望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

彗星なんとなくウラ話・その17・稽古中は波乱万丈

2020-02-15 14:58:41 | 舞台・ウラ話

とりあえず道具でもいいから、何かを使わねばと、
わかっていても、適当な物がなくて、

ま、いっかと、エアーでやっていたのが、
気絶した北条さんを寝かせるシートでした。

ね!
覚えてるワケないですよね?

むちゃくちゃ地味な小道具でして、
これ↓↓でゴザイマス。


これは本番用のもので、
これを、しずえと一緒に敷いていたんですが、

最初のころは、適当なものが全然なくて、
何となく、エアーでやってたんですね。

しかし演出家に、
「何かシートの代わりになるものを、
 敷いてもらえますか?」
と言われた時、

「うわっ、そうであった!」と気がつきました。


こんな、敷くだけの地味な小道具なんて、
なくても構わないように思うのですが、

実はエアーだと、とても困るんです。

   なぜなら・・・、

敷くのはいいけど、我々は離れてしまうので、
あとで誰がこれを片づけるのか?
そしてそれを、いつ、誰が、ハケるか?

この段取りが決まっていないと、
舞台にシートだけがそのまま残る・・・なんてことに

こういう、地味&かさばる小道具ほど、
とりあえず道具が必要だったんですね。


でも手元には何もない。
さて、どうしたものか・・・。

その時、稽古場として使っていたのは、
区の公共施設。

何かないものか・・・、
と、ぐるりと見回すと・・・、

おっ、見つけた!

あったじゃないの~、ほらっ!
エレクトーンの上に・・・掛けてある・・・あれ!!


長さもぴったり。
これぞ、最高のとりあえず道具~。

はい。管理人さんに見つかることもなく、
何回も重宝に使わせて頂きました



まぁ、本番用のシートがあっても、
通しの前に、それを仕込み忘れて、

ヨタヨタ歩いていたおばあちゃんが、
突然、小道具置き場へダッシュ!

シートを抱えて戻ってきて、
また何ごともなかったかのように、
おばあちゃんに戻る、なんてこともやったなぁ(遠い目)。

はたまた、

ラストにヒカリがケーキを見つけるシーンで、
後ろを振り向いたら・・・何もない。

おーい、ケーキ置き忘れてるぞーーーっ!

と思いつつ、エアーのケーキで済ませたり。


陣八が騎一郎に、
「これで腹を切れ」

ん? 何も持ってないぞーーーっ!

だけど、エアーで腹を切ったりと、


道具があっても、それを忘れることもあり、
ワタワタしながらも、稽古は進んでいくのでありました


   (つづく)





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