「若いときはできたのに・・・」と思うことがあります。
たとえば徹夜作業など一晩くらいまったく平気でしたが、
いまはとてもできません。
もしやると翌日使い物にならなくなるでしょう。
残念なことですが受け入れなければならないことです。

しかしながら逆もあります。
若いときはできなかったことができるようになった状態です。
さすがに身体的なことではないですが、思考的な分野には大いにあります。
壁らしきものに向かい合っても解決法は自分自身で模索できますし、
落ち込むようなことでもリカバリーが可能です。
これは、いわゆる“年の功”でしょう。
また思考に限らず、技術的なことでもそのような発見があると嬉しくなります。

技術とは本来修練を重ねて上達していくものです。
ところが稀に、まったく何もしていなくても
過去の自分より変化を感じられることがあります。
練習していないものですから、
その種の上達は技術とはいえ、
思考の部分が大きく関わっているのかもしれません。

数十年ぶりに塗り絵をしました。
カレンダーの裏に塗り絵があり、
たまたま手元に色鉛筆があったので塗ってみると、
つい没頭してしまったのです。
僕に絵心はありません。
本当にありません。
塗り絵はこどもの頃にやったことがあるはずですが、
ひどいものだったはずです。
ところが今日の塗り絵は、仕上がりに味が感じられるようでした。
加齢による経験が反映されたのでしょうか。




ヤン坊がずいぶん老けてみえます。