これが「咳喘息」というやつ?

 

 

アレルギー性の気管支炎にはなったことがあるけど騙し騙し回避して来た筈だったのに、例年にないヒノキ花粉のスゴさにやられ始めてから徐々に溜まって爆発。

 

今年久々にぜんそくが出たという人が意外と多いみたいなので、覚書しておこうって思いました。

 

仕事のためなら構わず薬に頼るタイプなので、アレルギー薬に加え、風邪かもと、ロキソニン、咳止め、去痰剤から飲み始め、ついにアドエアもと、文字通り短期薬漬けで、喋るとひどいしわがれ声!歌う時だけまともに声が出るので、スタッフに不思議がられます。特に高声部の方が安泰。話す音域が安定しません。

 

悪い「ストレス」が原因と言われる心療内科領域の疾患に心身症があり、ぜんそくの類いにもこれが考えられるらしいですが、音楽療法はぜんそくの改善にも繋がることがあります。

 

ところで、こうした身体化現象の引き金は、経験的には必ずしもストレスの最中(さなか)に起きるとは限らないように感じます。食らいついて問題に立ち向かっている最中には、自分がストレスをどれくらい感じているのかを自覚できない事が多いからです。だから症状はしばしば、問題への対処法を探すことにどっぷり浸かっている時にはむしろ潜伏して出ないで、その苦痛の根因に薄々にせよ明確ににせよ気づき、闇からの脱出路をこれかな、と見繕って具体的な対処を一段落させた頃になって、もうこれ以上は自分1人では解決不能だと思うようになった頃に、起爆スイッチがカチッと入るんじゃないかと…。

 

でも、そこからの症状、いわばタチの悪い長期ストレスの後遺症状が、実に長く続くのです。季節ごとに再発するパターンもあり、時には持病となって悪霊のように離れてくれないから、次第に体の不調が主訴となり、身体化症状の原因がストレスなのか、その症状がストレスの原因なのか、どっちが原因だかだんだん分からなくなってしまう人もいるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

ところで、音楽療法という職業柄、「癒し」という単語はよく耳にしますが、癒す、癒されると一口に言っても、「癒された」かどうかは本人にとっての結果論で、音楽に限らず、自然とか、人なら親、家族、親友、恋人、場所なら海、山、温泉、パワースポット、自分の家、モノなら趣味のコレクションや道具、スイーツ、キラキラするもの、車、ワイン、愛犬、モフモフ、行為ならマッサージ、ゲーム、読書、映画鑑賞などなど。

 

 

 

何に癒されるかはあくまで当人の主観なのですが、たとえば

 

「…夕闇が、カーテンのように辺りを隠し、泣いていいよと私を癒す。」

 

と詩的に表現してみたり、

 

「トワイライトタイムって癒される!」

 

と誰かに向かって呟いてみたりすると、ここで気づく事があります。

 

 

 

「癒し」とは、自己愛を満たす何かなのではないかと。だから、自己評価とか、いわゆる自己肯定感が低いと、なかなか見つけられないものでもあるのかもしれません。

 

 

では逆に、「私が誰かを癒す」なんてことはできるんでしょうか。

 

 

 

以前、ある臨床心理士さんが、クライエントさんが仕事のある日に来るのは疲れると言って、次回の予約日をなかなか決められないでいると、そのクライエントさんとは充分な信頼関係を築けているので、若干盛った言い方としておっしゃっているのを聞いたことはあり、それはそれはとても好印象でした。

 

「お仕事で疲れていても、来てさえくだされば私が癒しますよ♪」

 

こんな風に言えるようになりたいものです。

 

でももし、自分で自分を癒したい時には、「癒す」よりもよい言葉があるのです。

 

あやす」のです。

 

マインドフルネスが広まり、瞑想を日課とする人も増えて来ましたが、瞑想しようと思うと、難しく考えて却って緊張してしまうという人もいるのではと思います。

 

瞑想は、(欲求や本音)と意識(認識や自分に対する客観性)と(内臓・骨・筋肉などの具合や気分の良し悪し)を対話させて確かめながら、そのどこにも捉われ続ける事がないように呼吸を整えてゆく自問自答法、とも言えるでしょうが、「あやす」は、その自問の仕方に使えます。

 

 

たとえばこんな感じ。

 

(ふりかえり)…わ、今日は食べ過ぎた。…お酒も飲み過ぎ!だから、なんだかお腹が気持ち悪いんだわ。頭も重いし。…

 

(あやし開始)あらあらどうしたのー、何かあったっけ?

 

(自答)…ううん、別に。いろんな言い訳が頭に浮かんでくるけど、どれも今日飲み過ぎたり食べ過ぎたりした理由じゃないみたい。

 

(あやし)そもそもの体調はどうだったの?咳はもう、いいの?お薬飲んでお酒飲んでなかった?

 

(自答)アーそれあるかも。けど、飲酒中は薬、飲んでないよ。…朝飲んだ。んー、それかもねー。

 

(あやし)まあまあ、今日のところはもう考えなくていいから、ホットミルクでも飲んで、早く寝てしまいなさい。お顔洗って、12時前に寝れば、成長ホルモンたくさん出て、明日の朝にはスッキリかも!

はい!立ってー。よし!いいね!よしよし!

 

(間)

 

(あやし)ミルク飲んだ?顔洗った?歯、磨いた?…じゃ、もう大丈夫ね?寝て寝て。

はい♪ おやすみなさーい!…(ここまで。)

 

 

 

 

いかがでしたか?

なんか、LINEのお友だちとかで、こういうやりとりが上手なお友だちもいそうですね。

もちろん、必ずしも自分と対話しなくても、

音楽を聞きながら体を縦横に揺すってリズムに乗せてあげたり、

トランポリンを飛びながら家族とおしゃべりしたり、

バランスボールにうつ伏せになって前後に揺れながら鼻歌を歌ったり、

水の中に顔をつけてブクブクして顔の皮膚を震わせたり、

無心でスキップしたりするのも、あやし」になりますよ。

こうやって自分で
自分を「あやす」というのは、そこそこの心理療法になっていそうに思いませんか?

 

 

 

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乙女のトキメキ
まど・みちおさんが亡くなられました。104歳でした。
♪ぞうさん ♪やぎさんゆうびん ♪ふしぎなポケット ♪一年生になったら など、こどもたちとの音楽療法で、今も日々歌い継いでいる大好きな歌ばかりです。

音楽療法でも、どれだけのこどもたちが、これらの歌の歌詞の言葉から、
 「人間」 や 「世の中」 や 「時間」 や 「愛」 を学んだことでしょう。

私は久しぶりに、まどさんへの追悼を、ブログに綴ってみようという気持ちになりました。




まどさんは、「詩」という最も短い「言葉」で、
「宇宙」を言い表したい、と思っていた方だったそうです。
そして、それがまどさんのお仕事でありました。



「地球のこども」- この曲もまどさんの作詞だったんですね!
小学校の頃に大好きだった歌です。






大人たちは、それぞれさまざまな仕事に従事していますが、
私は、人はそれぞれ、自ら幸せになるために、今の選択をしていると信じたいと思っています。
その選択をさせる、一人一人の「内宇宙」の力を信じたいと思っています。
だから、

自分に与えられた才能や技能を、
<内なる幸福感>が湧いてくる対象に生かすこと、

時には激しいまでの思いをぶつけたり、

思い描く結果が得られずに涙する日があったとしても、

これが、宇宙から与えられた自分の使命なのだと思えることを、
生きている限り止めないこと、

そうやって、自らが愛を注ぎ込んだ世界に満たされる、
内なる幸福感を育てていくこと、

まど・みちおさんは、そうやって、今、まさに生涯を閉じたばかりなのですね。
そんな風に生きてみたい…。


心からのご冥福をお祈りしたいと思います。
まどさん、ありがとうございました。


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譜面
高1のBくんは、小学校3年生の頃から音楽室に通ってくれています。
先日、Bくんが学校の課外活動で参加している音楽療法を見学させていただきました。

お母さまから、「うちの子が、ここ(音楽室)では嬉々として歌ったり楽器を鳴らしたりしているのに、そこでは時には声を上げて参加を嫌がり、『おしまい!帰る!』と言ったり、ゴロゴロしたりして、ちっとも参加しないんです。」と伺い、心配になって見せていただくことにしたのです。

