スタンリー・クラーク「If This Bass Could Only Talk」(1988) | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
7月14日(日)雨くもり


みなさま
ごまークマ


昨日テレビを点けたら、マーティ・フリードマンが出演してました。
有吉反省会という番組に出てました。

マーティはペヤングソース焼きそばが大好きなんだそうですが…
食べているところを写真に撮ると、麺と髪とが似ていて見づらいということで反省しに来てました。



麺が髪と同化してるね。




30年ほど前のマーティ・フリードマン↓


懐かしい!ホットリックスの教則ビデオ。
この当時、誰が想像したであろうか…日本に在住し日本語ペラペラでペヤングを食べるマーティを。




因みにここ大阪ではペヤングを売ってるのを殆んど見かけません。
私は生まれてこの方、ペヤングを食べたことがないのです。
マーティが好き過ぎるというペヤングを無性に食べたくなってきましたが、簡単にはいかなさそうです。



CMはいくつか見覚えあるんですけどね。






さて、今日もいつも通りの休日を過ごしました。
雨が降ったり止んだりでしたが昼からアルトを練習。
雨が強まったら中断したりしつつ、2時間ほど吹きました。

お腹が空いたので、コンビニでパンを買って間食。
線路際のベンチで電車を眺めながらのおやつは最高ですのだ。



引退した201系のUSJラッピング車はまだ留置されていました。


そう、先月6月7日に大阪環状線の201系が引退してしまいました。
長年親しまれてきたオレンジ色の電車は、これで完全に無くなってしまいました。
103系引退の時ほどの喪失感はないけど、やっぱり寂しいです。









間食のあとは、天気が悪いけど堂島アバンザのジュンク堂へ本を買いに行きました。
前から買おうと思ってたコレです↓


本「ジャズベース・プレイヤー Vol.6」


2010年発売の「ジャズベース・プレイヤー」の6号。
表紙&特集はスタンリー・クラーク。
「If This Bass Could Only Talk」のスコアが載ってるので購入。



指板の構造を覚えていない私にはタブ譜は実にありがたい!


この曲はスタンリーのテナー・ベースとグレゴリー・ハインズのタップダンスとの共演です。
因みにテナー・ベースとは、通常より4度高くチューニングされているベースです。
ハイCの5弦ベースから一番太い弦(E弦)を取り除いた状態と言えば分かりやすいでしょうか。





当時(大学1年)、この曲をちょっとだけ練習しました。
ベースマガジンに抜粋で数小節の楽譜&タブ譜が載ってたので、その部分だけ(困)


そのベースマガジンを探してみたら、まだ持ってました!
Vol.13、昭和63年11月号。まだ季刊だった頃のベーマガです。

   




ついでにこんなスコアも出てきました↓

   

相当古い本で、奥付の発行日を見ると「昭和54年11月1日(初版)」と書いてありました。
高3か大学1年の時に買ったのですが、当時で既に10年前の本ですから。

「ロプシー・ルー」、「シリー・パティー」、「ハロー・ジェフ」、「スクール・デイズ」…etc.昔の代表曲を掲載。
「スクール・デイズ」からチャレンジしましたが、タブ譜がないのですぐに挫折しました(困)
それに採譜の間違ってる箇所もあるし…
イントロのコード・ストロークとか、明らかに「こうは弾いてへんやろ!」って。





ということで、『If This Bass Could Only Talk』を久々に引っぱり出してきて聴いています。
リリース当時にレコードで買いましたが、のちにCDで買い直しました。




CDSTANLEY CLARK 『IF THIS BASS COULD ONLY TALK』


1988年リリース。スタンリーのトレードマークであるアレンビックのジャケットが渋いです。このアレンビックは1971年以来使用している、彼が所有するベースの中でも最も古いものの1つ。白黒写真なので分かりにくいですが、彼が「THE BROWN BASS」と呼び、最も大切にしている愛器です。「あのベースは多くのことを体験し、見てきたんだ。」とはスタンリーの弁。まさに彼の長年の相棒です。

休暇中にもこのベースを連れて行くというほどの特別な1本である「ブラウン・ベース」。滞在先でちょっとベースを置いて外出しようとしたスタンに、彼の奥さんが「まぁ、このベースが口さえ利けたら何て言うかしらねぇ。」と言ったことから、「If This Bass Could Only Talk」というタイトルになりました。根っからのベース小僧のスタンと、それをよく理解している奥さん…いい話ですね。

スムースジャズとまではいきませんが、とても聴きやすいフュージョン・アルバムです。聴きやすさの中にもスタンのベース・プレイは全編弾きまくりで、ウェイン・ショーター、アラン・ホールズワース、フレディ・ハバード等のゲストのソロもしっかりとフィーチュア。BGMとして聴き流すことも出来ますが、よく聴くと聴きどころが満載のアルバムです。

チャールズ・ミンガス作曲の2曲目「Goodbye Pork Pie Hat」は、他界したばかりだったジャコ・パストリアス(1951-1987)とギル・エヴァンス(1912-1988)に捧げられています。当時のベースマガジンのインタビューに「ちょっとウェザー・リポートっぽいサウンドでやろうとしていたんだ、ジャコのいたバンドだからね。それとブラスっぽい、ビッグ・バンド的ニューヨーク・サウンドの部分もある。そこがギルの登場するところさ。」とあります。実際にジャコはこの曲をジョニ・ミッチェル『ミンガス』(1979)でやっており、ギルも自身のオーケストラのレパートリーにしていました。ウェイン・ショーターのソプラノが素晴らしい!

