日々史跡めぐり

日本のあちこちの史跡、神社仏閣を巡っています

焼津市の徳川家康ゆかりの地(1)焼津神社

2024-04-20 | 徳川家康

静岡県焼津市に鎮座する焼津神社の創建は反正天皇4年(西暦409年)と伝えられています。

日本武尊を焼津の守神としてお祀りをしたのが焼津神社のはじまりです。

焼津神社付近では、古墳時代の集落跡という1,600年程昔の宮之腰遺跡が存在し、古くから人々が居住したことが知られています。

室町時代に今川氏が駿河の国を治めていた頃、この地域は「入江荘(いりえのしょう)」とも呼ばれ、焼津神社はその地名から「入江大明神」とも称されてきました。

境内にある江戸時代の灯籠には「入江大明神廣前」の文字が彫られています。

今川氏や徳川家などの武家の信仰も厚く、また焼津地域の人々や漁業関係者から崇められています。

現在の本殿は慶長8年(1603年)、徳川家康によって建てられたものです。

家康は田中城を出て焼津の浜から出港し、久能山で鷹狩に勤しんだと言われていますが、海上護衛に際して船に速度が必要であることから、通常は軍事力抑止のために禁止されている「八丁櫓(はっちょうろ)」を、焼津の船には特別な許可を与えていました。

家康は神社に対し社領を寄進し、以後歴代の将軍からこの社領を保証する朱印状が発せられていることからも、焼津神社と徳川家には深い関わりがあったことがわかります。(焼津神社HPより)

焼津御霊神社

西南戦争から第二次大戦までの国難に殉じた焼津市出身の2,500余柱の英霊を祀っています。


五社神社(左)と市杵島姫命社(右)

五社神社

昔、焼津にあった森の祠にそれぞれにお祀りされた神様が四柱(天神社、天白社、藤之宮神社、王子神社)合祀されています。

また、それと併せて市神社の神様もお祀りされています。


市杵島姫命社

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)がお祀りされています。

日本武尊が焼津に上陸した際に、持っていた火石と水石を祠に納め、海の神様である市杵島姫命をお祀りしたという言い伝えがあります。


焼津天満宮

学問・書道の神様である菅原道真をお祀りしています。


日本武尊像

神武天皇像


8月12、13日に行われる大祭は東海一の荒祭とも言われます。

焼津は、小泉八雲とも関わりがあります。

八雲とその家族が初めて焼津を訪れたのは1897(明治30)年8月4日のことです。

焼津の海が気に入った八雲は、亡くなるまで6回の夏を焼津で過ごしました。

焼津神社にも「散歩でよく訪れ、荒祭も見学したそうです。

 

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砥鹿神社里宮(2)

2024-04-08 | 神社

里宮 拝殿

砥鹿神社は、本宮山に1300年以上前から鎮まる神を祀る奥宮と、里にて祀る里宮とで二所一体の崇敬を集める神社であり、また三河国内の筆頭神社一之宮です。

里宮の社殿は伝統的木造建築の檜造りです。

さざれ石

開運石(かいうんせき)、子産石(こうみいし)とも云い、開運や安産、子授けのご利益がございます。全国にあるさざれ石の中でもとても大きく、高さ2.6m、横幅3.4mの日本一のさざれ石になります。

ケヤキ

手水舎

表神門

正面にある拝殿に繋がる表神門

太鼓楼

津守神社(つもりじんじゃ)

祭神:田裳見宿彌(たもみのすくね)
※10月第2日曜に例祭を斎行。同日氏子秋祭りが本社で斎行され、当社まで子供御輿が巡幸する。

 

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砥鹿神社里宮(1)

2024-03-25 | 神社

JR飯田線「三河一宮」駅下車、徒歩約5分のところにある三河国一之宮砥鹿神社(とがじんじゃ)の歴史は1300年を遡り、古くから朝廷の崇敬篤く、平安時代には「延喜式内社」に列せられ、三河国の国司が国内神社に巡拝奉幣する筆頭神社「一之宮」となりました。


三河一宮駅


西参道大鳥居

以前は本宮山砥鹿神社奥宮を遙拝するものとして、天保13年(西暦1842年)岡崎藩勘定奉行の長尾応二郎興達により旧宝飯郡市田村に建立されました。

昭和20年(1945年)豊川海軍工廠への空襲時に損傷を受け、昭和31年(1956年)に国道151号線沿いに移築されました。

鳥居には至る所に空爆の被弾痕が見られます。

 

本宮山の山頂に奥宮(豊川市上長山町本宮下)、山麓に里宮(豊川市一宮町西垣内)が鎮座しています。

永禄年間には、付近に徳川家康の命を受けた本多信俊が一宮砦を構えて今川軍に包囲されましたが、家康が寡勢で救援に駆けつけて多勢の今川軍を蹴散らし、砥鹿神社に宿陣したとも伝わっています。

また慶長7年(1602年)には、家康より朱印領として百石の寄進を受けました。


西神門

明治維新後、明治4年(1871年)には国幣小社に列せられました。(Aichi Now、Wikipediaより)


神鹿絵馬殿


守見殿神社


祭神:大己貴命の和魂(にぎたま)、迦久神(かくのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

本宮山遙拝所

本宮山山頂にある奥宮の大神を拝むことができるようになっています。

 

三河えびす社

祭神:事代主命(ことしろぬしのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)

大己貴命の御子神である「智徳の神」事代主命(ことしろぬしのみこと)と「体徳の神」建御名方命(たけみなかたのみこと)を祀る摂社

毎年11月20日には「えびす大祭」、毎年1月10日には「初えびす祭」が行われ、商売繁盛・家業繁栄を祈願します。

 

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御津神社(みとじんじゃ)

2024-03-12 | 神社

大恩寺を見学した後、すぐ隣りの御津神社にも立ち寄ってみました。

御津神社(豊川市御津町)の創建は、西暦以前に遡るといわれ、あまりにも古く記録がないため不詳なのだそうです。 

祭神は大国主命。 

古代穂国の港の地として栄えた御津町に古くから鎮座して、当時は港湾や船舶守護の神社として崇敬されて参拝されていたといわれています。

境内の大楠は、神社のシンボルで、樹齢1,000年を超える老木です。

御霊社

天満社

4月の第3日曜日には、その年の豊漁・安全祈願と鳥賊(いか)の供養のため鳥賊(いか)祭りが行われます。

 

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徳川家康ゆかりの大恩寺(2)

2024-02-29 | 徳川家康

念仏堂跡

 天文22年(1553年)の建立で、国の重要文化財に指定されていましたが、1994年に焼失。

大恩寺念仏堂

歴史

天文22年(1553)牧野保成造立
元禄10年(1697)移築大改修
大正10十年(1921)国宝指定
昭和25年(1950)国重文指定
昭和28年(1953)解体復原
平成6年(1994)焼失

説明

浄土宗御津山大恩寺は松平親忠の中興で徳川家、牛久保牧野家、為当竹本家、大塚岩瀬家等の崇敬が続いた。
念仏堂の構造は桁行五間、梁間五間、一重入母屋造、檜皮葺で一間の逗子があった。
特に内陣の厨子、須弥壇の形式彫刻等に見るべきものが多く、天井、長押等の絵画も見事で室町時代の秀作と言われた。

平成八年八月 御津山 大恩寺

 

本殿に向かって左手の道を墓地に向かう途中、牧野家、清廉夫婦、広忠、亀姫の墓があります。


牧野家のお墓


松平清康夫妻・広忠・亀姫の墓

 

 

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