とあるフォロワーさんが、高価な単焦点レンズを何種類も購入されたとつぶやいた。
趣味の写真のために購入されたという。
私もレンズを3本所有しているが、フォロワーさんのレンズの3ランクは下位性能だ。
私はこのレンズで仕事をしてギャラを頂いている。
フォロワーさんのレンズは全て単焦点レンズ。私のレンズは全てズームレンズ。
私はズームレンズで育ったからか、ズームレンズが普通だと思っています。
ですが、写真の世界では単焦点がベーシックなんですよね。
私の仕事は動画。初めて触ったレンズはキャノンのJ13というズームレンズ。放送用のENGカメラに標準的に付いていたレンズです。
そもそも、レンズが違えば使い方が違う。
それに、単焦点レンズを使っていると、画角の度にレンズ交換をしなければなりません。
クライアント、被写体を待たせることになります。
有名スチールカメラマンとなれば、アシスタントがササッとレンズを交換したり、
べシャリが達者なスチールカメラマンは、レンズ交換しながらべシャリで間をつなぐ。
私はどちらのテクニックも持ち合わせてない。
というか、持つ必要が無かった。だってズームレンズなんだもん。しかも13倍だよ?スチールレンズには絶対ない高倍率レンズ。
待たせることなくいろんなサイズが切れちゃう。
でもね、出来ることなら単焦点レンズを駆使して撮影がしたい。
クライアントを待たせても、被写体を待たせても、結果良い画が撮れれば良いのだ。
でも、昨今はそうとも言えないという現場の雰囲気だ。
とにかく現場が忙しいのだ。
膨大なカット数。シーン数。撮っても撮っても終わらない現場が多い。
悠長にレンズ交換をしては、映像のクオリティを高めるという認識が薄れている。
効率重視になっている。
そういう自分が嫌だ。
趣味なら単焦点レンズ使うけどさ、仕事だから妥協しちゃうよね。
でも仕方がないよなぁ