私が特に気に入った曲は、4曲目「Stories to Tell」。スタン(b,syn)にアラン・ホールズワース(g)、スチュワート・コープランド(ds)の3人による演奏です。私、ポリスが大好きで、スチュワートは一番好きなドラマーです。もう二番、三番がいないぐらい大好き。歯切れの良いスネア、リムショットにシンバルワーク…あぁ、カッコイイ!! そしてホールズワースですよ!ウネウネのレガート・プレイにアーミング。最高◎



ジャネット・ジャクソンのカヴァーの5曲目「Funny How Time Flies (When You're Having Fun)」ではフレディ・ハバード(tp)、パウリーニョ・ダ・コスタ(per)が参加。しっとりした曲調の中でのハバードの甘いトランペットの音色に聴き惚れてしまいます。スタンはエレキ・ベースの他にフィルド・アコースティック・ベース・ギターというのを使っています。前掲したベースマガジンの表紙で彼が手にしているのがそれで、ピッコロ・ベース(通常のベースの1オクターブ上)の弦が張られています。

6曲目「Workin' Man」って、セカンド・アルバムの「ロプシー・ルー」と同じ曲ですよね? 恐らくテナー・ベースを使用。シャッフル・リズムの印象的なリフは、ミュートを巧みに織り交ぜたA弦(第4弦)解放のサムピングを主体としたオーソドックスなスラップによるもの。スタンってピッキングが強くてツーフィンガーともスラップともつかない、その中間のようなプレイが多いのですが、この曲のリフはチョッパーのお手本のような演奏です。ただし、キーがA(テナー・ベース)ですけどね…




以上のとおり聴きどころの多いアルバムですが、やはり圧巻は最初とラストの2曲、グレゴリー・ハインズのタップダンスとの共演でしょう。当時は勿論のこと、現在でもベースとタップダンスのデュオというのは画期的で珍しいです。1曲目の「If This Bass Could Only Talk」ではコード奏法がメインですが、ラストの「Bassically Taps」ではコード奏法を織り交ぜながらもオーソドックスなスラップ、しかもアップテンポでスリリングな演奏を聴かせてくれています。マーカス以降のクールなスラップもいいけど、スタンのような昔ながらのダイナミックなチョッパー(と呼びたくなる)プレイもいいものです。








必見! グレゴリーのタップダンスとの共演の動画がありました↓






あぁ、テナー・ベース欲しくなってきました。

アレンビックなんて当然ムリなので、ミディアム・スケールで24フレットの手頃なベースが欲しいです。
ナットを交換してハイC弦を張ってテナー・ベースにします。

昔カワイから出てたロックーンベース、今どこかで手に入らないかなぁ…
テナー・ベースに最適やと思う。
ボディがハワイアンコアのやつ、めっちゃ欲しいけど絶対無理やろなぁ。
(因みにコアは現在、原産地のハワイが輸出を制限してるので超希少な材となっています。)


まー。






■先月(6月)の収穫

CD濱瀬元彦 『reminiscence』
CDビリー・アイドル 『ベスト・オブ・ビリー・アイドル』
CDイアン・ハンター 『流浪者(ながれもの)』
CDアイス-T 『ライム・ペイズ』
CDSTS 8 ミッション 『スリッピン・イントゥ・フィクション』
CDジャコ・パストリアス 『ワード・オブ・マウス・バンド 1983ジャパン・ツアー・フィーチャリング渡辺香津美』
CD中島みゆき 『あ・り・が・と・う』(LP)
CD犬神サアカス團 『青少年のための犬神入門』
CDVARIOUS ARTISTS 『TOKYO NIGHTS - FEMALE J-POP BOOGIE FUNK: 1981 to 1988』
CD中島みゆき 『はじめまして』(LP)
CD大木麻理 『エリンネルング』
CD爆風スランプ 『Jungle』
CDジェフ・ワトソン 『ローン・レンジャー』
CD中島みゆき 『予感』(LP)
CD渡辺美里 『うたの木 Gift Box』(DVD)
CDポール・ヤング 『ライヴ・エディション』(LP)
CDソナタ・アークティカ 『サイレンス』
CDシナジー 『スーサイド・バイ・マイ・サイド』
CDBBM 『白昼夢』
CD『エルヴィン・ジョーンズ・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』
CDスティーヴィー・ワンダー 『トーキング・ブック』
CDディオニソス 『フェアリーテイルズ・アンド・リアリティ』
CDレインボー 『ファイナル・ヴァイナル』
CDポール・ヤング 『グレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-』(CD+DVD)
CDJoe Stump 『The Dark Lord Rises』
CDTeatro Raffinato 『La Partenza~ラ・パルテンツァ』
CDDAVID BOWIE 『DJ -40th ANNIVERSARY EDITION-』(EP)





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