チームプレイについて語りたい。

何事も成し遂げるためには協力が大切です。
個々の能力は違うものですから、協力すれば可能性は広がります。
助け合うことで1人ではできなかったこともできるようになるのです。

ながらく映像制作は分業制が当然とされていましたが、
近年ではワンマンスタイルも普及しています。
僕も現場によっては力を借りることもあるものの、
基本的にはワンマンです。
ではワンマンのときに頼りになるのは誰でしょうか。
それは“もう1人の自分”です。

編集作業が煮詰まっています。
編集は試行錯誤の連続ですから、楽しくもあり辛くもある工程です。
煮詰まることからは逃れられません。
目先のカットにとらわれすぎて、
ときには全体の流れを見失ってしまうこともあります。
そのような場合はいったん席を外してみるのも有効です。
別の角度からの解決方法が浮かぶことを期待します。

(・・・たしか念のためにあの素材も撮影していたはず)
それぞれの制作工程における“自分”は別人格です。
編集しているときに思い出すカメラマンの“自分”の仕事は、
チームによる助け合いのようにも感じます。
撮影のときの自分は、このように思っていたはずでした。
「どうせ編集で煮詰まるんだから、いちおう抑えておいてやるか」
そして編集している自分は、また別の視点で考えています。
「せっかく撮ったと言うんだから、使ってやるか」


チームプレイではあるのですが、なぜか双方ともに“上から目線”です。