豚キムチを作ってみました。
自炊歴は長いですが、以外とこれまで作ったことのなかったメニューです。
冷蔵庫の隅で未開封の期限切れキムチを見つけて思い立ちました。
豚とキムチを炒めるだけだろうと思っていたものの、
念のためレシピを確認するとイメージと少し違うようです。

失念していたのは野菜の存在でした。
レシピによって、ネギ、ニラ、玉ねぎ、モヤシといった野菜を使っています。
かさ増しの意味でも野菜は欲しいところです。
スーパーで必要な食材を調達してきました。
期限切れキムチのために新しい食材を買い足すことに
本末転倒さを感じましたが仕方ありません。

出来上がった豚キムチは、とても美味しかったです。
期限切れであることなど問題ないくらいに美味しかったです。
初めて入った店でこのレベルが供されれば、
「次もこれを頼もう」と思うくらいでした。
満足感のなかで食べ進めているうちに、
自分が自分に対して褒めすぎていることに気付きました。
自画自賛が“過ぎる”のです。
裏返すと、“人から褒められたい欲求”が強まっていたのでしょう。

では何を褒めてもらいたいのでしょうか。
美味しいことでしょうか。
それはもちろんですが、正確ではない気がします。
初めてなのに上手く作れたことでしょうか。
上手に作れたのは誇らしくはありますが、レシピに従ったまでです。
つまり、期限切れのキムチを発見してから豚キムチを起案し、
レシピ通りに美味しく仕上げた工程を褒めてもらいたかったのです。
強欲なようですが、文字にするとハッキリしました。
ただしレシピに従うことが出来なかったことがひとつだけあります。


平らげて空になったお皿は、2人前の豚キムチでした。