チェック柄は色々あれど、私が親しみを感じるのは、タータンだ
それ以外は、正直興味がない
そもそもチェック柄はあまり好きではない
その私をして魅了させるきっかけとなったのが、BURBERRYだった
キャメル地に黒と白の太めのラインと赤の細めのラインで構成された、清楚な色合いが特徴のバーバリーチェックは、カントリータータンという柄をアレンジしたもので、最初にトレンチコートの裏地として使用された
時は流れ ―
ひょんなことから、Alexander McQueenのブラックウォッチと呼ばれるダークブルーとグリーンのタータンを用いたミニプリーツスカートと出会う
苦手だったはずのプリーツスカートが、何故か似合ったのだ
やがて、知る
故Lee Alexander McQueenが、自身の出自であるスコットランド家系の血とスコットランドの混乱の歴史を訴えるべく、黒×赤×黄色のみで作られた伝統のマックイーンタータンをそのキャリアを通じて幾度となく用いていたことを ―
そして、今 ―
伝統的な英国風タータンチェックをベースに、赤×黒×白×ベージュから成る彫刻的かつ独創性のあるパターンが特徴のクレストブリッジチェックがちょっと気になるのだ
今月初頭、黒のタートルセーターが欲しかった私の目にふと止まったのが、両腕の袖に施されたボタン付クレストブリッジチェックの切り込み式パイピングだった
そのさり気ないディテールが気に入った
昨日、キャスケット型ベレー帽が加わった
緑×紺×白×グレーから成る、ちょっと珍しい配色は、奇しくも当日着ていたブラックウオッチタータンのミニスカートと、妙にぴったりだった
タータンをテーマにした、BURBERRYのレースギャバジンコート ＋ CRESTBRIDGEの件のタートルセーター ＋ Alexander McQueenのプリーツスカート
その日のコーディネートは、無意識でありながら、必然だったのかもしれない