そのお話を伺った時、すぐに思ったことは、多分、そこで扱っている音楽が、音楽として使われていないようなことになっているからなんじゃないかな、ということでした。

小学校の頃から声がとても美しく、当時は♪世界がひとつになるまで や♪Believe や♪勇気100%を正確な音程とリズムで歌いこなしてきたBくん、音楽、特に歌うことは、Bくんの個人的な楽しみとして特別なものになっています。

miyujikの音楽療法のブログ-Bくんとデスクベル

私の即興の歌をエコーしたりするのは得意ですし、今では、C,D,E,…の音の記号を見ながら、デスクベルという楽器で、知っている歌、たとえば♪紅葉 のメロディー奏もこなせます。伴奏にちゃんと合わせて、速くなったりもしません。
そしてそんな時、彼は満足そうにドヤ顔をしてみせてくれます。


さて、Bくんの課外活動は、らあもと一緒に見学してきました。

この日、Bくんのご機嫌はほぼ最悪でした。

雨がそぼ降るお天気は暗く寒くて、落ち着きのない女の子が一人、みんなと同じようには椅子に座らずに、床に座り込んで、自分の荷物をいじりながら、「ギャーーーー」といういとも不快感を与えるような大声を、ひっきりなしに上げています。

そして、そうは言ってもきっと、楽しい音楽のプログラムもあるはず、と思って伺ったのですが、セッションでの音楽の使われ方は、想定以上に、音楽的でなかったのでした。

ここからは、一緒に行ってくれたらあものレポートですが、

<大きな声を出す女の子は、私たちが着いた時は、すでに床に座っていて、プログラムが進むにつれ、メインセラピストに近づくように這いずって行きました。大きな声を出すものの、メインセラピストが出す課題、例えば、“あ”の口でしっかりと発音するなど、は、きちんとこなしています。しかも、話し声で応えることができているのです。
メインセラピストとピアニストのセラピスト以外の2名のセラピストは、他のみんなの輪の中にいて、女の子は床に座っているからか、他のセラピストは近くに寄っていきません。なぜ??? 肩でも抱きながら横で一緒に歌ってあげるだけで落ち着きそうなものなのに。 おもしろかったのは、♪勇気100%で、ピアノの和音がメロディーと合わなかった時に、その女の子は、一瞬大きな声を止めてピアノの方を見ていました。>


私が拝見した限りでは、その女の子の奇声は、先生を呼び寄せたくて、甘えたくて出しているものに思われました。

それを裏づけるように、メインセラピストでなくても、誰かセラピストが、…この場合は残念ながら、何とか声を落とさせようと言う目的で、だったと思いますが…彼女の目の前にしゃがんで目を合わせ、何か話しかけるだけで、奇声は止み、しかもその女の子は、目の前のセラピストになら、普通の声で話すことさえできていたのです。

誰かベタ付きすればいいんですよねぇ…」

私がBくんのお母さまに耳打ちすると、

「要領が悪いんでしょうかねぇ…」

とBくんのお母さま。

でも、ここはメインセラピストが、輪の中にいる2人のセラピストの1人に「ついていて」と一言頼めば済むことです。

一方Bくんは、その子の声がする度に耳を塞いでその子を見ていました。

そのうち、耐え切れずに自分の頭を両手で殴りつける自傷行為を始め、泣き出しました。

他にも、その子の声が耐えられない、とちゃんと言葉で訴えることができる上級生の少年もいました。

「もうその声、聞きたくないんだ。ねえ、どうすればいいの?」

メインセラピストに、もう少ししたら落ち着くと思うから、と諭され、我慢を強いられたその少年は、しまいには何とかして部屋を出られる口実を探そうと躍起になっていました。

「お兄さんが怒る?」

…いつもこの日お迎えに来るのはお兄さんなのかもしれません。
もうお兄さんが迎えに来て待っているから、早く行かないと怒られるから、もう退室していい?と聞きたかったのかもしれませんね。

また、らあものレポートを挟みます。

<プログラムの進行としては…。途中から参観したのですが、①♪ビリーブを歌う。②‘あ・い・う・え・お’の口のカタチが書いてあるカードを使用して、同じ口の形で発声する。③太鼓を使って、順番に交互奏(♪勇気100%)。~その後、ちょっと凝ったリズムを提示して、そのエコーをしてもらう。④♪会いたかった(AKB48)を、振付をしながら踊る。⑤“バイバイ”を、メインセラピストが付けるさまざまな音程でエコーして、一人一人挨拶。~その後、そのモチーフが入ったさようならの歌を歌っておしまい。>

Bくんは、
①♪Believe はちょっと歌っていましたし、

②も③も要求されるままに正確に返せていました。

そして、その後の、ちょっと凝ったリズムのエコー、というのはおそらくその場の誰よりも正確でした。こういうのは得意なんです。

でも、④にはまったく応じませんでした。モデラーを見もしません。振り付けされた踊りは苦手なBくんです。

さらに、⑤に至っては、参加したての頃、あまりに正確にメインセラピストの音程をエコーできるものだから、メインセラピストが面白くなってしまったのか、お母さまが、もうやめた方が…と思うほどたくさん繰り返させてしまったことがあり、以来やらなくなってしまった、とのことでした。

その間、ついに最初から最後まで、その女の子の奇声は止みませんでした。


音がないので(録音はしませんでした(^_^;))想像しにくいとは思いますが、
音楽療法を受けていらっしゃる方、音楽療法を学んでいらっしゃる方は、このエピソードを読んでどのようにお感じになったでしょうか。

ホームページのコラムには、このエピソードについてのまとめとして、
(1)音楽の使われ方について
(2)Bくんにとっての意味
(3)音楽療法が心理療法であるためには
の3つの項目で書いていますが、ここでは想像していただくだけにしようかと思います。

ご興味のある方は、

音楽療法のMTN心のおしゃべり音楽工房 ホームページのコラムをご一読いただければと思います。


翌日、Bくんはいつもの通り工房音楽室にやってきて、
ご機嫌もよく、いつも通りに歌い、演奏し、
最後から2番目の曲で一度だけ、自分の頭をポカポカ叩いてしまい、
セラピストがプログラムを止めてお母さまと「どうしたの?」と確認しました。
まだこれには答えてくれないので、お母さまの協力でセラピストが想像力を働かせるのですが、こういう時のBくんは、大抵なにか、過去の嫌な思い出とイメージを重ね合わせてしまい、その時の感情を思い出しているらしい、というのが現在の私とお母さまとの共通見解です。
そして、残念ながら、その時に使った歌の私の歌唱のトーンが、もしかしたら、前日Bくんが聞いていたセラピストの歌声を連想させた可能性がある、というのが、私の推測となりました。

でも、最後の曲になると、(といっても特にいつも決まった曲ではありません。)
またBくんはニコニコとリラックスして、
いつも通り元気に笑顔で挨拶して帰って行きました(^^)。


miyujikの音楽療法のブログ-BくんとToneChime



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譜面

お久しぶりです。

暑い夏の間中、ブログを夏休みにしてしまいましたが、もちろん、遊んでいたわけではなく、夏休みは、こどもたちとのセッション時間が臨機応変に変更になるので、意外に休暇がなく、そのまま夏休みを終えるや否や、9月8日・9日と、今年は宮崎県のシーガイアで行われた第12回日本音楽療法学会学術大会に参加して参りました。

学術大会でのエピソードなどは、先日さんぽ。に少し紹介いたしました。ホームページのコラムにも書く予定です。

さて、お待たせいたしました。
ゆうちゃんの第2作品目が完成しました。
今回も、録音は日を変えて2回行いました。
1回目は、お母さんにユーモアたっぷりに、
「ダメダメあんな演奏では全世界に向けて配信できないから」と言われてしまったゆうちゃん、
2回目は、というと、…なかなか面白い出来になったので、発表することにしました。

しかしながら、今回の歌は、歌詞をご覧ください、なかなか作曲の難しい歌でした。


♪くものうえ 作詞:miyujik

雲の上 天の川の 岸辺に立つ二人は
今年も 会いたくて 会いたくて その岸辺に立つ
年に一度の 再会なのに 雨が降れば 会えないなんて
神話の世界は 残酷すぎるね

