ぐるぐる手帳!! ~高次脳機能障害の予備テスト~ | おむすび書店 リターンズ

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まだまだハード・ボイルド!

そして、高血圧&脳梗塞!
ハイ・プレッシャー!!

男のハードなダイエット!!!

 先日から通っている病院に、高次脳機能障害専門の先生が来てくれた。
 病状を探るテストを、二時間近くかけてやってくれた。

 最初の方のテストは、手や足、指先を同時や時間差で動かしたり、手のひらをグーにしたりパーにしたりしてリズムを取って机を叩くテストだった。

 次は、新旧の日本の景色
 色々な有名な場所・・・金閣寺、日本武道館や国会議事堂などなど
 これらのものを見て、古い建物や景色はだいたいは答えられたが新しいモノになればなるほどあやふやになっていった。


 そして、極めつけは“スカイツリー”だ!
 私は、それがどこにあるかも、それが日本一高い塔だと言うのも頭の中では分かっていた・・・・が、口から出る言葉は。
「あれ・・・えっと、あの、あの・・・う~~んと」
 と、スカイツリーどころか、高いという言葉日本一という言葉も出てこなかった。
 “高い”イメージや“電波塔”や“地上波テレビ”イメージ概念というか、漠然とした画像みたいなものは頭の中に浮かんでくる。しかし、そのイメージ (ここでは、とりあえずイメージと言う言葉を当てはめる) 文字や文章と繋がって来ないのだ。だから、
「あぁ・・・えっと、それはあそこにある・・・なんだっけ」
 みたいな言葉しか出てこないのだ。

 そして、極めつけが最後の文章の問題酷かった!


 二つの条件を表した短い文章が提示されていて、その下にそれぞれ2つの条件がそれぞれ “ 肯定 ”“ 否定 ”4つの単文定義されている。
 問題は、最初の文章を限定ている単文2つ選びなさい・・・というものだった。

 出来なかった。
 先生が問題を読んでいるとき、その質問がどういう質問なのか理解できている(または、理解していると私は思っている)
 例題の最初の文章が意味している内容も分かる(または、分かっていると思っている)
 例題を定義している4つの単文それぞれの意味も分かっている(これは、ほんとに短い単文なので間違いようは無い・・・・と、私は思っている)

 全ての文章も質問も分かっているのに、その単文が最初の文章の何を表しているのかがサッパリ分からないのだ。

 もの凄くビックリしたのは、この手の入り組んだ文章や数字、図形でボーンミスを誘うクイズ私の大好物で、人より早く答えを出すことに喜びを感じたいたし、かなり得意だった
 それが、全く出来なくなってしまったのだ。しかも、このテストの質問は人を困惑させるものではなく、非常に単純で分かり易いもものだったのに・・・だ。

 

 言葉と文章がリンクしないのは、人にはなかなか伝えることが出来ない
 概ね私の話の内容は合っているので、文章の脈略から、会話の相手が私が言いたいことを無意識に汲み取ってくれるので、私が変なことを言っても、聞き手の人が善意で私の話をマトモな筋立てに直してくれるのだ。
 だから、話し相手が多少疑問を持ったとしても会話は普通に進んでいく

 私が、もっと突飛なことを言い出せば、説明しなくても私の頭が変になっていることが分かるのだろうが、今の状態だと、
「歳取ったら、誰だって言い間違えたり物忘れしますよぉ~」
 と言われてしまうのが関の山だ。(←良いことでもあるんだけどね)

 このもやもやした不思議な感覚を説明する方法を教えてくれる人がいれば、その人私の大好きなキンツバを10個奢ることにしよう!

 ぐるぐるハードだ!!!!!
 

記憶が無くなったことを説明するのは至難の業だ!!
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