先月
「中国が新型ウィルスを日本のウィルスだと主張しようとしている」という、悪意に満ちた「誤訳」による荒唐無稽なデマが拡散されました。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/unknown-cause-china-19
映画「新聞記者」を観たばかりだったので、「内調の仕業か?!!」などとも思ったのですが(笑)、実は、1月には既に、これから、ますます「反中感情(嫌中感情?)」が高まるのではないか、と危惧しておりました。
ところが、
今、日本の緩いとしか思えない「新型コロナ対策」を見ていると、だんだん、これは、わざとなんじゃないかと怖くなって来るのです。
つまり、
日本政府にとって、感染で亡くなる日本人が増える事は、問題ではないのでは?という事です。
正直な話…
ずっと、密かに、
感染すると重症化しやすい高齢者や持病のある人々が減る事は、むしろ、政府的には、歓迎なのではないか?などと疑っていたのですが、
突然、
その先を想像して、ゾッとしたのです。
なぜなら、
身近な人が亡くなる事による悲しみと憤りの「責任」を誰かに取らせたいという気持ちの高まりの矛先を、政府が、中国(や、韓国)に、向けようとしているのではないか??と考え始めたからです。
そして、
それは、第二次大戦へと繋がっていった時代の状況に似ている様に思えてならないからです。
戦争は、
あっという間に始まります。
実際には、あっという間ではなく、火種は確実にあるのですが、
ちょうど今のCOVID-19の様に、それほど危機感の無い状況から、あっという間に、医療崩壊が起こり、本来ならば死ぬ様な状態ではない患者さんも、どんどん死んでしまう、医療スタッフが、誰を助け誰を見捨てるかという一生心に傷を残す様な辛い選択せざるを得ない状況にまで、なってしまうのです。
欧州でも、
COVID-19に対して「リラックスした」態度が批判されているスウェーデンの様な国もありますが、私の住む英国では、19歳、13歳の健康な少年が、発病後、凄まじい勢いで亡くなり、今日は、30代の看護師さん2人が、幼い子ども達を残して殉職し、日々、緊張感が高まっています。
卑近なところでは、
スーパーマーケットの宅配が殆ど無くなり、仕方がなく恐る恐る買い物に行き、前後の間隔をあけて並んでやっと入店できても、買える品数は制限され、様々な必需品も売り切れているという、身近な(とるにたらないけれども切実な)「非常事態」が、いつまで続くのか出口が見えないという不安に疲れております。
本当の戦時下ならば、
こんな状況が基本で、そこに加えて、家族は徴兵され、爆撃や食糧難にも晒されるのだ…と、いかに、自分が、「戦時下」というものを甘く見ていたかも、深く反省しております。
戦争になると
一番苦しめられるのは、一般市民です。
ごく一部の戦争で利益を受け戦争を起こしたい人々以外は、平和を望んでいるのではないでしょうか?
大袈裟、妄想と笑われても構いません。
COVID-19の嵐が収まっても、戦争の火種は消されるどころか、勢いを増してしまうかもしれません。
どうか、どうか、
1人でも多くのかたが、
デマに惑わされず、
心の底に芽生えた偏見や差別の芽を常に意識して、すぐに摘んでくださいますように。
それが、ご自身と次世代を戦争の悲劇から救う事になります。
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長男:タロー(日本的には高校生)
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