【サビ】
昼間の空 雲が晴れれば もうそこには 夏の兆し
太陽が強くなれば 僕の心にも
新しい強さが 宿るんだ
悲しさに負けない 僕の強さが



はじめこの歌詞を提示した時には、ゆうちゃん大丈夫かな、と少し心配だった私でしたが、ゆうちゃんはなんのその、ふふ、っと笑ってすぐに作曲を始めました。

今回は試しに、サビからではなく、頭からの作曲を試みてもらいました。
ハ長調で可愛く始まったと思ったら、Bメロから嬰ヘ短調へと転調、そしてサビになると変ロ長調へと転調、とこの転調好きは、最近のJ-POPSにはよく見られるセンスかな、とは思うのですが、世代的なものなんでしょうか。とにかく、流れるように自然に転調していきます。

そして、はじめ、最後は無理やりハ長調に戻そうとして、ギャグみたいな落ちのある曲になったのですが、それを何とか「裏バージョン」ということで置いておいて、そのまま変ロ長調で解決する曲にしてくれました。

私も即興する時、けっこう転調展開することでクライエントに気づきを促そうとする癖があるので、もしかしたら長年のつきあいで、ゆうちゃんにもそういう癖が移ってしまった、という可能性もあるのですが、どちらにしても、昔からゆうちゃんは、「転調」そのものにとても興味を示してくれる子だったので、ただ面白くて身につけてしまった感覚なのかもしれません。


イントロを8小節つけて、1番終わりで1小節転調のための小節を設け、AメロBメロをインストで18小節演奏してからもう一度サビを歌い、エンディング4小節で仕上げましょう、ということになりました。
こういう提案は、ゆうちゃんの場合、1回言えば「はい」と覚えてくれます。

ゆうちゃんの作曲Op2 ♪くものうえ 
作詞:miyujik 作曲:ゆうた




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曲の頭にウィンドバーチャイムを入れることにしました。
シンセを担当するゆうちゃんが選んだ音はクリスタル系のきれいな音でしたが、その後、鐘の音になり、その後は電子ピアノのような音に変更して、軽快にオブリガードを入れていました。ちょっと雰囲気に合わないような印象もあるのですが、使っているコードはとてもキレイでした。
ボンゴとチャイムはつややかごはんが担当。
途中で、ハモンドJr.という擬音を出せる鍵盤楽器で井戸の音やガシャーンという音を入れました。そこでシンセのボリュームをつややかごはんが下げると、悲しそうな表情でつややかごはんを見た後に、また自分でボリュームを上げたそうです。
それで少し気持ちが落ちたのか、曲の最後はキレイにまとめました。

演奏後、お母さんが、「途中でお皿が割れましたけどね」と言いました。
私が「心のお皿が割れた音なのかな、とか考えちゃった。」と言いました。
「ぽちゃん、っていう音も入ってたね。」とつややかごはんが言いました。
「ぽちゃんも鳴らしたの?」と私が聞きましたが、ハモンドJr.で遊んでいて聞いていない様子のゆうちゃん。
「ぽちゃんはなんだったの?」と聞きなおすと、「ん?」と反応してハモンドJr.のその井戸の音を鳴らしました。
「雲の上に井戸はないよね。雲の上から井戸に落ちたの?」と私に聞かれましたが返事はなし。
「海に落ちたのかな?」
とさらに訊かれ、井戸の音を鳴らしながら、
「落ちた。」
とつぶやいて終わりました。

演奏の方は、楽しんでいるからいいか、といった感じのところもありますが、作品としては、詞の雰囲気やメッセージが活きている、ロマンティックな曲調になっていますよね。
とても優しい気持ちになります。


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譜面

3歳で音楽療法をはじめ、6歳で全コードを聞き分け、鍵盤楽器でさまざまな即興演奏ができるようになったゆうちゃんが、ついに私と一緒に作曲を始めました。

おうちでは、小学校6年生の頃にはもう、お母さんにiPadを取り上げられて泣いたり、やることがなくなってつまらなくなったりすると、電子ピアノに向かって即興で凄くステキな音楽を作っている、と聞いていたのですが、電子ピアノの録音機能を使って自分で録音はするものの、また新たに別の曲を作ると、平気で上書きしてしまうし、急いでVTRを回そうとするとやめてしまったり、終わってたりで、なかなか残せないんです、と伺っていたのです。

そんなゆうちゃんも、4月からいよいよ中学生になって、新しい環境に溶け込もうと、毎日元気に中学に通うようになりました。

いざ、音楽をまとめる時には、ちょっぴり真面目に取り組もうとする姿勢も見え隠れするようになって、そろそろかなぁ…と考えていた私は、5月になって最初のセッションの時に、短い作詞を用意してみました。

ゆうちゃんに作詞してもらうと、語呂合わせや、今、ブームになっている何か(キャラクターだったり、曲名だったり、その歌手や作曲家の名前だったり)が登場してしまうので、そんなゆうちゃんが絶対に好きだと判っている、ちょっと乙女チックなメルヘン系の言葉を並べてみました。

最初の作品は、まずサビを先に書いて見せました。

【サビ】
キラキラが好き 桃色が好き
しあわせ色が好き


それから、AメロBメロの歌詞を下につけました。

5月の風に誘われて
外に出てみた
春の花たちは 風に負けずに
キラキラ輝いて 咲くんだね


ゆうちゃんは、思った以上に意欲的にシンセサイザーに向かい、さっそく何か弾き始めました。
私はそれを、急いで採譜しようとしましたが、到底間に合いませんでした。

諦めて、次回までに音声記録を聴いて採譜して来る、という形を取ることにしました。

最初はサビだけでいいよ、と言ったのですが、
あとで聴いてみたら、ゆうちゃんは、Aメロまで作っていました。
しかも、絶妙な転調をしていました。
これは面白い!と、正直驚きました。

miyujikの音楽療法のブログ-♪5月の風譜とPf


そこで、次の回に、採譜したサビを聞いてもらい、
ゆうちゃんが作っていたAメロまで再現してから、
続きを作ってもらいました。

これをまたあとで採譜してみると、
きちんと曲としてのまとまりができていました。
ですが、サビを、ドミナントといって、
解決しない、終わらないコードで流していたので、
短すぎたんだな、と思い、
そこで私は、サビの歌詞をもう1フレーズ書き足しました。

雨に打たれても 風に押されても
泣かないで笑って


miyujikの音楽療法のブログ-Saulgauの草原



6月の2回目のセッション。


ゆうちゃんに、歌詞を書き足したこと、
サビを解決して欲しいことを伝え、
そのために歌詞を1音(ひと文字)足したいところを
補ってもらいました。
そして最後に、タイトルをつけてもらいました。
思いっきりふざけるかと思いきや、意外にもスッキリと、
ぴったりのタイトルをつけてくれました。

そして完成した歌詞が、これです。
( )の中が、ゆうちゃんに補ってもらった「ひと文字」です。

♪5月の風  
作詞 miyujik
作曲 ゆうた


※キラキラが好き ももいろが好き
しあわせ色が好き(さ)
雨に打たれても 風に吹かれても
泣かないで笑って(て)※

5月の風に誘われて 外に出てみた
春の花たちは 風に負けずに
キラキラ輝いて 咲くんだね

※~※印くりかえし


特に、サビの最後の「笑って」に「て」を書き加えたのは、
私からのリクエストではなく、
サビを解決してみて、ゆうちゃん自身が自ら書き加えてくれたものです。
これも、「うん!いいね!」と感心しました。

ゆうちゃんから、手書きの楽譜を、お母さんにプレゼントしました。
お母さんは、「ありがとう!」と嬉しそうに、
受け取ってくださいました。
「初作品だね。額に入れて飾っとこうかな!」
よかったね、ゆうちゃん

さて、それからゆうちゃんに、
「YouTubeにアップするから真面目に録音しよう」
と提案し、「OK」と言うゆうちゃんと、
コ・セラピストのつややかごはんと3人で演奏して
歌を録音しました。

その日の録音を後で聴いてみましたが、
出来上がった嬉しさからか、テンションが高すぎて、
つまり、ノリ過ぎていて、
曲の雰囲気を少しばかり逸脱していたので(^_^;)、
次の回、6月の2回目のセッションで、
一度リハーサルを入れてから
録り直しをしました。
やや落ち着いた演奏になった…かな?


