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なぜ、半沢直樹は出向させられてしまったのか??

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こんばんは、新田です。

最近、また半沢直樹が流行ってますね。

視聴率30%超えをキープして、
今年一番の視聴率を獲得しているそうです。


ところで、前回の半沢直樹は7年前でしたが、
最後、半沢は「出向」を命じられて、
半沢が睨みつけるシーンで終わりました。

視聴者からしたら、
半沢直樹は昇進するんじゃないか?って思ってたのに、
なんで出向なの?!

・・・っていう感じだったんじゃないかと思います。


そして、今期(2期)では、
いきなり出向先のセントラル証券のシーンから始まります。

なぜ出向させられたのか、
未だ説明がありません。


なんでなんだろ〜??って気になってる人も多いと思いますので、
今日は、その考察をお話しします。

ちなみに、僕は原作は一切読んでないし、
あえて調べたりもしてないんで、
あくまで個人的な「予想」ですので、
全然違うかもしれません。
(そこは、ご了承ください!)


まず、なぜ今、半沢直樹がヒットしているのか??について。

もちろん、1期があれほどの人気があったわけですから、
最初から勝ちは見えていたわけですが、
タイミング的にも良かったのかな、と思っています。


今って、コロナによって、
あらゆるお祭り、イベントが中止となり、旅行にも行けず、
人々の不満やストレスが、全く解消されずに溜まっている、
という話を以前よりよくしていました。

だから、Next Tribeでは、

「ネガティブエネルギーマネジメント」

というのをテーマにしていて、
いかにしてネガティブエネルギーをマネジメントして、
心が静寂な状態を作るか?といった話をしています。


人々がストレス(ネガティブエネルギー)を溜めている状態って、
どういう状態なのか・・・?

簡単に言うと、

「コントロールしやすくなる」

のです。


なぜなら、多くの人がストレスが溜まっている状態で、
「ストレスのぶつけ先」を提示したら、
全員のネガティブエネルギーが一極集中するからです。


ここ最近、芸能人がスキャンダルを起こした時の叩かれっぷりが
前より一層ひどくなったように感じます。

それは、皆がネガティブエネルギーを向ける矛先が定まった時に、
全員のネガティブエネルギーが一気にその人にぶつけられるからです。


そして、そういう時って、全体の意識が1つに向かうので、
他への意識が逆に希薄になります。
つまり、その間に、裏で何かをやっていても、気付かれないのです。

だから芸能人のスキャンダルは、
何かを隠したい時、裏でコッソリやりたい時に、
「便利なカード」として使われるわけですね。

戦争や革命も同様で、
民衆のストレスが十分溜まった時に行われます。

戦争っていうのは裏で仕掛けている人がいるので、
その辺は計算されて起こされているのです。


さて、では、

「最もネガティブエネルギーが向かいやすい人」

って、どういう人か?と言いますと、

・私腹を肥やしている人

・私利私欲のためにまわりから搾取している人

・順風満帆で全てを手に入れている人

・他人を見下し優越感に浸っている人

こういう人の、足を引っ張って引きずり落とすきっかけを見つけた時の、
大衆の一体感(団結力)は凄まじいものとなります。


大衆というのは、1つの生命体です。

魚や鳥が、何のコミュニケーションも取らずに、
まるで誰かが全員にテレパシーでも送っているかのように
1つの生命体のような動きをしますよね。

あれと同じで、大衆もまたそうなのです。


大衆は、全員が一致団結した時、
良くも悪くも、強力なエネルギーとなります。

特に、ネガティブエネルギーは、
どんどん増幅させることができますので、
凄まじいエネルギーとなるのです。


半沢直樹という作品は、まさに、

「誰もが『ムカつく!!』って思うようなキャラ」

をデザインし、演出することで、
人々の不満を一気にそのキャラに集めるのです。


特に、「顔芸」を使って、
いかにムカかせるか?を徹底的に追求し、

そして、そのキャラを完膚無きまでに叩きのめすことで、
一気にストレスが解消されるわけです。


1期では、大和田常務を最上級にムカつかせ、
最終回に、その大和田常務を皆の前で「土下座」させることで、
視聴者のストレスを一気に解消し、
視聴率40%超えも獲得したわけです。


で・・・

本題ですが、なぜ半沢直樹は出向させられてしまったのか??

