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鬼滅の刃とワンピースの違いその2〜最高の打ち上げ花火〜

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こんばんは、新田です。

前回は、「鬼滅の刃」の話をしました。
鬼滅の刃とワンピースの違いから学ぶ時代の流れ


誰がなんと言おうと、

「今、日本で一番読まれている漫画」

です。


長年、不動の1位をとっていたワンピースを
ついに超えたのです。


昭和の価値観の人は、

「なんであんな売れてるか分からん!
ワンピースの足元にも及ばないだろ!」

とか言ったりします。


でも、同時に、昭和の価値観どっぷりの人は、

「ワンピースは、最近つまらなくなった!
昔の方が面白かった!」

とか言ってるのもよく聞きます。


そりゃーそうです。

作者の尾田栄一郎先生にとって、
ターゲットは常に中高生。


「読者は、常に卒業して、新たに入ってくるもの」

という考えがあります。


だから、ワンピース自体も、
少しずつ平成の価値観にシフトしています。


つまり、

「つまらなくなった!!」

ってのは、もう自分が対象じゃなくなっただけ。


僕らがアンパンマンを見て、

「昔は面白かったのに、アンパンマンもつまんなくなったな!!
なんでこんなんが未だに人気なのか分からん!!」

って言ってるようなものです。


そもそも「見ている視点」が違うので、
面白いかどうかよりも、

「いかに、これを面白く見れるか?」

の方が重要だと僕は思ってます。


なので、僕は、たまに、
ドラえもんとか、ポケモンとか、妖怪ウォッチとかを
見ることもあります。


ドラえもんも、ポケモンも、昔と少しずつ変わってきていますし、
当然、大人になったら、
普通に見たら面白いとは思いません。


だけど、今、これを「面白い」と感じる人たちが沢山いるのです。

じゃあ、どう見たら、これを面白いと思えるのだろう・・・?

・・・とか考えるのです。


そんな風に、どの漫画は、
どの年齢層にウケて、
その人たちはどう見てるのか??
を考えると、非常に学びになります。


この20年間は、やはり「ワンピース的なもの」がウケたのです。


ちなみに、「キングダム」も”ワンピース的”です。

あれは本当に美しい生き様を見せてくれます。

(絶対、実際の秦の始皇帝はあんな立派なこと言わ・・・いやなんでもないです。)


両者に共通するのは、
「とにかく1人1人のエピソードを丁寧に丁寧に描いて、深めていく」
ということをしています。


ワンピースのイメージとしては、

「火薬をためて、ためて、ためて、
焦らして、焦らして、
最高の大爆発!!!(感動のエンド!)」

という感じでしょうか。


5年前の伏線がようやく回収される!!
みたいなことが普通にあります。

だから逆に、盛り上がらない(ダレる)時期が結構長いのです。

回想とかも頻繁に使うし、
とにかく「最高の打ち上げ花火を一発あげる」ことに、
全エネルギーを集中させています。

1人の敵を倒すためだけに、何ヶ月もかかったりします。

(ちなみに、ドラゴンボールのアニメは、
かめはめ波撃つだけで1週間終わったりしましたね・・・。苦笑)


対して、「鬼滅の刃」は、

「小さな打ち上げ花火を連発する」

のです。


伏線もさらっと回収し、
細かい説明とか一切せず、
どんどん新しい設定を加え、
シーンも変わって、
1人1人のキャラをそこまで深めず、
その都度、世界観を楽しんでもらう。

そして、「進撃の巨人」並みに悲惨な状況にも関わらず、
「進撃の巨人」のような悲壮感や絶望感は漂わず、
むしろちょっと明るい雰囲気が全体的に漂ってる。

まさに「令和的」な作品だなと感じます。


逆に、「進撃の巨人」のあの独特な暗さは、いかにも「平成」って感じです。

平成=一八十成(イワトナル)=天の岩戸隠れ

であり、壁で囲まれたあの閉塞感漂う世界は、
古事記の「天の岩戸隠れ」を象徴しています。

だから、もう間も無くあの作品は終わりますが、
非常に良いタイミングだし、平成の最後を象徴する作品だったのかなと感じます。


令和になり、世の中はだんだん明るくなってくる筈です。

これからの時代は、
大きな一発の花火よりも、
「小さな打ち上げ花火を連発させる」
というのを狙う人が、ヒットしやすいと思います。

今、YouTuberやブロガーを見てても、
そんな感じですよね。


だから、基本的には、それを狙って行ったら良いでしょう。


ただ、同時に、

「小さな打ち上げ花火を連発させながら、
いかに大きな花火を打つ準備ができるか?」

というのが、大きなブレイクを狙う人にとっての
課題なんだろうなと思います。


花火のサイクルは早くして、
だけど着実に準備を進める・・・


僕らはこれを、

「チーム戦」

でやっていこうと考えています。


つまり、この令和の時代において、

「コレクティブ・マーケット」

を本格的に実現させたいなと思っています。



「小さな打ち上げ花火を、”皆で”あげ続けて、
その間に、大きな打ち上げ花火を一発用意する」

ということです。


そのための「仕込み」を、
今年はやっていきます。


ちなみに、ワンピースは、もう5年以内に終わりますが、今、

「最後にして最大の打ち上げ花火」

の準備をしているんだろうな、と感じています。


僕は、作者の尾田先生が、

「うん、時代変わってるのは知ってる。
もうワンピースが時代に合わなくなってきてるのも分かってる。
でも、もうちょっとだけ待って。
最後に、すっげー花火あげるからさ!!!」

って言ってるように感じます。


最後まで貫いて、
どでかい花火をあげて欲しいですね。


それでは、今日はこの辺で。


鬼滅の刃シリーズは続きます!

鬼滅の刃から学ぶシリーズPart3〜逆方向からのメンター〜


ありがとうございました。