では、その作品を、
Vocal&Pf miyujik
Synthesizer ゆうた
Drums つややかごはん
の演奏でお聴きください。

ゆうちゃん作曲Op1 ♪5月の風


※ケータイからでうまく表示されない方はこちらから。



さて、ゆうちゃんはすでに、次の作品に取り組んでいます。
新しい曲の歌詞を見せると、ゆうちゃんの表情が一気に変わり、
嬉々として食い入るように歌詞を眺めはじめました。

次回もどうぞ、お楽しみに!

miyujikの音楽療法のブログ-♪5月の風譜1



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今日、私が主宰する音楽療法ネットワークチーム 「MTN心のおしゃべり音楽工房」(前身:「MTN世田谷対話音楽工房」)は、14周年の設立記念日を迎えました。
「MTN心のおしゃべり音楽工房」という名前に変わってからは、最初の記念日になります。

14年前、1998年といいますと、まだ現日本音楽療法学会は、全日本音楽療法連盟でした。お医者さんたちが主な会員だった日本バイオミュージック学会と、どちらかというと音楽教育畑から転身された方が多かった印象の日本臨床音楽療法協会とが合併して、全日本音楽療法連盟となって3年、前年の1997年に、連盟が第一回の音楽療法士の認定を始めた、その翌年でした。

こどもたちの成長とともに歩んでみると、一人のセラピストが、そう何世代ものこどもたちの成人までの成長を、セラピーを通じて見届けることはできないものなんだなぁということが実感できます。

音楽療法に通ってくれるこどもたちの中には、大学に進学するこどもたちもいますし、高校卒業とともに社会人として就労を目指すこどもたちもいます。

せめて今、お会いできているこどもたちの中で、大学に進学しないこどもたちが全員社会に出る時までは、この仕事を続けていたいな、というのが、実は最近の私のひそかな願いです。

これを、今年の私の願い事にしたいと思います。

miyujikの音楽療法のブログ-たなばたー



ところで、日本の七夕の夜が晴れたのって、私の記憶には殆どありませんが、覚えていらっしゃる方、ありますでしょうか。
今年も、雨の七夕になりましたね。

最近、幼稚園でも小学校でも、日本の童謡を教えてくれなくなったようで、
♪たなばたさま も、「知らない」という子が増えました。

でも、歌って聞かせると、けっこう

「あーきいたことあるー」

というお子さんもいます。


そんなこどもたちに、今年も♪たなばたさま を一緒に歌ったり聴いたりする機会を持ってもらうために、今年は音楽室に笹を用意して、短冊や折り紙と、こよりを使って、お願い事を飾ってもらいました。

7月4日
miyujikの音楽療法のブログ-七夕飾り7/4



7月3,4,5日に来てくれたこどもたちとだけなので、本当にささやかな七夕飾りなのですが、可愛いお願い事がいっぱい!

一生懸命お飾りを作ってくれている間、私は♪たなばたさま をBGMにして応援します。

この♪たなばたさま を音楽療法で初めて使ったのは、たしか1996年の7月でした。
当時はまだ音楽室はなく、今はもうなくなってしまった某カルチャースクールの中にお教室を設けて、そこで何人かのこどもたちと音楽を使って遊んでいました。

覚えたばかりの音楽療法技術を使って、通常、コードで言うとFとCとB♭で展開する♪たなばたさま を、F Maj7とB♭Maj7だけの繰り返しで展開することで、音数を絞って演奏し、このコード進行をプラットフォームにしてこどもたちとさまざまな音を出して楽しみました。

その時、参加してくださっていたあるお母さまに、

「♪たなばた って、こんな風にも聞けるんですね。凄く癒されました。」

とおっしゃって頂いてとても嬉しかったのを、今でも覚えています。

7月5日
miyujikの音楽療法のブログ-七夕飾り2


さて、音楽室のこどもたちとは、今年は飾り付けをしながら、

「こよりって、何でできてるか知ってる?」
「しらなーい」

という会話が多かったような気がします。
紙でできてるんだよ、というのが、ふぅーん、という感じで、
別に驚いたり感動したり、というのでもなかったのですが、それでもあの柔軟なこどもたちの頭の中には、「こよりは紙でできている」という一文がしっかり刻まれたのを、私は知っています(*^^)v。

今回掲載のBGMは、自宅の調律不足のピアノで、インスタントにICレコーダーで録ったもので、なぜだかボリュームのレベルがとても低くなってしまいましたが、音は聞こえると思います。
ご了解の上、お聞きいただければ幸いです。



ケータイ等からで、うまく表示されない方はこちらから。



それにしても、今宵も、織姫と彦星は会えそうもありませんねぇ…。
いったいいつ会えるんでしょうか。

二人は夫婦なのに、年に1度しか会えないという伝説になっていますよね。
毎日いると空気のようだという夫婦でも、年に1度しか会えなくなったら、どれくらい楽しみなものになるのでしょうね。
ちょっと想像してみましょう。

そんな七夕は私にとって、

年に一度くらいしか会えない人、
もう二度と会えない人、
初めて出会った人、
たった1度しか会えなかった人、 そして、
また会えるすべての人たち、

そのどの出会いにも、あらためて感謝を捧げる日です。

「一期一会」とはまったく意味が異なるようでいて、
実は本質は一緒だったりしないかな?

14年間、ありがとうございました。
今後とも、末長くお目にかかれる人生でありますように。


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(1)音楽療法がサポートできるもの



先日、今年から正式なご契約をいただいた、とある施設で、さっそく職員研修としての「音楽療法講座」を開いていただき、講師としてお招きいただきました。

miyujikの音楽療法のブログ-アラセイ講演1



講座では、主に

「音楽療法とエンターテイメントの違い」

「音楽療法が心理療法であるのはどういうところか」

という2つの柱を中心に、
音楽療法のコミュニケーション性と、それを、施設の職員さんたちがご一緒に参加してくださるセッションの中でどう活かしていけるのかについてお話し、
さらに、どんな対象者とも最も共有しやすい音楽的スキルとして、
8ビート、サンバ、スウィングなどの「リズム」の表現方法についての実技ワークショップを行いました。

その内容は、有料講座でしたのでここでは掲載を控えますが、テーマの意味が分かるよう、余談としてお話した部分をご紹介することで、ほんの少し、「音楽療法におけるコミュニケーションとは」といったテーマについて、お伝えできるかもしれないと思いました。


まず、音楽療法が心理療法において果たして行ける役割の方法論はさまざまですし、語り始めたらきりがありませんが、

①対象となる方々と
②その方をサポートしている方々が
③楽しみながら
④対等にコミュニケーション・スキルを上げていく

ためのお手伝いをすることが、音楽療法の重要な使命の一つではないか、と私は考えています。

そうなのです。
お気づきになった方もお有りかと思いますが、
対象児・者のスキルを上げることだけが目的ではないのです。

というのも、対象となるその方だけがいくら頑張っても、

その方の生活を日常的に支えておられる方々の、
一般の人々とのコミュニケーションではない、コミュニケーションのスキル

が上がらなければ、決してその方の人生は改善されないと思うからです。


その方が笑うのはどんな時?どんな曲で?どんな言ながら
④対等にコミュニケーション・スキルを上げていく

ためのお手伝いをすることが、音楽療法の重要な使命の一つではないか、と私は考えています。

そうなのです。
お気づきになった方もお有りかと思いますが、
対象児・者のスキルを上げることだけが目的ではないのです。

miyujikの音楽療法のブログ-シンバルくんたち


というのも、対象となるその方だけがいくら頑張っても、

その方の生活を日常的に支えておられる方々の、
一般の人々とのコミュニケーションではない、コミュニケーションのスキル

が上がらなければ、決してその方の人生は改善されないと思うからです。


その方が笑うのはどんな時?どんな曲で?どんな言葉で?
その方が感動するのはどんな時?どんな曲で?
その方が怒ったり嫌がったりするのはどんな時?どんなアプローチで?どんな言葉で?

その方に、できることとできないこと
その方が、好きなことと苦手なこと
その方が、目指しておられる人格や能力
その方が、望んでおられる対人関係や表現
その方が、発作などを起こす可能性のある状況や禁忌

これらのことを、知ろう、理解しよう、といつも努めながら、セッションを進めるわけですが、これらのことがいろいろ解ってくる頃には、その方と音楽療法士とは、“ツーカーの仲”なのです。

さて、この「ツーカー」って、どこから来た言葉なんでしょう?

