日々史跡めぐり

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修学院離宮(3)中離宮の客殿

2020-01-18 | 建築物

中離宮

中離宮は、後水尾上皇の第8皇女・光子(てるこ)内親王のために1668年(寛文8年)造営された朱宮(あけのみや)御所が前身で、この地にはそれ以前、上皇の第1皇女である梅宮が出家して円照寺という尼寺を構えていました。上皇の離宮建設により、奈良八島の地へ移っていき、朱宮御所は上皇の死後、林丘寺(りんきゅうじ)という寺に改められました。

1885年(明治18年)、楽只軒(らくしけん)と客殿を含む、林丘寺境内の約半分が宮内省に返還され、修学院離宮の一部となりました。

客殿 

客殿は、東福門院の女院御所の対面所を移築したもので、楽只軒の南東に接して建っています。

建物は入母屋造の杮葺。西側の南が「一の間」、その東が「二の間」、その北が「三の間」で、一の間の北には仏間があります。


一の間の飾り棚は、霞のたなびく様に似ることから「霞棚」と称され、桂離宮の桂棚、醍醐寺三宝院の醍醐棚とともに天下三名棚の一とされています。


棚の下方の地袋には友禅染の張り場の風景を描いています。


客殿は、楽只軒より少し高いところに建っており、楽只軒南東の板縁と客殿入側の間は2つの階段で結ばれています。

 

 

 

 

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