岡山市操山(みさおやま)公民館での「こども将棋クラブ」(以下、操山教室と表記)では、今年5月のスタート以来、前半では駒落ちを中心とした大盤解説講座を進めてまいりました。駒落ちにこだわった理由としては、駒落ちを勉強することが将棋上達の上で大いに役立つことはもちろんなのですが、もう1つあります。それは、後半の実戦対局で対局カードを用いた手合割り制(駒落ち)の対局を行うため、それに慣れてもらうという狙いがありました。
これまで解説で取り上げた駒落ちは「トンボ」、「裸玉」、「10枚落ち」、「8枚落ち」、「6枚落ち」、「2枚落ち」、「飛香落ち」、「飛落ち」で、次回(12/16)の教室での「角落ち」で、一応の完結とする予定です。なお、「4枚落ち」については取り上げなかったのは「6枚落ち」と「2枚落ち」を研究しておけば、特に必要はないだろうとの私の考えによるものです。しかし、「4枚落ち」に興味のある人は、定跡書が出ていますので、研究してみてください(当ブログにも多少は紹介していますのでご確認ください)。
また、「香落ち」という手合いもありますが、これは、奨励会で指されているくらいで、操山教室の生徒さんは覚える必要はないと思います。ちなみに、対局カードに「平香交」(ひらきょうまじり)という手合割が載(の)っているのは、かつて、岡南教室時代に私が導入した名残で、一方の対局者が有段者の場合に、下手側が「平手」の先手番か「香落ち」のどちらかを選択することができるという手合いでした。これは、近い将来、奨励会受験を目指す生徒さんが出てくるかもしれないということで、「香落ち」にも慣れておいてもらった方がよいのではないかとの考えからのものです。
さて、次回の操山教室で取り上げる「角落ち」ですが、わずか1回で解説は終了となります。そこで、短い期間ですが、皆さんが事前に予習できるように、当ブログにて、そのエッセンスを解説していきたいと思います。「角落ち」でプロの先生に勝つのはとても大変ですが、操山教室の10級以下の生徒さんに分かるような解説を心がけるつもりですので、おつきあいください。
つづく・・・。