「つうと言えばかあ(ツーカーの仲)」の語源・由来については、インターネットの「語源・由来辞典」によれば、

「つう」と「かあ」の語源は諸説あり、正確なことは解っていないそうですが、
「つぅことだ」と言った相手に対し「そうかぁ」と答え、内容を言わなくても伝わる関係を表しているとする説が有力なんだそうです。

まぁ直接音楽療法には関係ない話ですが、こうした「ツーカー」の性質は、音楽療法の内容や技法としてはよく見られます。

たとえば、

「かーらーすー」

とセラピストが歌ったとしましょう。
つい、

「なぜなくのー」

と歌い返してしまう方、っています。
ついでに

「からすのかってでしょー」

なんて歌う方もいるかもしれませんが。
…古くて知らない方もいらっしゃるでしょうね(^_^;)。

それから、ドラムで、

「トントトトントン」

とセラピストが叩いたとしましょう。
そうしたら、

「(ウン)トントン」

と返してくれちゃう方もあるかもしれません。
(“ウン”は休拍ですよ。)


また、これは「未解決技法」とよく言われる手法なのですが、

「さーいーたー さーいーたー チューリップーのはーなーがー
なーらんだー なーらんだー あーかーしーろーきーいーろー
どーのーはーなーみーてーもー きーれーいーだー」


でセラピストが歌をいきなり止めます。
すると、

「なー」

とつい、歌ってしまう方が大半なのです。
解決してしまうんですね。
生理的にこうしたくなるのが、人間の感覚なのだそうです。
これは、最後の音が、主音といって、ハ長調ならドの音で終わる時によく見られます。



(2)「サポート」「コミュニケーション」「技法」

miyujikの音楽療法のブログ-アラセイ講演2


さて、音楽療法がよく行うのが「プレイ・セラピー」ですが、
これもまた、まさに心理療法の一分野です。

この、playという言葉ですが、実にさまざまな意味があるのですよね。

あそび、いたずら、いちゃつき、ウケる、うまくいく、おどけ、おもしろい、おどる、かける、からかった、汚ない手を使われた、きみの番だよ、…ごっこをする、…さばき、…をして遊ぶ、しゃれ、しゃれを言う、じゃれる、上手にやる、する、せっせと使う、そよぐ、たよる、ちらちらする、ちらちらさせる、ちらつき、つきあう、つとめる、はたらき、はたらく、博打を打つ、ひいきにする、ひらめかす、ひらめく、ふける、ふざける、ふりをする、ふるまう、…ぶる、へたにやる、ほしいままにする、みなす、やり方、ゆらゆらさせる、…らしくふるまう、わざ、ゲーム、テレビドラマ、トランプで賭けをする、芝居、リバウンドさせる、扱う、演ずる、演技する、演奏する、応じて守備する、音楽を演奏して案内したり送り出したりする、仮病をつかう、楽しむ、活動、活動範囲、株の売り買い、勘にたよる、気晴らし、戯れ、戯曲・脚本、休み・休む・休業、競技、競馬に賭けた、強調、響く、繰り返し影響を及ぼす、繰り返し作用する、軽やかに飛びまわる、劇、言いかける、言われたとおりにする、娯楽、行為、…に基づいて行動する…、再生する、作用する、仕掛ける、仕打ち、試合に向く・試合に出る・試合ぶり・試合運び、事業、自在のはたらき、自由にはたらかせる、自由に動く、自由活動、七色閃転、失業、取り上げ方、取引、守る、手、受け入れられる、出す、出演する、勝負事、上映される、上演、冗談、深く守る、尽くす、水を放射する、随意運動、性交、成功する、静かに過ぎる、絶えず影響を及ぼす(作用する)、組に入れる、操る、争う・争わせる、相手とする、対戦する、態度、大ばくち、第1面に扱う、注目、賭け金・賭け金の総額、賭けをする・賭博、投機・投資、動かす、動き・動きのゆとり、認められる、発射される・する、飛び交う、噴出する、扮する、翻る、無為に暮らす、鳴る、役をつとめる、役割を果たす、遊ばせる、浴びせる、利用する、
一緒に演奏する、じらす、とりあえず協力する、協力する、いい加減に扱う、からかう、ぶらぶらする、もてあそぶ、考えをめぐらす、時間を浪費させる、節操なく関係を持つ、いい加減にやる、やってみる、道楽半分にやる、


などなど。こんなにあるのです。
この大半が、音楽療法では使えるコミュニケーション技法のヒントになります。


音楽療法の場合、このように、実は「目的」の話より、
宇宙人とのコンタクトに使えるのでは、とさえ考えられ、
あの、「未知との遭遇」だったでしょうか、そこで発想されたモチーフのように、
「音楽」という全人類にとっての偉大な財産を道具として、
どんなコミュニケーションが可能になるのか、

という「技法」の話の方が、きっと面白いと思います。

「サポート」と「コミュニケーション」は、日常においてもおそらく紙一重のものだろうと思いますが、音楽療法においてはほとんど同義でして、そのほとんどが、「技法」とも同義なのです。

そして、その原点は、まだ歩く前の赤ちゃんと、そのお母さんとのやりとりの中にあります。
仮に、お母さんがいなかった方でも、なぜかこの同じイメージは喚起できるものです。
その先、そうしたものを得られた方、得られなかった方、それぞれに今の自己に対する気持ちと向き合えば、このイメージに対する感情はさまざまでしょうが、そこからはまた別の発達心理過程です。

なぜ、誰もが似たり寄ったりの典型的な母子イメージを持っているのか、
それは、こうしたやりとりがおそらく、人間の集合無意識の中に根づいている、
最もプリミティブな関係であり、関わりだからなのでしょう。
と同時に、「音楽」においても、母の腕の中で聞いた子守唄こそは、
私たちが持つ「音楽」の原始的な記憶の確かな一つなのだと、私は考えています。

ですから、サポートに、コミュニケーションに、
迷ったら、私はいつも、ここに戻ります。

研修会では、この他に、1998年に発表した論文のテーマであった、
「音楽療法プラットフォーム」についてのその後の私の発展的見解をベースにした、
コミュニケーションのための土台の作り方についてや、
2003年に発表した演題のテーマであった「5選曲提示技法CUTES」の考え方や使い方についてお話ししました。

研修に参加された方々の明るく真剣なまなざしと、ためらうことなく踊ったり叩いたりしてくださったワークショップの盛り上がりは、ここでの今後の音楽療法を、またさらに10倍楽しみにさせてくださいました。

miyujikの音楽療法のブログ-アラセイセット


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しゅんちゃんは、脳性まひのため少し体が不自由な、甘いマスクの小学校6年生の男の子ですboy
でも、お母さんと小さい頃からたくさん歩いて育ってきたので、今では長い遠足もできますし、階段の上り下りも、かなりスムーズにできます。
何より上手なのは、トランポラートランポリンの上でのジャンプです。

しゅんちゃんが初めて音楽療法に訪れてくれたのは7歳の頃でした。
まだ、殆ど何を言っているのか判らないくらい、声も小さく、発語も少なかったのですが、
その頃からトランポリンだけは驚くほど元気に、テンポよく飛べました。

miyujikの音楽療法のブログ-羊バルーン



あまりに元気に飛べるので、とても敏捷な子なのではと誤解しかけたこともあるのですが、
しゅんちゃんは、トランポリンを飛ぶ時以外は、動きもおしゃべりも極めてスローテンポでした。
なので、知っている歌を一緒に歌ってみる、といった活動なども、しゅんちゃんがフォローできるテンポに落としてみると、見事、どんな曲でも、しゅんちゃんのマスクのような、甘く優しいバラードになってしまうのでしたDive

そんなしゅんちゃんが、セッション中に泣き崩れるようになったのは、3年生の終わり頃からだったでしょうかエーン
眠くなってしまった時、頭で考えなければならなくなった時などに、突然気分が低迷してしまうようでした。

どんな時も、お母さんとセラピストが二人掛かりで支えてバルーンに座って勢いよく飛べると、気分が上向きになって、体の力が抜けてくる、ということがはっきりしてからは、とにかくしゅんちゃんが、考えすぎて体に力が入ってしまうことを何とかセーブしてあげられるようなお気に入りの楽曲を探すようになりました。
しゅんちゃんの場合には、はじめから即興でスタートするより、お気に入りの楽曲をきっかけに即興に移行する方がリラックスできる、ということも判りました。

