トロント大学のボランティアが凄い件。

カナダ在住者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。

Any resemblance to actual events or locals or persons, living or dead, is entirely coincidental.
©m 2011- 2020 All rights reserved.

ブログ記事の転載、複製は禁止しております。転載やコピーをしないよう、お願いいたします。

リンクやリブログはご自由にどうぞ。

記事はこちら：

As COVID-19 battle escalates, U of T students offer busy health-care workers help on the home front （COVID-19と最前線で戦う医療従事者を、トロント大学生たちが支援）

このトロント大学生のボランティアが凄いのが：

医学生も参加していて感染予防の基礎知識がボランティア内で浸透している
トロント大学の学生なので身分証明がしっかりできる（どういう人なのかがわかるので頼む人も任せやすい）
疾患や近時の渡航経験がある人は登録できない
１家族につき割り当ては一人（複数による担当を避けることで感染しにくい・させにくい）

個人的に、ほほう、と思ったのが『１家族につき割り当ては一人』です。

複数による担当を避けることで感染しにくい・させにくい、リスク軽減措置です。

これが実施されていないサービスも多いのではないでしょうか？

特にビジネスになっていると複数担当で回していくところの方が多いのではないかなあ？と。

カナダの場合、ひとえに大学生と言っても年齢も人種もバックグラウンドもバラバラなのですが、こういう時の行動力と知識の活かし方が素晴らしいなあ、と。

そしてふと自分なら何ができるかを考えてみたのですが、こういう類のボランティアは見事に何もできない！

そもそもボランティア以前に、まず自分の面倒をしっかりみることが先決です（すぐ熱を出す体質）。

飛行機に乗る時、『必ず自分の酸素マスクを装着してから他者を手伝いましょう』という緊急時のガイダンスがあるんですが、あれをちょっと思い出しました。

素養的にも能力的にも、まずは自分の面倒をしっかりみて他者に負担をかけないようにしなければ！

かといって悲観している訳ではなく、お給料が入ったら少額でもどこかに寄付しようと思います。

形は違えど、何かしらかの形で敬意を表せるといいなあ、と。

個人的には、オリジナルの記事の写真に載っている学生さんの写真がソーシャルディスタンス（人との距離）を取っていて、微笑ましかったです。

カメラマンさんとの距離も遠いし、インタビューは電話という徹底ぶり。

他の大学から同じようなことをやりたいとガイダンスを求める声もあるそうで、カナダ国内で広がっていくかもしれません。

英語の読める方はぜひ、原文の記事を。

大学生でこの発言か！とそのMatureぶりに驚愕します（いい意味で）。

★日本で訪問ヘルパーの方が買いだめと誤解されることを嘆かれているtweetがありました。確かに職業柄だったりボランティアだったりで他者の買い物をされている方も多いはず。自分もジャッジメンタルにならないように気をつけたいと思います。

https://twitter.com/yo_express_u619/status/1243385643440340993

現在、トロントのダウンタウンは買い物などの状況はかなり落ち着いている気がします。欠品もありますが基本的な日常生活に支障をきたすほどではないように思います。おそらくスーパーの数が多いのと徒歩圏に住む人が多いからかな？と。

しかしながら、コストコやウォールマートなどの大量販売店や郊外の大きめのスーパーは買いだめ傾向が高い印象です。車で行く人が大半なのも大量買いが多い原因かと。でも家族で１、２週間分を買おうとするとそれなりの大量買になるのは仕方がない気もします。もともとカナダはまとめ買いをする人が多かったですし、買い物の回数は減らしたいでしょうし。

カナダ政府は２週間分の食料の備蓄を推奨しているのですが、これって家族の人数が増えるほど大変です。

なかなかバランスが難しいです。

『備えあれば憂いなし』と言いますが、ぶっちゃけ、備えがあっても憂いはあります。でも憂いは軽減させることができます。

しかし自分の備えが誰かの分を奪うものでないように気をつける必要があります。特にこんな状況下では。

AKIRAに出てきた缶詰ババア（缶詰を他者に取られるのが怖くて缶切りを借りることができず大量の缶詰を前にして餓死した）になりませぬように！

トロント大学の学生の行動も素晴らしいけど、カナダ政府の対応も凄いです。