についてです。


僕は、この頭取の判断は、正しかったと思います。


なぜかと言いますと、
もし、あのまま半沢が昇級して、
上のポジションについていたら・・・


「部下が上司を叩き落として、下克上をする」

ということが、会社の中で認められたことになります。

つまり、同じことをやろう、とする人がまた出てくるのです。


さらに、大和田を全員の前で土下座させて、
あのまま半沢が良いポジションについたら、
今度は半沢が「恨みの対象」になってしまいます。

多くの人のネガティブエネルギーが半沢に集まることになるので、
そうなると、いつかどこかのタイミングで、
また引きずり下ろされることとなります。


頭取の理念は、

「顧客第一主義」

なのです。


大和田を始め、東京中央銀行における幹部の人たちは、
ほとんどが「お金第一主義」なので、
頭取の理念に反しているのです。

そんな中、数少ない、頭取と同じ理念を持つ半沢を、
頭取は一目置きました。


だから、あえて一旦「出向」という形を取って、
大和田を土下座させたことによる業(カルマ)を
それで精算させたのです。


一時的に出向させ、そこで実績を積ませてから、
改めて東京中央銀行に戻す、という形を取れば、
恨みの対象になりにくくなる筈です。


実は、この「ネガティブエネルギー」という視点で歴史を見ると、
色んなことが見えてきます。


例えば、戦国時代の、
信長、光秀、秀吉の流れ。


もし、信長を、秀吉が倒して天下を取ってしまったら・・・

秀吉は、多くの人の恨みを買って、
またいつか、誰かに裏切られてしまいます。


でも、一旦、信長は光秀に裏切られて、
その「裏切り者」はただの平民に殺される、という形を取れば、
誰の恨みも買わずに秀吉が天下を取れるのです。


誰かを裏切って天下を取れば、
また自分も誰かに裏切られます。

だから、天下を取る人は、
そういった業(カルマ)を積まずに、
クリーンな形で天下を取ってもらった方が
後々に繋がるのです。


そうやって見たときに、

信長→秀吉→家康

とバトンを繋いでいって、
最終的に、クリーンな形で家康がトップとなり、江戸幕府を作ることで、
安定した世界(江戸時代)が完成したわけです。


その上で、このバトンリレーの中で、
「明智光秀」
は非常に重要な役割を担っていたことになるのです。
(だから、大河ドラマの主人公にもなっているのです。)


この考え方って、結構よく使われます。

例えば、ディズニー作品において、
主人公は、最後敵にトドメを刺さないことが多いのです。

「待ってくれ!!助けてくれ!!」
と敵に泣きつかれたので、主人公は情をかけて助けたけど、
そのあと、敵は(助けてもらったのに)また隙をついて攻撃しようとして、
足を踏み外して奈落の底に落ちてしまったり・・・

あるいは、誰か別のキャラに殺されてしまったり・・・

ということが多いです。


そうすることで、主人公にカルマ(業)を背負わせず、
クリーンなままにしておくためです。


半沢直樹は、非常に頭も良いし、
人情に厚いし、多くの人に慕われているけど、その代わり、

「やられたらやり返す(倍返し)」

ということをすることで、
毎回、大きな業(カルマ)を積んでしまい、
恨みを買ってしまっているのです。


途中までは、仲間を守るために戦っているけど、
最後に土下座させるのは、あくまで個人的な感情(ネガティブエネルギー)を晴らすため、
つまり「自分のため」であり、
彼もまた、自分のネガティブエネルギーマネジメントができていないのです。


だから、のし上がっても、また引きずり下ろされ、
またのし上がって、引きずり下ろされ、
という連鎖を繰り返す「不幸な生き方」をしてしまうわけです。


その根源にあるのは、彼の幼少期にあって、
自分の親を自殺に追い詰められたことで、
「復讐心」が常に心の中にあって、
その「闇のエネルギー」の源泉が、いつまでも消えないのです。

でも、その「復讐心」が、モチベーションにもなっているので、
それによって大きな成果も出しています。

しかし結局、闇のエネルギーを悪い形で使ってしまっているので、
その反動で、また自分も落とされてしまうのです。


闇のエネルギーを使うこと自体は悪いことではないのですが、
もっと良い使い方をしないといけないんですね。


半沢直樹を見るときに意識すると良いのは、

「自分だったら、どうするか??」

「自分が半沢直樹をコンサルするとしたら、どうアドバイスするか??」

ということを考えながら見ることです。


誰の恨みも買わず、
むしろ敵を味方に付けるためには、
どうすれば良いのだろう・・・??

と考えて見ると、さらに面白くなるんじゃないかと思います。


ちなみに、噂では、
半沢は次回、大和田を味方につけようとするみたいですね。

さぁ、果たしてどうなるのか?!

楽しみですね!!


それでは、今日はこの辺で。

ありがとうございました。


(画像引用:TBS半沢直樹公式サイト)