かくして、しゅんちゃんは、お母さんが大好きな中島みゆきのナンバーで、特にテンションが上がる、ということも明らかになりました。

そんなしゅんちゃんが、最初は歌のカードを持ってきてリクエストするようになり、やがて、頭に浮かんだ歌をリクエストするようになったのは、小学校4年生の後半くらいだったでしょうか。

miyujikの音楽療法のブログ-歌カード


やがて、歌カードを卒業して、今度は思いついた歌を言葉で伝えようとするようになってくれました。

でも、曲の名前を伝えようとしても、お母さんにさえ、曲名を当てることが難しかったので、大変でした。今にしてみると、お母さんにとってはそれはとても悲しいことだっただろうと思います。

セッション計画における選曲の流れに沿ったリクエスト曲だと私たちも類推が利くのですが、唐突に流れに無関係なリクエストが来ると、どうしても正解にたどり着くことができません。

分かってもらえないと泣いてしまうしゅんちゃん泣く、泣いてしまうと、セッションが続けられなくなることもありました。

♪ことばあそびうた ♪へのつくことば




2年前には、歌にした♪しりとりあそび やことばカードと歌に乗せたことばあそびで、さまざまな言葉を「言ってみる」という活動を随分しました。

「ぎ ぎ ぎ ぎ ぎんいろ! ぎ ぎ ぎ ぎ ギロ! ぎ ぎ ぎ ぎ ぎっくりごし! ぎのつくこーとーばー」

「よ よ よ よ ようふく! よ よ よ よ よたよた! よ よ よ よ 予防注射! よのつくこーとーばー」

「け け け け ケンカ! け け け け けんばん! け け け け ケータイ! けのつくこーとーばー」

「へ へ へ へ へたくそ! へ へ へ へ へんなかお! へ へ へ へ へっちゃら! へのつくこーとーばー」


しゅんちゃんに意味が解って、出来る限り面白い言葉を提案すると、面白がって、考えずにどんどん言ってくれるようになり、やがて、少しずつ、しゅんちゃんの言葉は解るようになっていきました。

エコーでいろいろな単語を歌ってもらう即興の活動もしました。
たとえば、しゅんちゃんが、ミラーボールを吊るして音楽室内を「夜にして」と言うので、こんな歌を一緒に歌いました。

♪夜にして!




でも、それに伴い、しゅんちゃんには、言いたいことも増えていきました。
だから、いざ、肝入りで私たちに唐突なリクエスト曲の名前を伝えようとすると、全身に力が入ってしまって上手く伝えられず、泣いて、荒れてしまうしゅんちゃんえーん

やがて、そんな時でも必死で堪えて、大好きな中島みゆきの歌と即興の組み合わせで、自分なりに気分を上げていけるようになったしゅんちゃんは、ここのところ、ABBAがお気に入りで、♪ダンシング・クイーン に♪Thank you for the Music に♪ママ・ミーア と、さまざまなABBAの往年のヒット曲をリクエストしては、「ママミア」や「センキュー」など、歌いやすい英語の部分を一緒に歌うようになっていました。

miyujikの音楽療法のブログ-ABBA1


しゅんちゃんは、マヒのあるのが右側なので、もしかしたら英語の音の方が入りやすいのかもね、なんてお母さんと笑いながら、私も30年ぶりにABBAを力いっぱい歌って、しゅんちゃんと楽しみましたからおけ

そして先日久方ぶりに、しゅんちゃんは、唐突なリクエストをしました。流れからすると、ABBAの曲なら類推は容易だったのですが、全然違う曲だったので、さあ大変!

でも、私は諦めませんでした。泣き声が大きくなるしゅんちゃんの横に座って、それ以上体に力が入らないようにとしっかり抱きしめ、「ごめんね、先生が判ってあげられないからいけないね」と励まして、そして、コ・セラピストとお母さんと3人掛かりで、ついにしゅんちゃんの唐突リクエスト曲を探し当てることに成功したのでしたわーい!

なぜかこの日、私には、しゅんちゃんのリクエスト曲にたどり着けるかもしれないという予感がありました。

miyujikの音楽療法のブログ-ABBA2


しゅんちゃんが、何年もかけて身につけてきた精いっぱいの発語のスキルが愛おしくて、懸命に言おうとするのをもっと聞きたかったことと、これまで何回失敗したか分からないというのに、それでも「なんとしても伝えたい、判ってもらいたい」という思いの強さは、萎むどころか、むしろ増している、とその時確かに思ったからでした。

最近は、しゅんちゃんもけっこう強くなって、「私は厳しいんです」と自負しているお母さんに向かって、遠慮のない反抗もだいぶできるようになって、思う存分勝手に泣いて、泣き終わって、その後謝ることもできるようになって、泣いてもあんまり可哀想にならなくなった、ということもあります。

だから、今日は絶対に当てたい!
当ててみせる!
当たるまで泣いててもいいよ!
頑張れ!しゅんちゃん!

そう、心の中で言い続けながら、私が抱きしめて励まし、お母さんが正面から目を合わせて言い当てようといろいろなタイトルの破片を口にし、そこから類推できる、可能性がありそうな曲をコ・セラピストが音楽室中の曲集から探しては提案してみる、という3人がかりの大捜索。

miyujikの音楽療法のブログ-こどもの歌譜棚



やがて、これまでに使ったことのある曲からなら類推してくれるかと思ったのでしょう、「みいつけた!」としゅんちゃんがヒントをくれたのですが、それもすぐには聞き取れません。それでまた泣いて、再び諦めずに「み・い・つ・け・た!」とゆっくり言ってくれたので、曲名の♪みいつけた!かと思ったら、そうではなく、どうやらその「みいつけた」の番組の中の別の曲らしい…。「あーーーー!あっ!あっ!」♥akn♥と叫んでまた泣き声になるしゅんちゃんに、コ・セラピストが大急ぎで楽譜集の目次から探しだし、「あっというま?」と訊くと、


「はい…(*^_^*)!!!」

当たるとしゅんちゃんは、ものすごく穏やかな優しい声でこのようにいつも、「はい」だけ言ってくれるのですが、この日の「はい」には、いつになく強い力が籠って、ほとんど叫んでいました。

こうしてついに、しゅんちゃんは、唐突なリクエスト曲を私たちに伝えることに、初めて成功したのでした!

そして私たちは、しゅんちゃんがどれだけ、この曲をやって欲しいということを解って欲しかったのかをあらためて知ったのです。

miyujikの音楽療法のブログ-♪あっというま譜



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思いがけない偶然が重なって、対象の新しい心の扉が一気に開く…

そんな、セラピストにとって至高のともいえるセッションを、私はこれまでに何度か経験してきました。
そのたびに、夜も眠れないほどの興奮を覚え、また、その体験が一度や二度ではなかったからこそ、この仕事への強い想いを支えてきた、と言っても過言ではありません。

以来、このテーマ、「音楽療法における共時性の追求」は、私の生涯テーマにもなりました。

「共時性」とは、いうまでもなく、スイスのカール・グスタフ・ユング(1875~1961)が半世紀以上も前に発表した、「意味のある偶然の一致」という理論です。


そんなセッションが、最近またありました。

私の音楽療法では、こうしたことが起こることはそれほど稀ではありませんが、中でも感動の大きなエピソード、というのはあります。


今日も、それはひろちゃんのお話ですニコッ

この日は、運動会準備期間のせいか、ひろちゃんはちょっと神経質になっているらしかったのですが、「だいじょうぶ?」と訊けば、お母さんの顔をチラ見して苦笑する事ができました。

小学校最後の運動会になるので、組体操の事を訊いてみたところ、ちょうど、その週末開催予定の運動会の組体操が、今のひろちゃんの興味の中心になっていたようだったのですが、

その中の4つの「一人技」、
片手バランス、肩倒立、V字バランス、ブリッジのうち、
ブリッジができないこどもたちは、両手を頭上で返して床につけるのではなく、
」と言って、肩の下で両手を返さずに床につけて、背中と腰を上げる姿勢を取るのだそうで、ひろちゃんも、ブリッジだともう一息頭を持ち上げられないため、を選んだらしいのでした。

これが、「」というキーワードがもたらした、第一の偶然でした。

$miyujikの音楽療法のブログ-亀の肩倒立
亀の肩倒立



さて、セッションに入ります。

メロディーを作れるようになって来たので、そのセンスを生かして、ひろちゃんから即興モチーフを先行してもらうようになって以来、リコーダーの即興も目に見えて質が上がり、掛け合いに入る私と、カノンやTuttiがぴたりと合致したりする事が増えていました。

そう、今にしてみると、この事が、今回のようなセッションを導きだす鍵を握っていたのです。



もっと小さい頃から、ひろちゃんは語呂合わせ遊びが好きで、いつも取り入れている「今日は何の日」をきっかけにしたメロディー作りの活動では、語呂合わせのいいのがない日には、ひろちゃんが「今日はなんの日」の語呂合わせを創作してくれます。

この日も創作しようとしたのですが、5月23日では上手いのを思いつかなそうだったので、ネットで調べておいた「世界亀の日」を提案すると、すんなり受け入れてくれたのでした。

miyujikの音楽療法のブログ-亀の片手バランス
亀の片手バランス



これが、「」という素材がもたらした第二の偶然でした。

第一の「」は、もうすぐ開催されるひろちゃんの小学校最後の運動会の話題から偶然出ました。
そして、第二の「」は、今日のセッションのために私が計画したプログラムの中に偶然登場しました。第二の「」は、セッションが昨日でも明日でも登場しなかったのです。


テーマが決まると、いつも私がその場で簡単な歌詞を創作します。
この時は、ひろちゃんから組体操の一人技種目だけ聞いて、次のような歌詞を作りました。


   
のブリッジ

はブリッジ ムリムリー
ブリッジできなきゃ カメカメー
肩倒立に 片手バランス
V字が決まれば じゃなーい!



