「軍歌」戦争プロパガンダ

プロパガンダとは:
宣伝。特に、特定の主義・思想についての(政治的な)宣伝。
プロパガンダは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為である。 通常情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。


自分は、NHKの連続テレビ小説のドラマ「エール」は時間がとれなくてあまり見ていないのだが、そこで取り上げられている、作曲家・古関 裕而(こせきゆうじ)さんの作った数々の歌を昭和の時代に聴いて育った子供だった。

ウィキペディアにこんな記述がある。晩年
フジテレビ系の音楽番組『オールスター家族対抗歌合戦』の審査員を、1972年10月の放送開始から初代司会者の萩本欽一とともに1984年6月24日に降板するまで務めていた。
古関 裕而審査員を当時、自分はこのテレビでみていた。
 

さっきAmazonでこのCDのことを調べていたら、
「露営の歌」を発見。古関さんの作曲した歌だ。

 

 

 


日本が戦争をしていた時代、日本軍のプロパガンダとして、様々な宣伝行為が作られた。小説、映画、音楽、絵画…。国の政策の意向を反映するようにと芸術家達は求めに応じる形で作家活動をした。つまりは平たく言えば、日本政府が戦争行為をするのを宣伝・応援するという形、意味合いになる仕事をした訳。

「転向作家」って言葉を若いとき小説を読んでいて覚えた。戦後文化勲章を貰った「宮本武蔵」の小説を戦時中に新聞に連載していた吉川英治が自分は好きなんだけど、クリエイターを自分の生業にしている以上、時代の流れに食べるために乗るのは致し方ない。こころある作り手であっても…。

古関 裕而さんも作曲家として曲を提供した「軍歌」である「露営の歌」もそうした歌だ。

 

 

 

追記:軍歌は、「戦意高揚」「厭戦(えんせん)気分の排除」を狙い、軍部がはやらせたものだが、実際には、新聞社、放送局が軍歌の詞を公募するケースも多く、世相を映す流行歌であった。これらは、「戦時歌謡」として、大衆の間に広がり、今日でも人々の記憶に残っている。

(2020年8月1日付け:読売新聞朝刊より参照)