が伺うことが出来ます。

あそこまで究める彼の根性はお見事ですよ!!

いつもありがとう<(_ _)>
観てみますね♪

体調に気を付けて下さいね(=゚ω゚)ノ
追伸......。 (kiyasume)
2021-02-08 21:47:43
最近になって、、
映像が出てきて居ますね。

今から18年前の、
GACKT君が居たマルスミゼル
と言うバンドの演奏です。
聴いて観て下さい、、
VO,はGACKT君です。

https://www.youtube.com/watch?v=pO2bgPhtJZo

https://www.youtube.com/watch?v=FK3BJXIJerI

https://www.youtube.com/watch?v=8CH1xw-yWCk
こんなに凄くなるとは、、 (gumrie)
2021-02-10 16:54:24
kiyasumeさんへ

まさか
この時から現在まで想像できなかったですよ。。

一過性の時の人だと思ってました
頭脳明晰だけじゃなく
予測不能の熱い人なんです
久し振りの書き込みになります。 (kiyasume)
2021-03-04 11:44:20
GACKT君に対するバッシングが酷いので、、
私としても言いたい事がバッシングをして
居る人達に対してあったので、、

書いて見ました。掲示板でのやりとりも
見て貰えたら幸いです・・・・・・・・・。

https://blog.goo.ne.jp/kiyasume/e/c82810ad5eab688394d5bf4f6f88de21

もし読んでいてくれて居たらすみません。
それではまた。。。。

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