それから、ひろちゃんにメロディーを作ってもらうに当たって、
には甲羅があるからV字はムリだよね」、と話しながら、
計画には特になかったことでしたが、音楽室にある割りとリアルなのハンド・パペットを出して来て、にブリッジやV字バランスは本当にできないのかどうか、一緒にシミュレーションを始めたのでした。

miyujikの音楽療法のブログ-亀のV字バランス
亀のV字バランス


これが、「」がもたらした、第三の偶然でした。

もしも組体操の「」の話がなければ、仮にのハンド・パペットは出してきたとしても、お人形のにV字バランスをさせてみたりはしなかったでしょう。


パペットにはいろいろあって、出したついでにの他にひろちゃんが注目したのは、「はらぺこあおむし」のパペットでした。

私もおぜも、意外とこのあおむし、可愛いというより気持ち悪い、と感じていたので、ひろちゃんにその気持ちを伝えてみると、どうやら、ひろちゃんの男の子らしい遊び心に初めて火がついたらしかったのです。

miyujikの音楽療法のブログ-亀vsあおむし1
亀のやだやだ


おぜにして、あおむしで「気持ち悪い攻撃」を開始するひろちゃん。
手指をパペットに入れ、首を横に振らせて「やだやだ」と言ってみせるおぜの様子が気に入って、もっと「やだやだ」を言わせようと、何度もあおむしに乗っけてみせました。


そこで今度は、プログラムにはなかったのですが、あおむしを浦島太郎に見立てて、あの昔の童謡、「浦島太郎」を歌って聞かせて、物語を教えてみました。

♪ むっかしーむっかしーうーらしーまはーー 
 助けたに連れられて 竜宮城へ行ってみれば
 絵にも描けない美しさ…

miyujikの音楽療法のブログ-亀vsあおむし2
亀に連れられて…あおむし


そしてさらに次は、プログラム通り、♪恋してうみがめ というNHKのこども歌を、二人の「やだやだ」物語のBGMとして弾き語りしていたところ、なんと、ひろちゃんは、泣き出したのでした。

♪恋してうみがめ という歌は、うみがめの産卵シーンを題材にした歌で、痛い思いをして一生懸命卵を産み落とすうみがめの、“卵”への恋が、ちょっぴり切なく、静かに、抒情的に歌われます。

その歌を聞きながら、声を出して泣くのではなく、溢れ出る涙をハンカチでぬぐいながら、それでもパペットで遊ぶのを止めないひろちゃんの姿がそこにありました。


これまでは、情緒的な歌に涙してしまうひろちゃんが可哀想になって、慰めたり、演奏を中止したりすることが多かったのですが、この時は、あおむしに扮するのを止めようとしないひろちゃんの方に気を取られ、はじめは泣き出したのに気づかなかったもので、結果的に初めて、彼の涙を見て見ぬ振りをすることになりました。

すると、おぜによれば曲中、二度に渡って涙を流しながら、ひろちゃんはついにそこから逃げ出す事なく遊び続け、ナーヴァスにもならずに、いわば、涙を放置することに成功したのでした。

曲が終わった後も、涙を拭いながら、遊びの続きをしたがるひろちゃん、いつも終了間際に行う、バイエルを弾くプログラムをどうするかと思ったら、そこはひろちゃん、さっと切り替えてこなしてくれましたが、

「じゃ、後でお話(セラピストとお母さんとの懇談)の時、また続きしよう」

おぜに申し込んでいました。



ひろちゃんは、単なる質疑応答的な情報交換はしっかりとできるようになっていましたが、遊びなど、創造性が必要なこうしたやりとりの場面で相互性のあるコミュニケーションを取れるのは、これまで、音楽している時だけでした。

リコーダーで即興で掛け合いをする時には、だいぶ、私のしそうなことを読んでくれている演奏ができるようになっていましたし、

作曲活動では、作ってみて、私に再現してもらってみて、明らかにつながりがダサいような時には、「ちょっと待って、違う!」と修正することができるようになっていたのです。

でも、あとでらあもがこの話を聞いて「え!?ひろちゃんが!?」と驚いたくらい、ひろちゃんが、
ぬいぐるみなどを使って「ごっこ遊び」をする、というのは、想像しにくいことだったのです。


さらに、ひろちゃんは、おぜが、何か相談しようとするように、
「ねえねえひろちゃん」
と話しかけるのが気に入って、自分でもこのセリフを繰り返してはクスッと笑っていました。
もっと言って、と催促するかのように。
おぜと遊ぶのが本当に楽しかったのですね。


そういえば、半年ほど前から、音楽室にある、ひろちゃんと同じくらい大きなスヌーピースヌーピーにラリアットしたりはしていました。でも、これは特にセリフもなしのセッション後の一人遊びで、…それでも、おうち家ではしない遊びではあったそうなんです。


互いに対等なやりとりが必要なレベルの「ごっこ遊び」は、一人遊びの「見立て遊び」と違って、相手との間に、物事の前提となるべきいくつもの「暗黙の了解」がないと成立しません。

それは、たとえば、だからどうか、ということ…人間ではない、とか、、ならどうする、とか…、ならしないことをいま、してるんだよ、とか。

それから、遊びの手法は鬼ごっこなのか、かくれんぼなのか、

どっちが強くてどっちが弱いのか、

「いい者」はどっちで「悪者」はどっちか、など、

いわば遊びのルールのようなものですが、こうしたものが、相手にも自分にも解るものでなくてはならないわけです。

しかも、勝負が絡むゲームでなく、ごっこ遊びをするこどもたちの場合、そうしたルールを、遊び出す前に言語化して確認してから、というようなことはほとんどしません。
いつも突然遊びだし、突然ルールが成立するから「ごっこ遊び」なわけで、そのルールは遊びながらどんどん変化していくような曖昧で信頼性のないものなのに、それでも楽しいと思える、という、より強い「暗黙の了解」が必要になるはずです。

一方、自閉症スペクトラムのこどもたちは、「見立て遊び」は、割と早くからできるようになる子がかなりいるのですが、何に見立てているのかがこちらにも分かるレベルの見立て遊びになると、誰か相手をする大人がきっかけを作らないと始められない事が多い割りに、一人遊びに終始してしまいがちで、ひろちゃんのように、相手の反応を楽しみ、これを何度も引き出そうとするような相互性の高い遊び方にはなかなかならないことが多いと思います。

つまり、彼らが頭の中で展開する空想世界が、自分勝手で他者とは共有しづらい内容であるために、セラピストが入り込んで一緒に遊ぼうとすると、邪魔になってしまうのです。

ただし、これもまた、非常に重要な段階です。こどもたちは、そうした自分だけの世界に入り込んだ「見立て遊び」の中で、実はいろいろなネガティブなエネルギーを発散しているものだからです。

また、幼稚園児くらいだと、通常発達のこどもたちなどは、お友達とのごっこ遊びにも、こうしたそれぞれがひとりよがりな自分の世界を勝手に持ち込んで、非常に攻撃的・あるいは破壊的なエネルギーをその中に注ぎ込んでいます。

