「同級生/Get Real」 観ました。1998年のイギリス映画。DVDで鑑賞。
高校生のスティーヴン。両親と3人暮らし。
隣に住んでいるリンダと。ちょっとおでぶでチャーミングな女の子。
スティーヴンはゲイで親にも言えずにいるのですが、リンダにだけはカミングアウト済。
スティーヴンが時々公衆トイレの前のベンチに座って相手を待っていることも
「今日はいかした兄さんとやっちゃった」
「気を付けないと危ないわよ~」
みたいな会話もさらっと交わせる間柄です。
いつものように公衆トイレに行き個室に入ったら隣の人がメモを渡してきた。
(個室の仕切りには穴が開いていてそこからメモとペン・・・)
「ベンチで待ってる」
ということになってベンチに座ってドキドキで待っていたら
出て来たのは信じられないことに学園のスター 陸上部のエースのジョンでした。
自覚があるスティーヴンと違って自分はゲイなのかなんかよくわからなくてもやもやしているジョン。
少し話をして、結局ハッテン場(トイレ)にいたことをなかったことにしてほしい、と言われ、その後学校であってもスルーされ・・・
でも校内新聞の取材でジョンの写真を撮ることになり写真館を営む父の機材を借りてきて張り切って写真を撮りまくり、いろいろあって2人の距離がちょっとずつ近づいていきます。
両親が留守の日にはスティーヴンの部屋でおうちデート。
両親の目がある日は夜の森でこっそり会う。お互いに気持ちを確かめ合ったふたり。
でもスティーヴンにジョンは「学校では話しかけるな」と言われるし、連絡つかない、と思ったら女の子とデート中。
”自分はゲイだ、と思う。君のことは好き。でも家族や学校にはバレたくない”
というジョン。スティーヴンはジョンの考えに納得はいかないけど、2人のことが周りにバレないように振る舞う。お互い好きなのに
ジョンがスポーツ表彰を受ける。
スティーヴンは応募しておいた「青年の主張コンクール」みたいなのが優秀作に選ばれて同じ舞台で表彰される。
書くには書いたけど自分が本当に言いたいこととは違う、と部屋のゴミ箱に捨ててあったのをパパが見つけて、これは素晴らしい!と勝手に応募してしまったもの。
親が泣いて喜ぶ優秀な学生目線の文章で自分が伝えたいこととは違う•••
スティーヴンは全校生徒を前に表彰のスピーチとして本当のことを語りはじめます。でもジョンもゲイだという秘密は守りぬく。
どこか頼りなげで弱っちい印象のスティーヴンですが芯が通っていてなんかすごいいい奴なんです。
それからお隣のリンダがしみじみいい子だった。
この子はモテなくてダンスパーティーではスティーヴンと踊るしかなく、スローな曲の時ジョンに見惚れていたスティーヴンはもっこりしてしまう、というシーンがおかしかったです。
自動車学校のちょっといけてる指導員にやり逃げされるんですが泣き寝入りせず、しっかり仕返し!たくましい女の子です。
胸きゅん、ほろ苦、いろいろ詰まってサワヤカな青春映画でした。