自分が初めて長良川に釣行したのは30年くらい前で郡上だった。島田市を中心とする鮎釣りクラブ「一番会」が全盛の頃だったと思う。

 当時はマイクロバスを借り、深夜0時ごろに島田を出発し、掛川、袋井に立ち寄り西部のメンバーを拾ってくれた。運転は若手のKYさんを中心にやってくれていた。

 その他の20名以上の参加者はバスの中で大宴会をしていた。ビール、焼酎、日本酒・・・、みなさんけっこう飲んでいた。自分はまだ若く、会に入りたてだったので釣りのことも考えセーブしていた。(今では到底考えられないが・・・)

 まだ暗いうちに(4時過ぎ)に郡上に着き、長良川鉄道脇の釣り具店兼オトリ屋さん?で一服してから川に入った。

  8月の上旬で土用がくれが始まっていて超渇水、川底は真っ黒だった。会のメンバーのほとんどが荒瀬好き、みなさんチャラ瀬と化した瀬で竿を出していたが厳しい釣果だった。瀬の中には追い気のある鮎は少なかったのだと思う。

 当時、自分は立て竿の泳がせ釣りにはまっている時期だった。イメージしていた長良川郡上とは異なり細い緩い流れを目にしトロ場に直行した。インストラクター鮎室田バージョン9.5mを使い、垢が付き過ぎのプールのような所をナイロンで丁寧に泳がせると入れ掛かりだった。途中穂先が折れ釣具店までスペアーを買いに行く破目になったが、その後もまあまあ掛かった。

 瀬に入った多くのメンバーは釣果を伸ばすことができず、会の大会は自分が優勝した。「な~んだ、俺郡上でも釣れるじゃん」と思った。

 しかし、超渇水の状況にたまたま泳がせがはまっただけだった。長良川郡上で良い思いをしたのは、これが最初で最後になってしまった。その後30年郡上で撃沈が続いている。瀬で思うように釣れない。

 「郡上まで来てトロ場でチンタラ泳がせていてはね~」って言われ、緩い場所など狙っていてはお話しにならないことがわかり、荒瀬に入るようになったが釣れないのだ。

 「もう若くはないのだから荒瀬は無理」って言い訳することもできるのだが、やっぱスケールの大きい長良川では瀬で勝負しないとね~って思い続け、年月だけが経ってしまった。

 困ったもんだ。

 

              

 

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