それが、自閉症スペクトラムのこどもたちになると、なかなか相手あっての遊びの中では、そうした発散ができないのです。そうするには、あまりにも心が繊細なのです。

でも、相手と世界を共有することができるごっこ遊び」は、コミュニケーションというスキルが、相手あっての相互的なものに成長していくためには、きっと必ず通らなくてはならない、自閉性のあるこどもたちにとっての重要な関門ではないかと思うのです。

ひろちゃんの場合、分数もできる、複雑でなければ楽譜も読めるなど、学習理解力が高いにも関わらず、これまでまったくこうしたごっこ遊びが見られませんでした。

そして、初めて相互に成立した「ごっこ遊び」が、このように高い相互共有性、共感性を発揮したのです。

一方、情動性の強い楽曲の演奏が始まると、泣いてしまったり、とても不快そうな表情で怒ったように乱暴な音を出したりして嫌そうにするので、流行りのJ-POPのちょっとイイ曲などを共有することも、これまでできませんでした。

つまり、繊細な心の持ち主でもあり、相手がいることを無視できないだけの理性が育っているひろちゃんには、相手あっての「ごっこ遊び」なら、これくらい相互に世界を交え、平等にその遊び心を享受できるようなプラットフォームが成立しないと、楽しめなかったのかもしれないのです。

もちろん、まだそうした楽曲を聞いてストレートに共感し合う、というところまで来たとまでは思いませんが、少なくとも、思いがけなく心を揺り動かされることを、受け入れることができた日でもあったのではないか、という期待が湧きました。

お母さんと、これらの出来事を、驚きを隠せない、という思いで喜び合いながら、これまでの長い年月に、ゆっくりと彼の心の開放を願って行ってきた「音楽する力を育てる」ことの意味が、いま、ひとつの、誰にでも解る結果を出してくれたのではないか、と信じることができたのでした。

miyujikの音楽療法のブログ-亀のブリッジ
亀のブリッジ



組体操の
「世界の日」
のパペット


という、計画段階では決して想定されていなかった3つの偶然が、ひろちゃんの心の壁を、涙とともに、ついに真に一気に開かせた瞬間だったのではないか、と思うと…まだそうと確実に決まったわけではなかったのですが…、

その夜、私は一人祝杯を上げました赤ワイン・ボトルワイン



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譜面
お久しぶりです。
GWに入って、ようやく落ち着いてデスクワークの時間が取れました。
今日は、ひろちゃんのお話です。

ひろちゃんは、多分、人と交われるようになることに、人一倍の努力が必要だった子です。でも、国語とか算数、特に算数は、早くから同じ特別支援学級の中でも高学年のこどもたちと一緒のクラスで学んでいましたし、小学校5年生になる頃には、バイエルもどんどん弾くようになりました。

バイエルは、もう殆ど現在のピアノ教育では使われなくなった教本ですが、あの少しずつだけ変わっていくパターンの予測がつきやすい展開は、自閉症スペクトラムのこどもたちには簡単なパズルのようで、けっこう演奏しやすいようです。

さて、そんなひろちゃんですが、3歳から音楽療法を始めたものの、なかなかそう簡単には、一緒に音楽ができるようにはなりませんでした。
新しいJ-POPもとてもよく知っているのですが、知っていても知らなくても、それらの「流行歌」にはとても強い感情的な拒否反応がありましたし、クラシック・童謡・スクールソングなど、受け入れられる楽曲の幅がかなり絞られていたのです。
でも、興味があるかないかははっきり示してくれるタイプで、その興味はいつも、自分の今のレベルよりほんの少しだけ高いレベルをこなす、ということに向いているという、とても向上心のある頼もしい子です。

そんなひろちゃんは、幼い頃から、ひろちゃんが話す「ひろちゃん語」とも言うべき超難解な喃語?に私が節をつけて歌で返すと、ウケて声を立てて笑ってくれるのでした。

やがて、ひろちゃんは、「ひろちゃん語」が私に、意味を飛び越えて通じていることを受け入れてくれました。そして、意味が解る言葉と解らない言葉を、比率でいえば3:7くらいで混ぜて、歌詞を作ってくれるようになりました。
そこで、これに私がメロディーをつけて、短い歌を作るようになりました。
これがまたひろちゃんにはウケて、いつも大笑いしてくれるのでした。

普段、なかなか大笑いする様子が見られないひろちゃんなので、その姿を見守れる時間はお母さんにとってもホッとする癒しのひと時になったかもしれません。

にこっ



小学校の音楽でリコーダー笛が始まると、ひろちゃんは音の出し方を熱心に練習するようになりました。学校で習う曲はすぐに吹けるようになっていきました。
ところが意外にも、音楽室では、学校でやった既成の曲を演奏するよりも、自由即興で吹くことの方がお気に入りでした。
きっと、自分なりに出にくい音を出すトレーニングにもなって、それでいて聞こえて来て飽きないフレーズを楽しめ、さらに「めんどくさい」と感じる学校の課題練習でもない、という辺りが、一石二鳥か三鳥になっていたのでしょう。

そこで、やがてその即興はセラピストとの2つのリコーダーとピアノ伴奏による即興コラボレーションに発展し、今ではお母さんが、「なんでできるの?私にはできないから不思議!」と感心するほどのエキサイティングな腕前を披露してくれるようになりました。

先日、ホームページのスタッフ日誌に、おぜがその中の1曲をアップしてくれましたが、YouTubeに限定公開されたこの曲は、けっこうひろちゃんのお気に入りで、折にふれ、YouTube経由で聴きたがってくれています。

さて、作曲活動の方も、リコーダーの上達に伴って少し変えてみました。
ひろちゃんには、メロディーを作ってもらうことにしたのです。
「今日はなんの日」などの情報を元に、セッションのある日のテーマを決め、私が4行詩程度の短い歌詞をその場で作ります。
そして、ひろちゃんが、初めの頃はリコーダーで、最近は私の横でピアノの鍵盤で、これにメロディーをつけてくれるようになりました。

これが、本当に面白い!
かつて超難解な喃語を歌詞に仕立てていたひろちゃんの作るメロディーは、時に超難解なのです。

今日は、そんな中で最近、4月4日にひろちゃんが作ってくれたメロディー、♪獅子のうた を、ご紹介しようと思います。
(ちょっと声がかすれたりしてますが、お許しください(^_^;))

♪獅子のうた(4月4日 ひろちゃん)

(ケータイなどで、YouTubeがうまく表示されない方はこちらから→ ダンデライオンhttp://youtu.be/L-9IuifFNgc


【歌詞】
  森の王様 獅子たちも
  歌を歌うのだろうか
  子守唄も
  歌うのだろうか





お母さんは、曲が曲らしく聞こえるのは「先生が作ってくださっているからでしょう?」とおっしゃるのですが、メロディーというものは、そう簡単に作れるものではありませんよね。また、ハーモナイズが可能なメロディーでなければ、1つの楽曲にはなりません。
なのでたまに、この曲の中でもそうでしたが、最後のところで、たった1音だけ、ひろちゃんに、
「ねぇひろちゃん、この音、この音だけ、こっちでもいい?」
と、半音違いの音を提案したところがありました。
ひろちゃんは、イヤなら「ダメ!」とはっきり言える子ですが、この時は、一瞬考えてから、
「いいよ。」
としっかり応じてくれたのでした。
「ありがとう!助かるわ。」
そのやりとりは、作曲家とアレンジャーのやりとりというか、相談になっていたんじゃないかと思います。とても楽しいやりとりでした。

そして、この短い歌ができたのでした。


普通、こどもたちが「ライオン」からイメージするものって、もっと勇猛な百獣の王で、激しいくらい元気に吠えている姿を、どちらかというと元気に表現しそうだと思いませんか?
でも、ひろちゃんはそうしませんでした。
私が即興で作った歌詞を読んで、このように、力強くも幻想性のある、そしてひろちゃんらしい超難解なメロディーを、これまたあっという間に即興でつけてくれたのです。

もっとピッタリのタイトルをつけるとしたら、たとえば
♪眠れる獅子
とかになるのかもしれません。
そういうイメージに受け取れたんだよ、とひろちゃんがはっきり断言してくれるわけではないのですが、こうして、決してスタンダードではないイマジネーションが“繋がった”と感じる時、私はひろちゃんに限らず、こどもたちの成長の確かな証を見た思いがし、感謝と感動と、そしてその子が自らはぐくんできた独自の世界観の豊かさへの尊敬とに包まれるのです。


miyujikの音楽療法のブログ-おもちゃディスプレイ



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