ひとりで過ごす時間が多いものの、
“集合知”の力を信じることがあります。
いわゆる「三人寄れば文殊の知恵」的なインテリジェンスです。
ただ母体が多ければ良いというわけではありません。
「船頭多くして船山に上る」的なことも起こりえます。
また集団で決議したとは言え、
能力や理解力の乏しい人の声が大きければ信頼に値しません。
見極めが重要です。

コストコへ行きました。
コストコにおける集合知の力は絶大です。
いわゆるコストコマニアのかたたちの意見力が
売り場に反映されているからです。
日々テレビや雑誌のコストコ特集から
情報収集を怠らない層の購買パターンには
追うべきところがたくさんあります。

コストコで売られている商品は2パターンに分けることができます。
ひとつは他の店でも買うことができる商品です。
ただし容量が多いオリジナルサイズだったりします。
この類いの商品の購買基準は“他より安いか”に尽きます。
マニアのかたは価格調査を万全にされているため、
安いものはパッと見でわかるくらいに売れています。
これこそ集合知です。

もうひとつはコストコオリジナル商品です。
他では売っていない品のため、判断基準は“高い・安い”では決まりません。
“価値があるか”が問われます。
たとえば食品の場合、正確な判定材料として試食の列が参考にできます。
評判の良いものは列が長くなります。
おじさんが焼き魚を試食している場面に出くわしました。
もぐもぐと吟味しています。
おじさんは食べ終わると、同じものをもうひとつ手に取って食べ始めました。


よほど美味しかったに違いない、と思いたいです。